見出し画像

自社技術棚卸しのポイントと、価値の見つけ方をご紹介!

グローバル化や技術のイノベーション、市場ニーズの急激な変化といった社会環境を背景に、事業創出サイクルの短期化がますます強いられています。

既存事業のみで生き残ること自体が難しくなっている現代では、自社の強みを捉えた上での新規事業開発が重要です。
そこで今回は自社技術の棚卸しの際に重要なポイントについてまとめてみました🙌

自社技術棚卸しのポイント


~自社技術を細分化して見つめ直す~

1.弱み・強みの把握

他社と比べて自社技術の魅力はどんな部分なのか整理し、自社技術の強み・弱みを把握して、今後どんなことが出来そうか整理することが重要です。

整理する際の手順として、
1.外部環境(社会、競合)の把握
2.内部環境(自社)の強み・弱みの把握
という順で整理すると、外部環境と自社の比較がしやすく課題が見えてきます。

外部環境と比較しつつ、客観的な視点から内部環境を分析すると、
「自社の強みだと思っていたものは、実はあまり強みではなかった」
「自社の弱みだと思っていたことが、大きな問題ではなかった」
など、意外な発見があるかもしれません。

また内部環境を把握して強みを見つけるためには、技術の抽象化技術ができるまでの過程を細かく機能分解して分析することが重要です。これにより自社技術を他分野への転用などの可能性を探ることができ、これまでにない業界への参入が検討可能となります。

自社技術 棚卸し

2.自社情報を収集する

強み弱みを把握する為には、自社が持っている情報をきちんと洗い出して、整理をすることが重要です。
例えば、
・特許の確認
・担当者へのヒアリング などが有効です。

自社技術についての詳細は担当者が一番情報を持っています。そのため現場で研究開発をしている人にインタビューをすることで、特許などのオープンになっている情報だけでなく、クローズドになっている部分も明らかにすることが出来ます。そこから何が強みで、何か欠点なのか明確にすることが出来ます。

自社技術 棚卸し


3.市場と比較する

棚卸しをする際には、市場の全体像を把握することも非常に重要です。
例えば公開されている特許を調べることで、関連している企業やその技術に関わる細かな技術要素などを明らかにすることが出来ます。

それをもとに、自社の強み弱みや収集した情報と照らし合わせ、自分達の市場優位性や、関連企業に対して提供出来る価値を見出すことが出来ます。
また、特許はその時点での技術だけで無く、出願のタイミングなどから、時系列での分析をする事ができ、流行や現在・未来の技術課題に対して自社技術で解決策を見いだせるかを探ることが可能です。
一方で自社技術の足りない部分を補うために、自社とは違う技術を強みとするパートナー探しをする際にも有効です。

自社技術 棚卸し



4.MFTフレームワークを活用する

自社技術 棚卸し

MFTフレームワークは、
Market(市場) Function(機能) Technology(技術)
の略で、技術と市場の間にある機能に着目し、自社の技術や商材を活用できる市場を探し出すために役立ちます。

技術から生み出される機能を考えられる限り挙げることで、そこで挙げられた機能がどんな市場を対象とするか想定が可能となります。
技術が持つ機能はひとつとは限らないので、MFTフレームワークで全体像を可視化すると、機能ごとに適した市場を見出すことも出来るでしょう。

MFTフレームワークから自社技術の新たな価値を見つける


MFTフレームワークは、
・市場ニーズを起点とする「マーケットイン型」
・自社が既に持っている技術を起点とする「プロダクトアウト型」
の2つの視点から活用が出来ます。

・ マーケットイン

新規事業立ち上げの前や初期に市場調査を行い、今後需要が高まるサービスのリサーチ・市場規模を予想を立てる方法です。その予想をもとに自社内の技術を活かして新たな商品を開発し、業界や時代に合わせた売れるものを作っていくことが可能です。

・ プロダクトアウト

自社独自の技術で開発済みの商品があり、その商品の対象となる新たな市場を探していく方法です。
顧客数の把握、成長性が高い分野かを明確にし需要があるので売れる、といった裏付けとなる情報を押さえた上で、製品を世に出していくことが可能です。

どちらの方法が自社のやり方に合うか、また現在の社内の進め方はどちらに当てはまるのか、検討が必要です。

自社技術 棚卸し


まとめ

自社の強みであるコア技術を応用・展開していくためには、コアとなり得る技術は何なのか、どのような特徴を持っているのかを明確にすることが必要です。
そして、将来的に成長が見込める市場を見極め、注力する技術を戦略的に決定し実行に移すことが企業成長に繋がります。


A-Co-Laboが出来ること

弊社では、企業がもつ技術や製品などの技術の棚卸しをするコンサルティングサービスや、自社の強みや弱みを見える化する研修サービスを行っています。

これまでの事例として、自社技術のこれまでにない使い方を一緒に考えて欲しい!というご依頼も頂いてきました。
頂いた情報をもとに技術者・研究者のパートナーからアイデアを貰い、それらに新規性があるかどうかをクライアント様とともに弊社プロジェクトマネージャーが評価します。どんなパートナーに依頼するか、評価軸はどうするかなども伴走いたしますのでご安心ください。

また、調査サービスでは主に技術に関する調査を行っており、技術者・研究者目線での業界分析とコメントが可能です。

もちろん、事業課題や予算に合わせた調査提案をさせて頂きます。
また、調査終了後に研究者がアドバイザーやプロジェクトメンバーとして参画することも可能なため、調査だけで終わらないその先のサポートを一気通貫で行えるのがA-Co-Laboの強みです。

初回相談は無料!0からサポートいたします!😊
興味が湧いた企業の方、研究者の方がいらっしゃいましたらこちらからお問合せ下さい。
ご登録希望の研究者の方もこちらから登録申請して頂けます。

[関連記事]


この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?