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木が風に揺れる音は「拍子」か

拍子の本質がどこに在るかというとそれはたぶん「強拍と弱拍の繰り返しパターン」で、これがあることで音楽にとってだいじなリズムができあがる、みたいなことなのかなと思っている。

かならずしも拍子は一定でなくてもよく、3-3-4-3-3-4-3-3-4...のようなものでも「3-3-4」の拍子10個分を1かたまりとして見ればそれは繰り返すリズムになる。


では、木が風に揺れて葉っぱが擦れる音や、砂浜を打つ波の音は「拍子」か。


先に述べた本質に則るなら、自然の音は基本的には繰り返さない、ゆえに拍子のだいじな役割を果たせていないので拍子とは言いづらいかもしれない。

と、いうところをスタートラインとして、どうしたら自然の音が拍子になるかについてただ考えているメモです、これは。

a)繰り返しのパターンを見出すアプローチ

  1. 性質として周期性をもつ自然音を探す:
    波の音や虫の鳴く声は多少の揺れはあるがそこそこ繰り返しの「強」「弱」を取り出すことができるので、これを拍子(少なくとも2拍子)と捉えることはできそう。

  2. 規則があらわれるのを待つ:
    葉っぱが揺れる音や川のせせらぎは、流体によって鳴るゆえにかなりランダム性がたかい。ただ、たとえランダムであろうと待ち続ければいつかはきれいに並んだ「強」「弱」「強」「弱」...のパターンがあらわれるはずではある。これはほんとうに得られたなら、かなり美しくてよい。
    (もしかしたら無限の時間が必要かも)

b)不規則のまま解釈するアプローチ

  1. BPMを変える:
    「強」「弱」が不規則に並んでいるなら、音はそのままにして「パターンは規則的だが、速さが不規則に変化している」と捉えることもできる。たとえば、葉っぱが揺れる音の強弱にあわせてピアノの繰り返しフレーズを速く弾いたり遅く弾いたりする、みたいなこと。これはけっこうよさそう。

  2. 聞き手とリンクするリズムを引き出す:
    たとえば心臓の鼓動とかなんらか聞き手の脳内につよく記憶されているリズム(しかもこれはできるだけ普遍性がある方がよい)を想起させるガイドとして自然音を活用するというもの。ただこれはこういうことができたらおもしろいなと思いつつ、具体的な方法はあんまり浮かんでない。

c)手を加えちゃうアプローチ

加工して規則性を作るというもの、これはなんでもありなのでいくらでもやり方は考えられそう。切って貼ってするもよいし、音量を変えるでも、波形をいじってキックみたいにしちゃうでもいい。


結論とかはないよ、メモなのでね。おしまい。

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