あそ / aso

音楽や文章や絵をかく。致死量の日本語を摂取して生きてます。

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  • 自分の音楽の解説など

    何に影響を受けたか、何を思って書いたか、などです。

  • 創作についての思考あれこれ

  • そのほかライターとして書いた文章

  • 三分小説

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人はなぜ創作するのか

私はふだん音楽をつくったり、絵をよく描いていたときもあったり、いまこうやって文章を書いていたりします。 それらの活動をなぜするのかと問われるとけっこうむずかしくて、やっていてたのしいからとか、良いと言われたらうれしいからとか、そういう表面的なことはもちろんあるのだけど、もっと根源的なところの「この別にやらなくても生きていける活動」を積極的にする理由について考えたりします。 これからも考え続けると思うのでたぶんそのうち変わっていくかもしれないですが、少なくともいまの自分のな

    • 大逆転裁判の音楽がよすぎる

      よすぎる。 よすぎるので文字にする。 全体をとおして逆転裁判シリーズはざっくり「調査パート」と「法廷パート」の往復、メインである法廷パートも「証人への尋問」と「矛盾の指摘」の繰り返しとなっており、基本的にはフォーマットに則ったゲーム展開になっている。 それでもぜんぜん退屈しない理由として、巧舟氏の脚本がさいこうというのは言うまでもないのだけど、音楽による盛り上げの演出がそれはそれはよいのだ〜ということも声をでっかくして言っていきたい。 とくに『大逆転裁判』は明治時代の

      • 木が風に揺れる音は「拍子」か

        拍子の本質がどこに在るかというとそれはたぶん「強拍と弱拍の繰り返しパターン」で、これがあることで音楽にとってだいじなリズムができあがる、みたいなことなのかなと思っている。 かならずしも拍子は一定でなくてもよく、3-3-4-3-3-4-3-3-4...のようなものでも「3-3-4」の拍子10個分を1かたまりとして見ればそれは繰り返すリズムになる。 では、木が風に揺れて葉っぱが擦れる音や、砂浜を打つ波の音は「拍子」か。 先に述べた本質に則るなら、自然の音は基本的には繰り返さ

        • アートのことはよくわからないけど先の世界を考えてみる

          まえおき いまの時代のもう少しだけ先には、人間が思考,作業する割合をかなり減らしても、極論ゼロにしても、はたから見てアートな作品が成立するようにはなりそうで、その行く先や人間の意義を考えてみたいと思って書き留めておきます。 ちなみになんの有識者でもないので、おかしなことを書いているかもしれないしあたりまえのことを書いているかもしれない。最終結論でもなく、思考の整理くらいな気持ちです。 それと、何がアートである、アート鑑賞はどうあるべき、どこまでをAIとする、みたいな話は

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        人はなぜ創作するのか

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          2023年の体験たち(後編)

          前編はこちらです。 前半はアート寄りなものが多かったので何を感じてどう考えたかみたいなことを書いていました。後半は触れた音楽のどこがどうすきだった、とかそういうことを書こうかなと思っていますが、ぜんぜん違うことを書いたりするかもしれないです。 音楽『Pinzin Kinzin』Avishai Cohen Avishai Cohenはイスラエルのジャズベーシスト、どの曲も良くてどの曲も驚かされるのだけど、特にこれは今年いちばんくらった音楽でした。 頭から拍子が読みづらい

          2023年の体験たち(後編)

          2023年の体験たち(前編)

          2023年、いろいろなよい体験をしました。体験というのは音とか言葉とか空間とか、ぜんぶです。たくさんの心が動いたので書く。 書く、と言っても、よい体験をしたときは忘れないように気持ちを言葉にしてどこかのsnsに置いたり、知人にぶん投げたりするくせがあるので、それらをいろんなところから集めてくるだけです。 本『古今和歌集・新古今和歌集』 むかしの人(とは言ってもたかだか1000年前ですけど)は世の中のどんなようすにどんな風に心を動かされて、それをどんな言葉にしていたのかに

          2023年の体験たち(前編)

          さいたま国際芸術祭に行った

          2019年に千葉市美術館でやっていた展示『非常にはっきりと分からない』を見て以降、あまりに好きな現代アートチーム 目[mé] が全体のディレクションをつとめているので、行ってきた。 すごくよかったので感想をかく。 見るという体験 たとえば、落ち葉がきれいに並んでいる。 これは誰かが意図して作ったのか?たまたま並んだのか?そういう区別がつかない存在をscaperと呼んでいて、会場やその周辺にはちょっとした違和感があるようなモノやヒトをたくさん見つけることができるのだけど

