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深い青色,画面から広がる宇宙 -伊藤咲穂[BEGINNING of WORSHIP ‒ First Beheld the Blue ‒]

 伊藤 咲穂 個展「BEGINNING of WORSHIP ‒ First Beheld the Blue ‒」@
Tokyo International Gallery(天王洲)(-2024.5.18)

伊藤は、⾃⾝で研究を重ねた独⾃の漉き⽅によって⽣まれる錆和紙により、⾃然を想起させる⾊鮮やかな作品を制作する。これまで企業とのコラボレーションによる展覧会や港区の新規オープンラグジュアリーホテルのパブリックアートとしてコレクションされるなど、活動の幅を広げている。
近年は、⾃然や⽣命を尊ぶ神道の思想へと繋がり、“⼟に寄り添い、⼟地と⼈々を結ぶ”活動として、その地の⼈々や⾃然と対話をしながら滞在制作に取り組む。2023年5⽉から約3ヶ⽉間の滞在を経て、出雲⼤社への奉納作品「命の礼拝」の制作。これを機に『礼拝』を⽣涯の表現として問い続け、その地で採取した⼟や砂を作品に取り込み、⼟地の⽣命を礼拝する作品として神社などに奉納する芸術活動を⾏った。

同上

「青色」の世界へ

 作品はすべて青色。白い空間に、青い窓が開いているようにも見える。

 


距離、角度、光で表情を変える

 「⾃⾝で研究を重ねた独⾃の漉き⽅によって⽣まれる錆和紙により、⾃然を想起させる⾊鮮やかな作品を制作する」と、さきの説明にあった。その制作手法を特に感じた作品があった。

 まるでクレーターのように盛り上がった画面。観る角度によって印象が変わる、その前から立ち去りがたい作品だった。

 吸い込まれそうな、青の宇宙へ。



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