7年ぶりに南野陽子のライブ「To Love Again Ⅱ」を見て大興奮したお話
7年ぶり2度目の生ナンノ
私の永遠のアイドル、南野陽子さんのコットンクラブ公演に行きました。普段はロックバンドのライブを見に行くことがほとんどですが、小中学生の頃はベストテン・トップテン全盛期で、みんな昭和アイドル大好きだった時代に育ちましたので、私ももちろん昭和アイドルが大好き。
中でも特に好きなのがナンノさんです。最初に買ったカセットは「NANNO Singles」だった記憶(曖昧)。歌はもちろんなんだけど、ニッポン放送「南野陽子 ナンノこれしきっ!」の楽しいお喋りがきっかけでファン度が高まりました。親に隠れてこっそり布団の中で聞いていなー。「明星」のインタビューを読んだり、ナンノさんが表紙の「ヘアカタログ」にときめいたりしていたなー。当時はコンサートに行くと言う概念を持ち合わせておらず(親も厳しかったので)、今思うととても損をしていた気がします。
ナンノさんのコンサートに初めて参加したのは、7年前の舞浜アンフィシアターでした。その時に、「もう歌わない。普通のおばさんになりたいの」って話していたので、やっと初めてライブを見るめぐり合わせとなったのに、とても悲しく残念に思ったのだけど、だからこそ再び歌を歌ってくれていることにびっくり&大喜び。コットンクラブでの公演は今年が3回目だなんて、情弱で気づかなかったよ!今年は情報を得ることができてラッキーでした(たまたまコットンクラブのメルマガで気づいたのです)。
2016年のツイート。「やついフェス」(ナンノさんご出演)にも行けばよかったと今でも後悔しています。ナンノさんをブッキングするやっつん最高。小さなライブハウスでスタンディングで見る機会なんてないですよね。コットンクラブも最高でしたが、ライブハウスでコブシを突き上げたい!という衝動もあります。だってナンノさんの曲楽しいからー。
と前置きが長くなりましたが、大阪と横浜を経て、東京のコットンクラブ2DAYS、2日目の1部に参加です。
なんと最前列だったので友達(7年前も一緒に参加した同級生)と大興奮。先行抽選がなく、全席先着販売だったのですが、長年に渡る秒を争う経験(チケット争奪戦)が役に立ったのかもしれない。私と友達含めて女性が4人集まっていたエリアなので(お客は圧倒的に男性が多い)、コットンクラブの方で配慮してくれてラッキーな位置にしていただいたのかもしれませんが。いずれにせよありがたい、コットンクラブありがとう!
コットンクラブもそうですが、たまに行く機会のあるビルボードやブルーノートもいくつか席種があって普段は後ろの方でのんびりすることも多いのですが、今回は前方テーブル席にしてみて良かったなぁ。ナンノさんを至近距離で見る機会などそうありません。
ご存じコットンクラブはフロアを通って演者がステージ入りしますので、ナンノさんがゼロ距離で私を通り抜けていくわけですよ。もう登場時は感動で涙が出そうになったわ!近い!ドレスが足に触れた!顔ちっちゃい!お肌の透明感!同じ人間とは思えないですマジで。
7年ぶりの生ナンノさん、華やかなドレス姿に高いヒールで登場。背中が美しい!軽やかに優雅にダンスしながら歌うその姿が素敵過ぎる。可愛く美しく身のこなしに品があるのです。
※私が参加した1st Showは下記のドレスではなく、もっと淡い色のドレスで、髪の毛もアップにしていました。どっちもキュート。
大人の女性に可愛い、キュートと言うのもどうかとは思いますが、大人でもこのようなドレスが似合う気品や可愛さ、それに伴う人間性というものが間違いなく存在するのだなと感じます。
そして、年を重ねると声が出なくなる現象がありますが(久しぶりにテレビで見て、うわこの人声出なくなったなぁとか感じることあるある)、ナンノさん全然変わらないのすごい。むしろ音程などは安定して上手くなっているのでは。可愛らしい曲はにっこりとスイートな表情で、バラードは女優の顔でキリリとした表情なのも見惚れてしまいました。
さらにバックバンドが豪華絢爛で、それにも興奮しました。ステージに楽器たくさんセッティングされているなとは思っていたけど、ピアノ、キーボード、ギター、ベース、ドラムにバイオリンという大所帯。特にバイオリンの加藤JOEさんが、ストイックに奏でる流れるような音に痺れました。ギターの角田さんも、ソロで立ち上がってニコニコ満面の笑みで楽しそうに弾いていて、滲み出る熟練の技がかっこ良くて、時折ナンノさん差し置いてバックバンドにも釘付けになったり。
