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インフルエンサーって何?

本日はこちら。

興味深い質問

本記事に書かれている質問はなかなか衝撃的でした。

ポストインフルエンサーとして、企業の中の人、一般社員が販促・宣伝活動において活躍する時代が来ると思いますか?

「あのぉ、それってB2Bなら営業マンってやつじゃないですかねぇ」というのが僕の答えです。つまり、順番的には、かつて「営業で勝てた時代(一般社員が販促・宣伝活動に置いて活躍する時代)」があって、今は「マーケティング技術が進化したことでインフルエンサーが活躍する時代」という見方です。

僕からすれば、この質問は「また営業パーソンが活躍する時代が来ますか?」と聞かれているように感じるわけです。

そもそも消費を斬るシリーズと言ってるくらいなのでB2Cが前提であれば、僕が今から書くことは場違いかもしれませんが話を続けます。

インフルエンサーとは?

見方を変えれば、そもそもインフルエンサーって何?という話です。

直訳すれば、「影響力のある人」ですよね?

つまり本来は「SNSの発信力があるかどうか」はインフルエンサーたる定義には含まれないわけです。あえて要件を絞るなら「その業界に影響力のある人」です。インフルエンサーたる根源的なパワーはその業界での実績と見識です。そしてこの実績と見識を出すためには、確かに少なからず発信力は重要で、この時代ならSNSなのでしょう。

ただ、「発信力」が先に来ることはあり得ないし、「発信力だけ」では生き残れないわけです。逆に発信力が時代遅れだったり、発信力が弱めな方でもインフルエンサーは存在し得ます。そういう場合、時にこちらが出向き、教えて頂いたり、便宜を働いて頂けないかお願いに上がるわけです。

確固たるインフルエンサーです。

地元の有力者、経営者、政治家、業界の先頭に立って研究してきた教授・・・彼らを無視して事業はできません。

ただ、彼らがいつ何時も販促や宣伝に密接に影響力を持つ存在とは言えません。販売に影響力を持つことはあります。当然、技術革新に影響力を持つこともあります。重要なのは、インフルエンスな領域が販促や宣伝だけとは限らないということです。

では、販促や宣伝に密接した影響力があり、且つSNS以外の手法をメインとしている人々の典型は誰か?

その一つの答えに営業パーソン(以下「セールス」と呼称)があり得ます。

セールスこそが最強のインフルエンサー

マーケターはインフルエンサーを探してこれますし、販促に必要なホワイトペーパーを作ったりもできます。しかし、多くの場合、自身を販促物そのものにすることはないと思います。

セールスは自身も販促物です。セールス経験者の不文律、帝王学、秘伝の書は何か?それは自らこそが最大の広告塔であるという自負、最も効果的なマーケティング手法はセールスである自分そのものを売り込むことだという考え方です。

某社のCMで照英が「足で稼ぐ」と言った意味はこれです。顧客一人一人を深く知り、顧客それぞれに適した販促活動をする。その答えの一つが「雨が降っても槍が降っても会いに行く」ことならば、マーケターでは絶対に実現できないマーケティングをセールスは実現できるということを意味します。

確かに、あえて、マーケターとセールスを分けることは、責任区分や機能特化という良い効果もたらしました部分もあると思います。しかしながら、セールスからマーケティング視点を奪ってしまう弊害があるように思います。

顧客に自社の製品・サービスの良さを効果的に伝えるということにフォーカスした場合、この2つは融合され区分けが曖昧になっていく方が、僕は良いように感じています。

冒頭記事の質問のような投げかけが生まれること自体、深い隔絶に陥りがちなマーケターとセールスが相互理解できる時代になりつつある現れだと期待したいところです。

マーケターがセールスという最強のインフルエンサーを再発見する時代が、この先にはあるのかもしれません。

ということでまた。

#日経COMEMO #インフルエンサーで売る時代は続くのか

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