3匹の金魚[最終話]孤独と命。
[最終話]孤独と命。
出逢いが在れば
別れがあり
出逢いが在るから
別れがある
別れが在るから「孤独」を知る
当たり前の様で、分かっていた様で、
実感と体感は言葉以上の
「孤独」を知る。
人は皆、生まれてきて死を迎えるまで
沢山の出逢いと別れを繰り返し、
「孤独」を追求する為に生まれてきたと言っても過言でもない。
「諸行無常」である。
残された水槽の出目金2匹にも
その時がやってきた。
1匹が死ぬ時、
1匹は残され「孤独」を知る。
小太郎の心の叫びが涙と共に溢れ出る…
「もう誰とも別れを告げたくない。」
都度、「孤独」を知りたくない。
生命在るもの、
全てに「孤独」を知る。
「孤独」を知る為に生まれて、
「孤独」を伝える為に終える。
人生とは「孤独」を知る為の物語。
残された1匹の出目金と
残された一人の人間。
どちらが「孤独」を先に知るかの…
「諸行無常」の物語…
終
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