ナンノさんのお話によると、そうそうたるレジェンドの皆さん(自分などなかなかご一緒してもらえないと言うような謙遜を)だから、Tシャツ作っちゃった!と嬉しそうでした。私も記念に買っちゃったよ。会社にしれっと着て行こうと思います。
「To Love Again」とライブの構成
「To Love Again」というタイトルは、大好きな「愛情物語」のテーマから取ったとのこと。ナンノさんが好きで影響を受けた曲と、持ち歌を混ぜた内容にしようと思って、とのことでした。
1曲目がアルバム「ゴーシュ -GAUCHE-」から「愛してる」だったのですが、ナンノさんが「タイトルが『To Love Again Ⅱ 〜 GELATO』だから、アルバム『GELATO』からいっぱい歌ってくれるのでは?と思ったかもしれないけど、みんな外れたと思いまーす」って、お茶目に話してました。ナンノさんのこういうちょっぴり毒っ気があるところが好きです。ちなみに「GELATO」からは「春景色」のみでした(笑)
ライブは、「愛」「春」「思い出」「サウンドプロデューサー萩田光雄氏メドレー」「ナンノさん代表曲」と構成されていました。それぞれの曲にまつわるエピソードを話してくれたのも、ナンンさんの人柄が見えて楽しかったです。
たとえば、学生時代にモダンダンス部の練習でスティービー・ワンダーの「愛するデュー」をよく踊っていたとか(休日に隣のお兄さんが爆音で洋楽を聞いていて、この曲が流れて来たから家でもダンスを練習した)、「犬神家の一族(愛のバラード)」は、小学校の頃に「なんか怖い」と言うイメージだったけど自分なりに勝手に解釈した曲だとか、ご両親がカーペンターズが好きで車の中でよく聞いていたとか、合奏コンクールで「エーデルワイス」をやることになり、ピアノをやりたいと元気よく手を上げたものの4歳で始めて5歳でやめたのでそこそこの出来だった、という可愛らしいエピソードなどなど。
ナンノさん本当に小さい頃から音楽が好きなんだなぁ、そういう音楽と共に人生があったんだなぁって強く感じることができて、そんなエピソードを聞いたことで、より豊かな音楽体験になった気がします。
Nat King coleの「L-O-V-E」もスティービーの「愛するデュー」も、タイトル聞いてもピンと来なくて、でも曲を聞いたら「これ知ってる」って言う有名曲でしたが、このような名曲を豪華なバックバンドで聞ける贅沢を感じました。ナンノさんの持ち歌も超名曲揃いですが、こういう生バンドでコットンクラブでやるとなると、往年の名曲も混ぜてやった方が断然楽しいかもしれないですね。間奏では各楽器のソロ回しがあったりして優雅。
サウンドプロデューサーが萩田光雄氏ということで、萩田氏の手掛けた曲のメドレーも。当時子供だったからサウンドプロデュースなど制作回りまで気にすることはなかったけど、萩田さんってすごい人なのね。
百恵さんの♪これっきり~からのプレイバックpart2、可愛い。ナンノさんが、明菜や郷ひろみを歌ってるのも意外性がありました。
カンボジアの話
日カンボジア友好70周年親善大使のナンノさん、先月2度目のカンボジア訪問をしたそうで、そのお話もとても心に染みました。若い頃に訪問した時は、機内食はバナナとパン、シャワーもなくて茶色い水を用意された、地雷もあった、でも今や空港もホテルも立派になって水も綺麗でだいぶ様子が変わっていたけれど、まだまだ支援が必要だと感じたそうです。
当時触れ合った子が大きくなっていて、教えてあげた「涙はどこへいったの」を覚えていてくれた、っていうのええ話だなー。
そんなトークの後に、カンボジアを訪問した時の映像がバックスクリーンに流れ、ナンノさん作詞の「明日への虹」。初めて聞いたのですが優しくて温かくてとっても良い曲だなぁと感動しました。1番はピアノとバイオリンだけで、2番からドラムが力強く入ってきたのがドラマチックでかっこ良かった!しかも最後は歌詞がカンボジア語(だと推測される)だったので泣けてきました。
「話しかけたかった」と「吐息でネット」
最後はみんな大好き名曲を連続で。大盛り上がりです。大・大・大・大・大好きで全部歌詞を見ないで歌えるから、口パクでマスクなしで一緒に歌えてすごく幸せな気持ちが溢れました(コットンクラブは飲食ありだし大人な空間なので)。近頃の歌詞はめっぽう覚えられないけど(老化現象)、子供の時に覚えた歌詞はずっと忘れないんだなと年を重ねれば重ねるほど実感します。
だからナンノさんが歌詞間違えたのもわかる(笑)両曲とも歌詞の順番ごっちゃになっていた箇所があったけれど(自分で気づいて苦笑い、かわw)、この2曲に関しては客席各所に微笑みかけ手を振ってくれ、たっぷりファンサしながらだったので、そりゃ間違っちゃうよね。他の曲に関しては歌うことだけに集中できていたから。
