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【写真】11/30の紅葉と,谷口雅邦,殿敷 侃 の立体作品(森美術館)
未整理の写真が出てきた。昨年11月30日、参宮橋あたりを紅葉を見ながら散策し、夕暮れ時に森美術館に入った、そのときものだ。
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撮るときにどうしてもピントが甘くなってしまう標準レンズで、しかもコントラストが最も激しい時間に紅葉など撮ったものだから、ふしぎな曖昧さがが否めない。ただ、眺めてみると、それがそのときの心象を著しているいるような気もして、気に入ってしまった。
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参宮橋駅を通り過ぎ、強い風の下で大きく揺れる銀杏の木の下を歩いた。
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黄色い葉の1枚1枚が、まるで蝶か鳥のように見えた。
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代々木公園駅から、六本木へ移動。森美術館へ。
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谷口雅邦,殿敷 侃の立体作品
この作品が観たくなっていた。
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色づいた銀杏の色が形からの連想、はもちろんあるにしても、自然の強さ、そこから人が受け取るメッセージ、といったものもあったと思う。
そしてもう1作品、森美術館開館20周年記念展私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために 環境危機に現代アートはどう向き合うのか?(-3/31) に出展中の、同じ展示室に置かれたこの作品。
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強烈なメッセージと自然の美
これら2作品のメッセージは(というより、森美術館のこの企画展そのものが)、メッセージ、批判、皮肉をたっぷり含んだ、重たいものではあるのだけど、
しかし、この美しさは何なのだろうと。
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その理由はすぐにわかって、それは、ここを訪れる前に紅葉と陽光の下で、自分のなにかが大きく開かれているからだ。
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日没後の展示室で
夜の展示室で、作品たちはこんな表情を見せる。
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ある人が、ごく私的なアートの定義として「そこに美を感じるかどうか」を挙げていた。その「美」にはかなり広く、さまざまなものが含まれると推測されるけど、わたしはそれもふまえて、私的なアートの定義として「心を強くかき乱されるもの」としている。
この、昨年11月末の夕暮れ前~日没後の時間、わたしの心は大きくかき乱されて、その片鱗は幸せのひとつとして、今ここで、こうして呼び出すことができる。
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