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「共有と所有」のメリハリをつける

世の中では、自動車の自動運転化がどんどん進んでいます。この自動運転技術で注目を浴びているのが、ティアフォー創業者の加藤真平。

加藤氏は、30歳という若さで、名古屋大の准教授に着任し、39歳の現在は、
東京大学の准教授を務めています。加藤氏が注目を浴びている理由が、自動運転ソフトウェアのオープン化。

自動運転技術の確立は、各社が競争をしのいでいます。大手では、Googleが2016年に同社の自動運転車開発部門を分社化し、WAYMO(ウェイモ)を立ち上げました。

WAYMOでは、自動運転技術を社内で開発し、クローズドな世界で他社技術を上回っています。

加藤氏が自動運転技術の開発に着手した時点で、既にWAYMOは巨大IT企業Googleをバックにして大きく先行していました。加藤氏は、同社に追いつくには限られた開発者だけでは無理だと判断し、ソフトウエアをオープン化することを決断したといいます。

ティアフォー設立時点の参画企業は、以下の名だたる大手企業。

トヨタ系の「TRI-AD」
中国の通信機器メーカー「Huawei」
韓国の情報通信メーカー「LG」
米国の半導体メーカー「Intel」など

グローバルトップ企業21社にのぼり、現在では、大小200社余りの企業が共同で自動運転技術を開発しています。

さて、この技術や知識のオープン化とクローズド化の対比は、今後も目にする機会が増えるでしょう。

では、中小企業経営者が、このオープン化とクローズド化に対して、どのような視点が必要かと言えば、それは「共有と所有」です。

この「共有と所有」については、「今後のビジネスを成功させる重要な視点」でもお伝えしております。

つまり、世の中でオープン化された技術や知識を、如何に利用(共有)するか?

そして、会社としてどのような技術や知識を、自社の経営資源として所有するか?

この「共有と所有」のメリハリをつけることが、中小企業として生き残っていく大事な視点です。

あなたの会社では、何を独自に「所有」しますか?そして、何を「共有」しますか?

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