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緊縮派の不思議!円安の今、なぜ財政出動を言わないの?

かつて、緊縮派の人達は積極財政は為替レートによって無効化されると説きました。ただ、不思議な事に円安になって無効と円高になって無効の両パターンがあるという摩訶不思議な内容でした。どっちかにしか傾かないので両パターンの考え方がある事そのものがおかしく、最早、積極財政的な意見を主張する人の言い方を見て難癖付けるための屁理屈にしか見えないのですが、仮にどちらも成立すると考えたら円安と円高の動きが相殺されて為替レートは動かないのでは?と考えますが…

やって見ない事には分かりません^^

ちなみにそれぞれの考え方はザックリ言えばこうなります。

円安:財政出動で景気が良くなりインフレになる。インフレになると円安ドル高になり、輸入物価が上がるために効果がキャンセルされる。

円高:財政出動で景気が良くなり、設備投資が活発になり銀行の貸出しが増える。貸出が増えることで金利が上昇し、それにより円が買われる。よって円高ドル安になるそうすると輸出が減るために効果がキャンセルされる

という理論になります。改めて見ると本当に…

どっちだよ⁉︎

ってなるのですが、ここは両方の考えが正しいとした場合、今の情勢ではどうなんだろうと考えます。

1.円安になる理論は財政を出す→消費が活性化する→物価上昇につながる→相対的に円の価値が下がると考えられます。

2.円高になる理論は財政を出す→設備投資が活発になる→借入が増える→よって貸出金利が上がる→相対的に円の価値が上がると考えられます。

今の日本は円安と石油価格高騰、世界情勢、不作、各国の財政出動によるインフレから来る原材料費や半導体と言った部品の高騰によるコストプッシュ型インフレに悩まされています。本来なら減税や補助などで価格を抑えるような財政出動をすべきですが、それを言うと緊縮派から・・・

1.のようになり更なる円安が進む!

と言ってくるでしょう。しかしです。上記の通り、輸入物価が高騰しています。これを解決するには・・・

自国での生産が出来るようにする!供給能力を上げる!

ことが必要になります。そして緊縮派はこうも言います・・・

財政出動すると借入が増えて金利が上がって円高になる!

つまり、こういう事が言えます・・・。

消費が過熱するような財政の出し方をするのではなく、供給能力向上や自活出来るような投資に対して積極財政をすれば供給不安もなくなり、円高方向にも向かい、なお良い!

ということになります。ただこう言ってしまうと・・・

直近のコストプッシュ型インフレへの対策は何もしないのか?

となると思いますが、もちろん減税や補助金と言った対策をすべきです。そしてこれらの対策のための財政出動は・・・

緊縮派が懸念する円安方向には進みません!

なぜなら、減税や補助金で価格を抑えた所で元の購買力に戻るだけです。例えばコストプッシュ型インフレが起こる前の値段が100円だったところから150円になったとします。減税や補助で100円に価格を下げたとしても元に戻っているだけです。さらに日本に関して言えば、それより前から需要が冷え込んでいるので100円からさらに下げても、為替に影響が出るには相当下げないといけません。そして供給能力向上や自活出来るような投資に力を入れれば、投資のための借り入れが増えて金利が上がり、円高方向に向かうはずです。

つまりです。緊縮派から見ても今の経済状況を変えるには・・・

短期的には減税や社会保障費の減免、補助金等に財政を出し、長期的には供給能力強化への投資を行うといったハイローミックス的な財政出動を行うべき!

となるはずです。あくまでここまでの意見は緊縮派の考えをベースに論理を構築しています。なので、同じような意見を言う方がいてもおかしくないのですが、なぜか?上記のようなことは言わず・・・

日米の金利差を埋めるために日銀に金利引き上げを求める!

という意見になります。不思議です!元々デフレのままコストプッシュ型インフレになっているのに円安が進んだからと言って、短絡的に金利を上げてしまえば・・・

もっと泥沼にハマってしまいます!!!

本当に何で彼らは・・・

金利しか言わないのでしょうかね?本当に不思議です!

以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。スキ、フォロー、サポートして頂けたら幸いです。スキはなるべく返します。フォローは必ずフォロバします!


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