でもそんな歌詞間違いなどどうでもいいんです、ナンノさんが歌ってファンサしてくれるだけで幸せー!ばっちり目が合って手も振ってくれてマジでドキドキして夢のようでしたよ。おじさまたちの「ナンノコール」にも和みました。
「吐息でネット」の華やかさの破壊力が本当に凄まじかったです。もともとすごく華やかな曲だけど、ピアノのキラキラとバイオリンの流れるような美メロが渦巻いて迫り来るの、めっちゃ圧倒されて大興奮でした。自分も音と一体化したような錯覚。贅沢の極み。
思えばあの時代の音楽番組は生の豪華オーケストラでした。今もたまにそういう音楽番組ありますが、良い時代だったなぁと思います。昭和アイドルで育った世代だから、ベストテンやトップテンが大好きで、やっぱりあの頃の音楽番組最高だったわ。毎週、カセットデッキで直接テレビから録音してた時代。「お父さん、喋らないで!声入るでしょ!」って父親にブチ切れていた時代。
ずっと大好きな曲だから、聞くと当時の風景やにおいを思い出します。大した恋愛経験もないくせに図々しく自分に重ねちゃったりして。「吐息でネット」って当時は意味がわからなかったけど(なんだか妙なタイトルだなと思っていた)、「あなたを縛りたいそっと」だからネットなんだなと大人になってから気づいて、ちょっとウケました。吐息で縛るなんていかすー!
英語にすると「Net By Sigh」なのか。当時カネボウのCMソングだったのは覚えているけど、"吐息の水分が唇にネット状のベールを作る"なんて全然覚えてなかったわ。よくできたタイアップソングだな!
アンコールは、Tシャツと黒いロングスカートで登場。ナンノさんが作詞、萩田光雄氏が作曲・編曲の「空を見上げて」。ぴょんぴょん元気にジャンプしながら歌うナンノさんが眩しかったなー。私はナンノさんより年下ですが、こんな風に素敵に年を重ねたいと心から思うよ。
とてもシンプルな歌詞だけど、色んなことを経て乗り越えてきたナンノさんみたいなすごい人でも、こんなことを感じているんだなと思うと不思議な感覚になります。
自分のことを緊張しぃだと話していたけど、昔から超人気アイドルなのに、確かに緊張してるのかなって感じたし(自分もすごく緊張しぃなのでわかる)、それでも歌が大好きでこうやってステージに立つと言う選択をするのすごいなぁって尊敬。
「もう歌わない」って言ったくせに歌ってるのは、支えて下さる声があるから、とお客さんに何度も感謝の気持ちを話してくれました。「また気まぐれで歌わないって言ってしまったり、歌いたいんだけどぉ(言い方可愛い)、間違ったりすると膝ガクガクで…」って言ってたのも人間味があって最強に可愛かったよ!絶対見に行くから歌も続けて欲しいなぁと思いました。
セットリスト
熱心なファンの方が上げてくれたのを参考にしました(ありがとうございます)。
MEMBER
南野陽子 (vo)
エルトン永田 (p)
田代修二 (key)
角田順 (g)
長岡道夫 (b)
島村英二 (ds)
加藤JOE (vln)
増渕東 (manipulator)
萩田光雄 (sound producer)
コットンクラブで頼んだスイーツ。コットンクラブはご飯も美味しい。しかしライブ前に食べきれず、ライブが終わった後にフィナンシェを食べたのですが、食いしん坊の私が味を全然覚えていない。むしろフィナンシェ本当に食べたっけ???状態。それだけナンノ余韻がすごかったです。
友達と「可愛かったー!」と大騒ぎ。友達が「目が合った気がする~」って興奮冷めやらずで、隣の女性が「絶対に合ってましたよ!」って力強く言ってくれて楽しかったなー。
子供の頃(小中学生)に憧れていたアイドルを、大人になってからこうやって見ることができるの幸せだなーと思います。こんな未来があるなんて人生楽しいわぁ。
ナンノさんに最新のBeauty Bookを出して欲しい。間近で拝見しましたけど、本当にお顔も背中も透明感が半端なくて超絶美しかったです。真似できないところももちろんたくさんあるけれど、読むだけでもなんか力沸いて来るっていうこともあるし、ナンノさんのお言葉読みたいなー!
++
藤井隆さんのナンノレポが素晴らしかったので貼っておきます。藤井さん、たまに堂島(孝平)くんのライブにゲスト出演してくれるから拝見する機会がありますが、その折にアイドルの歌(昨年のアラバキでは知念里奈や山口百恵)を歌って踊ったりしてくれて、本当に昭和アイドルを愛している人だなぁと感じます。
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