Pop×静寂 -矢入幸一[KoichiYairi 24,♯1]@SAI(Miyashita Park)
Koichi Yairi 24,♯1@SAI(Miyashita Park)、2/18まで。
渋谷、宮下公園。
いかにも渋谷、な喧騒を離れ、会場へ。
ショップも併設。
会場そのものが1つの作品
展示会場の全貌はこちら。赤い導線の通りに巡ってみよう。
建物の吹き抜けをはさんで向かい合う一対のスペースでは、「史上最強のヒーロー・ジャスティス」の物語が紡がれる。
向かい側からはこんなふうに見えて、この様子そのものも作品のようだ。
矢印に誘導されて、反対側へ。
ちなみにこの通路も、建物の通路からはこんな様子だ。
2つ目の展示室では、物語の続きが綴られて、ヒーローの話が終わる。
ヒーロー譚なのだけど、モノトーンに寄せた色調とどこか思わせぶりな表情が、もしかして何か秘密のサイドストーリーがあるのか?などと気になってしまう、魅力的なヒーローだ。
なるほど、これで展示は終わりかと思いきや、小さな矢印があって、
その先に、自然光にあふれた明るい空間が見えた。
小さな矢印の先には
大型作品の展示スペースだ。
大型作品をじっくりと観れば
奥に展示室があることに気づかない人もいるのか、わたしが入ったときには、数人の人が出入りし、そしてだれもいなくなった。陽光が射し込んで、コートを着ていると暑いくらいだ。
窓の外はJRの線路。列車の行き来する音を聞きつつ、じっと作品を観れば、ああ、と、なんだか腑に落ちてくる。
作品は、見た通り、とてもポップだ。だから、描かれたキャラクター?に目を奪われていると、見えてきづらいのかもしれないけれど、
背景や世界といったところに目を向けてみると、そこには静かな、なにかが同居している。
対になった展示室のほうのヒーロー・ジャスティスは、漫画を愉しむごとく、さっと歩いたけれど、
こちらの大型作品の部屋では、少し時間をかけて、作品と対話した。
渋谷の空気感
建物の外に出てみれば、
展覧会の余韻と渋谷らしい街と喧騒が、いい感じに溶け合った。
気持ちのいい、休日のひととき。
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