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作業療法士がイラストレーターを名乗るまで


はじめまして。イラストレーターの爽 あゆみ(さわあゆみ)です。

noteに登録してから多分2年くらい経つと思いますが、ちゃんと記事を書くのははじめてです。

ブログハマり時期に「わたし文章書くの絶望的に向いてないな」と思うくらいには言語化が苦手な人間だとわかってから、イラストとSNSにばかり注力していました。

基本的に飽き性で長続きしない性格なので、アカウント登録だけして放置しているサービスは数え切れんくらいありそうです。アカウントもtwitter とinstagramだけで5つずつくらいあります。稼働してるのは2つずつくらい。笑

しかし、「世間の流行は繰り返す」という言葉があるように、わたしのマイブームも繰り返します。(そしてすぐ去る)
今回noteを更新したのも完全なる気まぐれの思いつきですが、一度手を出したプラットフォームは0のままにはしたくないので、わたしがイラストレーターになったきっかけを軽く記しておこうかと思います。

もやもやしながら会社務めを続けている方や、未経験からイラストレーターを目指したいと考えているかたの背中を押せたらいいなーって思います。


作業療法士の正社員として働いた5年間


愛する故郷北海道の医療系大学を卒業して、地元のリハビリ病院で3年半、上京して東京のリハビリ病院で1年、作業療法士の正社員として働いていました。 

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患者様の身体がよくなっていく、幸せそうに笑っている姿をみてやりがいを感じる本当に誇り高い仕事ですが、一方で、作業療法士はじめとする医療職のお仕事は「感情労働」とも言われています。
幅広い年代の患者様とコミュニケーションをとり、身体の介入だけでなくその方の【価値】【想い】を汲み取り、心のケアや環境・サービス調整の提案をしたり、とにかくやることが幅広い。
ご家族様やチーム内の多職種の方々に患者様の「できること」「できないこと」をわかりやすく説明したり、チーム内の連携がうまくまわるように仕組みづくりをしたり・・・もう頭がパンパンです\(^o^)/おっかないドクターや看護師さんと話すときもいつも胃がキリキリしてました。笑
(もちろん、優しい看護師さんドクターもいっぱいいいますよ!!!)

学会発表や研修会への参加などでどうにかモチベーションを保っていましたが、数年かけて、なんとな〜く心が疲弊していくのが自分でもわかりました。元々出世欲も全く無い方で暮らし優先派なので

「このまま何十年も働ける自信ない!!!無理!!!!!!!」

と完全に思考は切り替わり、そこから副業をはじめることを決意しました。


イラストを描く楽しさを少しずつ取り戻す期間


もともとイラストの経験は完全に趣味レベルでした。
中学で美術部の部長、高校で美術を選択したくらいで、あとは特に絵を描くことはほとんどしていなかったです。電話してるときにメモ帳に落書きしたり、教科書に落書きする程度でした。

そんな中、仕事か恋愛かなにかでクソ病んでたときになぐり書きした絵をSNSに投稿したら少し反応があって、人に見てもらうことの楽しさを思い出して・・・・そっからまた、絵をちょくちょく描くようになりました。それが丁度1年前くらい。
で、その同時期にわたしの数少ない友人が結婚式を挙げるとのことでウェルカムボードを描かせていただくことになったんです。

そのときの絵がコチラ。

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もう感無量でした。笑
友人の人生の中でもきっとすごくすごく大切で尊い日を、自分もいっしょに創り上げることが出来たことが、本当に幸せで!
あんまり嬉し泣きとかしない方なんですが、このときの結婚式はもう嗚咽出してむせび泣いていました・・・・。汚い顔してただろうな。笑

式が終わってしばらく経ってから、この日のことを「人生で嬉しかったことトップ3くらいに入りそうだな〜」とか思い返していました。その時、改めて思ったのです。

「もっと大事なひとにお金や時間を注げるようになりたい!」

「在宅で、自由に働けるようになりたい!」

お金があれば幸せになれるわけじゃないけど、お金がないことで不幸になることはあり得るし、病院に勤務していたときも、経済的な問題で治療や退院後サービスの選択肢が狭まってしまう、なんてこともよく目の当たりにしました。

