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【独立系研究者】沖縄教育史を専門とし、フリーランスとしての活動をスタートされたパートナー研究者、萩原真美さんのキャリア変遷をご紹介

研究者の道を目指すにあたり、

  • 今後どんなキャリアになるんだろう?

  • 研究者として働く上で、自分にはどのフィールドが向いているのか?

  • 他の研究者がどのようなキャリアを歩んでいるか知りたい!

と思ったことはありませんか?

以前、A-Co-Laboに登録しているパートナー研究者5名のキャリアをご紹介するnoteを更新しました🔻

最近では、大学や企業で働くという選択以外に、独立系研究者やフリーランス研究者として活動される方も増えてきました。A-Co-Laboには、個人事業主として活動中のパートナー研究者・技術者たちが登録しており、自身の経験を活かして企業案件に参画しています。

そこで今回は、沖縄教育史を専門とし、独立系研究者としてのキャリアを選択されたパートナー研究者の萩原真美さんに、これまでのキャリアの変遷について詳しく教えていただきました!





独立するまでのキャリアについて

大学卒業後、民間企業を経て日本語教師に転職しました。3年目から仕事をしながら大学院博士前期課程に進学、修了と同時に私立中高一貫校の専任教員になりました。

教員11年目の年に大学院博士後期課程に進学、D4になるタイミングで中高専任教員を退職、大学の非常勤講師やフリーランスとして仕事をしながら博士号を取得しました。

博士課程修了後、1年間のポスドクを経て、大学専任教員(准教授)として4年間勤務後、独立系研究者となりました。


どうしてこのようなキャリアを選択したのか?

中学生の頃より日本語教師になることを夢見ており、日本語教師になる資格が取れる大学に進学しました。
日本語教師として十分に生計を立てるには、社会人経験と修士号があったほうがいいと大学院の日本語の先生方に助言され、まず社会人経験を積むことにし、大学卒業時に民間企業に就職することを選択しました。

会社を辞める際、日本語学校で経験を積むか、大学院に進学するか迷いましたが、その時はまだ日本語教育の分野で研究したい明確なテーマがなかったため、日本の日本語学校に就職しました。

2年目に研究したいと思えるテーマがみつかり、3年目から大学院博士前期課程に進学、進学時に教職を取ることを事務職員の方に勧められ、教員免許を取ることにしました。

博士前期課程修了時に、中国の大学の日本語教員(任期2年)と日本の私立中高教員(任期なし)になるチャンスをいただき、迷った結果、日本の私立中高教員を選択しました。

中高教員として勤務していた学校が90周年を超え、100周年を迎えるにあたり、これまでの教育を見直すことになり、自分の担当科目(地理)がどのように継承されてきたか研究する機会に恵まれました。
研究を進める中で、未着手の重要な事実が判明し、大学院の恩師等に相談したところ教員をしながら博士課程で研究するよう助言され、教員を続けながら博士後期課程に進学することにしました。

博士課程3年次までは中高教員との二足の草鞋でしたが、4年目になる際博士論文の指導教授に背中を押される形で中高教員を辞し、大学非常勤としてアカデミック経験を積みながら、集中して博士論文を書き上げ、6年間で博士号を取得しました。
1年のポスドクを経て、運よく大学専任教員に転職できましたが、大学教員として膨大で多岐にわたる業務を経験し、これからの研究者としての生き方を深く考える機会がありました。自分との対話を重ねた結果、大学教員を4年間経験した後、独立系研究者の道を選択しました。



 キャリアの中で苦労したこと

・研究と仕事、プライベートのバランス
博士後期課程の受験勉強時間を確保するのが大変でした。当時子どもが保育園児で、私は中高教員で多忙を極めており、通勤時間くらいしか勉強ができなかったです。
中高専任教員の仕事と学業(特に調査や学会発表)の両立は思った以上に大変でした。

・セカンドチャレンジならではの悩み
アラフォーで受験したので、英語が全然できるようにならず、悲しい思いをしました(大学までは得意科目だったのですが…)。

・アカデミックポスト、研究を続ける難しさ
大学専任教員のポストを得ることは簡単ではなかったですし、その後自ら大学教員のポストを手放し、退職するまでの一連も苦労しました。また、大学を辞めてからの(科研費等の)受入研究機関を見つけるのも苦労しました。



立ちはだかる壁をどう乗り越えたか

・時間は有限、タイムマネジメントを徹底
徹底的にタイムマネジメントをして、仕事、家事等をこれ以上できないくらい効率化したり、最低限だけすると決めました。

・家族の協力
家族(夫や義実家)にも全面的に協力してもらい、子どもにも幼いながら自立してもらいました(と思っています)。

・職場と学業の優先付け
職場には合格した後に研究日の調整や学会発表の際の引率等を代わってもらうなどし、基本的に仕事を優先しました。大学の指導教授に相談して学業のほうをペースダウンしながら進めました。

・自己分析とキャリアをあきらめない心
大学専任教員の公募に出すも、鳴かず飛ばず。どうやったら公募が通るのか全くコツがわからず、とにかく出し続けました。結果的に指導教授の先生などの紹介で就職することができました。
プロ(カウンセラー、コーチ等)の力を借りて徹底的に自分と向き合い、お世話になった先生方・先輩、専門家とも長時間にわたり相談を重ねました。また、研究仲間や指導教授の先生等にも積極的にキャリアの相談をしました。


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萩原さんのお話を伺っていると、やり切るためにはどうしたらいいかという最上位の目標を常に設定されていらっしゃると感じます。
できないことをご自身で把握され、周りの人へ協力やアドバイスを求めながら、ゴールに向けてその時のベストを選ばれている。
そんな姿がとっても素敵です、、!🥺✨️
これから独立系研究者として活動していく萩原さんをA-Co-Laboは応援します✨️📣

キャリア選択は人それぞれのタイミングであり、正解がないものだと思います。もし今研究者としてのキャリアに悩んでいる方がいらっしゃったら、A-Co-Laboパートナーのキャリアの記事を読んでいただけると嬉しいです。


萩原さんのHPはこちら

萩原さんのnoteはこちら


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A-Co-Laboについて

A-Co-Laboは研究者のキャリア問題に課題を感じている研究者3名で立ち上げました。
弊社では、研究者が持つ研究経験・知識・スキルを活かして企業の課題を解決することを目的としています。

分野・年齢・所属など多様な研究者が所属!
プロジェクトやご依頼に合わせたアサインを実施します。

〈特徴〉
1.プロジェクト単位でナレッジを活かせる
2.専属のプロジェクトマネージャーが伴走
3.キャリア相談も可能

〈専門分野〉
・生物 ・医学 ・工学 ・物理 ・生態学
・化学 ・薬学 ・情報 ・言語 ・心理
・教育
など分野は多岐に渡り、生物系・医療系工学系研究者から人文科学や社会科学など幅広い分野の研究者が登録しています。

〈年齢層・所属〉
パートナー研究者の半数が30代ですが、20代〜60代まで幅広くご登録頂いています。博士号取得者が80%いらっしゃいます。 
所属としては、大学が約40%、独立・起業が約40%、企業が約20%となっています。
現段階では全国海外含め250名ほどの研究者の方に登録頂いております。


興味が湧いた研究者の方、企業の方がいらっしゃいましたらこちらからお問い合わせ下さい。
ご登録希望の研究者の方はこちらから登録申請していただけます。


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