サカイド

稀に小説が投下されます。頑張るぞ。

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稀に小説が投下されます。頑張るぞ。

記事一覧

【月報】9月:書き始め

普段、DAY ONEというアプリに日記を書いてるのですが、めでたく一年近く続けられました(結構間が空くことはありましたが… で。せっかく日々の記録をつけているので、note…

サカイド
2週間前
1

創作大賞、残念ながら落選してました…次頑張ります…!

サカイド
1か月前
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「シンガン~審眼~」第3話

シーン① 屋敷の中。数々の絵画や芸術品が並んでいる、美術館のような一室。 部屋の中央に置かれているのは、一振りの剣だった。 「紹介しよう。これが聖剣デュランダル…

サカイド
3か月前
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「シンガン~審眼~」第2話

シーン① 争う兵士達のカット。 モノローグ「かつて勃発した戦争から100年後」 「この国は水面下で危機に晒されていた」 王国軍の黒いコートを着た、無数の人影のカ…

サカイド
3か月前
1

「シンガン~審眼~」第1話

あらすじ かつて戦争が起こり、発展した魔術によって、平穏を取り戻した王国。画商のカチュアは、とある裏オークションで贋作を売ろうと画策する。しかし、逆に開催者に嵌…

サカイド
3か月前
4

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 (ヘッダー写真は、最近行った長崎駅) さて…あまりにも更新してなさ過ぎるnoteですが、あまりにもアレ…

サカイド
9か月前

【短編小説】先輩がエアマックス履いてきた

 私には、憧れている女性の先輩がいる。  文武両道、容姿端麗。何事も完璧、一切手を抜くことなんてない。  びっくりするぐらい艶っぽい黒髪に、物憂げな横顔を覗いた時…

サカイド
1年前
4

【短編小説】光の雨の中

 雨の音がする。  耳に触る、断続的なノイズのような音。  それに意識を向けると、他の全てを忘れられる。周りも、自分のことも。 雨の音に耳を澄ませる。呼吸すら意識…

サカイド
3年前
9

【短編小説】珈琲が冷めるまで

 「私は雨が嫌いです」  湿気を帯びた生温い空気と、そこに混じる珈琲の匂い。  出されたばかりのそれを口に含もうとして、その熱さにもう一度テーブルへ戻した。手持…

サカイド
3年前
8

【短編小説】桜パラドックス

 思えば、今まで忙しくて、桜なんて見てる暇は無かった気がする。  目の前で踊る桜の花びら。枝が既に桜を払い終わって、剥き出しの体がやけに目立った。散りかけの桜の…

サカイド
4年前
7
【月報】9月:書き始め

【月報】9月:書き始め

普段、DAY ONEというアプリに日記を書いてるのですが、めでたく一年近く続けられました(結構間が空くことはありましたが…

で。せっかく日々の記録をつけているので、noteに月報を書いたら面白いのではないかと思い、今月から作り始めた次第です。

目的としては、塩漬けになってるnoteの有効活用、そして自身の振り返りに使う…といったところです。

フォーマットは逐一変わっていくかもですし、来月には

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創作大賞、残念ながら落選してました…次頑張ります…!

「シンガン~審眼~」第3話

シーン①

屋敷の中。数々の絵画や芸術品が並んでいる、美術館のような一室。

部屋の中央に置かれているのは、一振りの剣だった。

「紹介しよう。これが聖剣デュランダルだ」

レイモンドの紹介に、カチュアは唾を飲んだ。

モノローグ「聖剣を鑑定する。この真贋に、互いの全てがかかっている」

レイモンド「刻限は一日。譲渡まで時間がないのでな」

レイリ「オーケー。始めるとするか」

シーン②

部屋に

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「シンガン~審眼~」第2話

シーン①

争う兵士達のカット。

モノローグ「かつて勃発した戦争から100年後」

「この国は水面下で危機に晒されていた」

王国軍の黒いコートを着た、無数の人影のカット。

モノローグ「審眼士とは、王国に潜む闇を暴く者達のことである」

レイリ「この店のエールは、管理が悪いなぁ~そう思わねえか、カチュアクン!」

カチュア「…」

酒場で食事を摂っている二人。

明らかに酔っているレイリ。彼を

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「シンガン~審眼~」第1話

あらすじ
かつて戦争が起こり、発展した魔術によって、平穏を取り戻した王国。画商のカチュアは、とある裏オークションで贋作を売ろうと画策する。しかし、逆に開催者に嵌められ、絶体絶命の状況に追い込まれる。
しかし、そこに現れた謎の男、レイリ。彼は国家転覆を防ぐために、贋作に隠された魔術式を暴く『審眼士』と呼ばれる軍人だった。彼の力と、カチュアの知識にその場を逃れるが、カチュアは自分の父を殺した芸術への怒

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新年のご挨拶

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
(ヘッダー写真は、最近行った長崎駅)

さて…あまりにも更新してなさ過ぎるnoteですが、あまりにもアレなので更新することにしました。

去年のことをダラダラ書きますが、職場の状況が変化しそうで、地味に変化しなかったり、それでいて過酷な状態が続いたりしましたが、概ね元気でした。(何故か年に三回ぐらい軽い風邪をひきましたが…)

小説に

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【短編小説】先輩がエアマックス履いてきた

 私には、憧れている女性の先輩がいる。
 文武両道、容姿端麗。何事も完璧、一切手を抜くことなんてない。
 びっくりするぐらい艶っぽい黒髪に、物憂げな横顔を覗いた時……私は息をするのも忘れるぐらい、先輩に見とれてしまう。
 そんな先輩は今、あらゆる人間から注目を集めている。
 いや、先輩はいつも注目の的なんだけど、周りの視線はいつもと違う。
 同級生も、先輩も、後輩も、先生も。
 先輩の、足元を注目

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【短編小説】光の雨の中

 雨の音がする。
 耳に触る、断続的なノイズのような音。
 それに意識を向けると、他の全てを忘れられる。周りも、自分のことも。
雨の音に耳を澄ませる。呼吸すら意識の外に向けてしまうほどに。

 「泣いているのですか?」

 ふと、雨の音に少女の声が混ざった。
 私は目を開ける。視界に映ったのは、栗色の髪の女の子だった。その子はニッコリと笑って、

 「変なの。晴れてるのに、傘なんかさして」

 そ

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【短編小説】珈琲が冷めるまで

 「私は雨が嫌いです」

 湿気を帯びた生温い空気と、そこに混じる珈琲の匂い。
 出されたばかりのそれを口に含もうとして、その熱さにもう一度テーブルへ戻した。手持ち無沙汰に窓を見て、私はそんなことを口にしている。

 「子供の頃から……いつだって、雨が降ると憂鬱になる。傘を差しても、服は濡れるし、靴下まで濡れた日には最悪。足先からどんどん冷えて、どうしてこんな目に合わなきゃいけないのかって思うんで

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【短編小説】桜パラドックス

 思えば、今まで忙しくて、桜なんて見てる暇は無かった気がする。
 目の前で踊る桜の花びら。枝が既に桜を払い終わって、剥き出しの体がやけに目立った。散りかけの桜の木を眺めながら、私は小さくため息をつく。
 「あら、お花見ですか?」
 ……その声を聞いて、私はもう一度ため息。
 「なんで、ここにいるのが分かったの?」
 桜の下。公園のベンチに座る私は、隣に立つ彼女を見上げる。
 カメラを首からぶら下げ

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