いざというときに、自分や家族に、時間もお金も惜しみなく注げるような状態になりたい。

そうして、本格的に副業の勉強をはじめました。


千葉県いすみ市で田舎フリーランス講座(現ワークキャリア)を受ける


副業について色々と試行錯誤したり(ネットビジネスに50万投資して痛い目みたり)、リサーチしている中で、1ヶ月合宿型の「田舎フリーランス養成講座」の噂をSNSで見かけました。

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一度の合宿でライティングやweb関係の基礎が学べること、仲間がいるから繋がりが出来ること、一人ひとりにメンターがつき働き方のアドバイスをしてくれることなど、すごく贅沢な環境です。その上、フリーで活動しているクリエイターさんとも直接お話が出来るのは嬉しいなと思い、受講を決めました。

「怪しいビジネスの勧誘とか変な宗教団体じゃないよな・・・?」という疑念は持っていましたが、結果、今では本当に受講して良かったと思っています。

わたしには画家の棚村華恵子さんがメンターとしてついてくれたのですが、彼女がいなければ「自分のイラストを商品として売る」という最初の大きい壁は多分乗り越えられていなかったでしょう。

そうしてそこではじめて、イラストレーターを名乗るようになりました。

「500円でアイコンを描きます」

とグループチャットにメッセージをなげたとき、そのボタンを押す指がすごく震えていたことを覚えています。

自信がなさすぎて、一人っきりで家にいたら、きっといつまでたっても最初の一歩を踏み出せずにいたと思います。


自分も人も好きになれる人生がいいな



メンターや受講生との対話を重ねていく中で、自分がこういう働き方を目指した根っこの背景を、自分自身で紐解いていく機会を多く頂きました。

そこでわかったのは


・わたしがわたしらしく生きられないと、心に余裕は生まれない

・心に余裕がない環境では、人のことを大事にできない

・自分が個性をムキになって主張しても、全部相手の色に染まってもダメ。わたしの愛情は、自分と相手と呼応して成り立つものだから、わたしの色も、相手の色もちゃんと取り入れたい。

・自分も、大好きな人も、最期に「愛された人生だったな」「幸せだったな」って思っていてほしい

・だからこそ、自分の「得意」で「好きな」自己表現手段であるイラストで、心地よく仕事がしたい。

・日々の暮らしの中で、大事なひとをちゃんと大事にできるような、心のゆとりがある自分になるために、イラストレーターになろう


こんなふうに、心境が変わっていきました。


これからの働き方


今現在は、都内の訪問看護ステーションで訪問作業療法士のアルバイトでしながら、副業としてイラストレーター活動を行っています。

イラストレーターとしては、まだまだ駆け出しで、自分がどんなフィールドで活躍していきたいのか、正直定まっていない部分があります。自分が試していきたい絵柄や売り込む方法も、もういっっっっっつも悩んでます。
副業スタイルの生き方も、その他の考え方や性格も、対極の性質を2つもってるような感覚が常にあるので、多分迷走しやすい方だとは思います。
中途半端なのかな、とか二重人格なのかな、とか、「どっちのわたしが本当なんだ・・・・?」と悩むことも多かったですが、最近はどっちも自分なんだな、と気付き、0か100かの思考をやめるようになりました。
何事も割合だな。と。

少しゆとりを持って物事を考えられるようになったのは、人や自分と対話していくなかで、自分が「価値をおいていること」とか「自分の本質」とか「自分にとっての幸せの基準」を少し明確に出来たからだと思っています。

思い切った行動をしすぎて、借金抱えるほど生活難だったこともありましたが(笑)、人や自分とゆっくり話す時間、主張したり表現したりする時間をとれたから、自分の輪郭が見えてきた気がするので、行動して良かったなって思います。

これからも、とりあえず中途半端でも放置してもいいので、まずどんなことでも手を出してみて自分に合ったものを探していくっていうのを、効率悪くても、諦めず繰り返していこうと思います。なので、noteも細く続けていきます。笑


あ〜〜〜〜文章書くの大変だ!でもスッとしたし、初心に帰られました。
こんな自分語りを、ここまでお読み頂きありがとうございました。
これからも、イラストレーター爽 あゆみをよろしくお願い申し上げます。

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