          さいたま国際芸術祭に行った

          『過去が覗いている』テーマについてやそのリファレンスなど

          無色透名祭Ⅱたのしかったな、ありがとうございました。 運営の方々の工夫もあって、聴き手側としても柔軟なたのしみ方ができたし、作り手にとってもかなり平等に再生の機会が生まれていると個人的に感じました、とても良いお祭りだった〜。 特に刺さった曲たちは感想と一緒にここにポストしてるので、ぜひきいてね。 自分は『過去が覗いている』という楽曲で参加してまして、はじめてポエトリーリーディングの曲を書きました。 そのテーマについてや、なんでポエトリーにしたのか、何にどう影響されたの

          『過去が覗いている』テーマについてやそのリファレンスなど

          『孤独の音色』リファレンス

          ボカコレ2023夏、今回も素敵な楽曲をたくさん聴けてよかったです。 4回目の参加になるのですが、あらためてこのお祭り期間はつくる人きく人問わず音楽がすきな人で溢れていて、それが幸せ空間でした。みんな音楽の話していてさいこうだ。 つくり手としては、言葉や表現をテーマに書いた曲で参加しました。 今回もこの楽曲をつくるにあたって影響を受けた作品たちをいくつか並べてみます。 [歌詞]陰る草に誘うは花の香揺らす波に伝う 大きな雲が太陽に被さって、庭の生き生きとした緑の草たちが

          『孤独の音色』リファレンス

          『孤独の音色』直訳

          思ってもいない言葉というものが、あまりに世に溢れている。 僕の心から吐き出したほんとうの言葉も、この世界の中では偽りと区別できないのだ。 もし僕が王様なら、世界中の人々の言葉を買い占めて無くしてしまおうか。そうすれば、誰かが無意識に放った嘘の言葉に期待をしたり、疑ったりしたりしなくて済むのだろうな。 大きな雲が太陽に被さり、生き生きとした庭の草が影に覆われていく鮮やかな情景に息を呑む。 ふと、薄っすらとした花の香りで我に返る。どこか遠くから風に乗ってここまで届いたのか、

          『孤独の音色』直訳

          『文明と呼吸』リファレンス

          ボカコレ2023春、たくさん素敵な楽曲に出会えてさいこうなお祭りでした。今回のボカコレ期間は個人的に時間の余裕があったこともあり500曲くらいは聴けたかなと思います、ここにすきを貼っておきます。 作り手側としては『文明と呼吸』という楽曲で参加していました。 たくさんの人に聴いていただいて、コメントや感想のツイートもいただいて、とてもとてもうれしいです。 (ルーキーランキング82位もうれしいです、ありがとうございますm) このnoteでは、今回この楽曲をつくるにあたって影響

          『文明と呼吸』リファレンス

          懸賞男の一生【3分小説】

          ああ美味い。最高だ。 平日の真っ昼間、録画していた映画を見ながら酒を飲む。映画は見ているんだか見ていないんだか分からないが、まあそれはさして大した問題ではない。 俺は世に言うところの所謂フリーターだが、そこらのフリーターとはいくらか違う。 朝起きてまずやるのは、スマートフォンで懸賞サイトを開いて新着のキャンペーンに片っ端から応募すること。これが欲しいとかこれは要らないとか、そんなことは二の次。できるだけ頭を使わず無心でとにかく数を応募する、これが懸賞をやる上で一番コスパが

          懸賞男の一生【3分小説】

          埋もれた情熱【3分小説】

          鳴り響くスマホのアラームで目を覚ます。 今日は水曜日。 ああ、今週はまだあと3日も仕事に行かければならない。 仕事がそんなに嫌いかと言われると、もちろん好きではないが取り立てて嫌いというほどでもない。そもそもあと3日乗り越えてやっとのこと休日を迎えたとて、家族もいなければこれと言った趣味もない私にとって、土日はただの仕事がない日に過ぎない。 はたまた幼少期の私なら、画面越しのファンタジーの世界で大冒険をしているうちにたったの24時間なんてあっという間に過ぎるのだろうか。

          埋もれた情熱【3分小説】