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好評につき第2弾!サイエンスプレスリリース記事のご紹介👀

以前、サイエンスのおもしろプレスリリース記事をまとめたnoteをご紹介しました。
嬉しいことに好評だったので、第2弾になります~!

今回も、私の好みと独断で選定した記事になりますが是非チェックしてください🙌🏻🌱

[余談]サイエンスの意味 part


実は最近、ある本を探しに書店へ足を運んだ際に、一冊の本がパッと目に入りました。
表紙には科学という言葉と共に、こんな感じのイラストが使用されていました。

サイエンス イメージ

「科学という文字と一緒にこういったイラストが使用されていると、広義の意味で人文科学や社会科学も含まれているとはイメージしないよなぁ..」というふうに思いました。


⚠️本を批判しているわけではありません!

なんの話だ?と思われた方はこちらのnoteの”[余談]サイエンスの意味”をご覧下さい↓

上のnoteでも述べていますが、今まで文系出身の私は、科学(サイエンス)=私には関係ない!
と勝手に思い込んでいました。

それは世間一般的に、狭儀の意味で科学が表現されていることが多いからだと思います。

「科学(サイエンス)=学問」という認識がもっと浸透すれば、過去の私みたいに”分野違いだ”と最初から遠ざける人が減るんじゃないか。と、意味を理解している今は思えます。

この経験を機に何事も、少しでも引っかかったら自分で調べてみたり、他者から意見を聞くこと心がけています。
”思い込み”は自分の可能性を狭めてしまうもので、非常にもったいないと痛感しました。

今後も、サイエンスプレスリリース記事をご紹介する際は、広義の意味のサイエンス記事をピックアップできたらと思っています💡📑

1.集まれ!未来の研究者!サンゴの海から学ぶ地球環境への気づきを子どもたちへ。

より良い未来を「100年後に残す」の理念に基づき、喜界島サンゴ礁科学研究所は将来の地球環境課題に立ち向かうグローバルリーダーを育てる「サンゴ塾」を開講し、一流の研究者たちと共に学ぶ子ども研究員を募集開始しました。

サンゴ塾では、一流の研究者によるサンゴ礁でのフィールドワークとさまざまな講義を通して、課題解決能力をしっかりと養います。子どもたちが興味を持った分野にアプローチし、本格的な研究を体験できる唯一無二の学びを育む場でもあります。

喜界島での体験学習はもちろん、オンラインで日本全国・海外からでも受講可能。「100年後に残す」という目標を達成するためには、研究を繋いでいく次世代の仲間が必要であるため、地球環境の過去から現在に至るまでを学び、より良い未来を作るために学びを実践する、そんな未来を担う「子ども研究員」を募集しています。サンゴ塾の説明会も兼ねた、無料講義を受講できるオンラインイベントが522日(日)に開催されます。

サンゴ塾で学ぶことは、科学的な知識や手法に触れ「環境」への理解を深めることに繋がることはもちろん、子どもたちにとっても非常に大切な力を養うことができるのも特徴です。

【1.思考力】
サンゴ礁とそれを取り巻く環境を観察・体感することで、“疑問に思う力”を育みます。そして広い視野で考え、調査し、答えを見つける過程を経て、深い思考力を身につけます。

【2.問題解決力】
さまざまな講義を行い、分野を横断して課題を発見できる人物を育成します。調査計画を組み立て、疑問の解決に挑戦し、さらなる新たな課題の発見を重ね、研究の実行力を高めます。

【3.コミュニケーション力】
塾生同士はもちろん、研究者や地元の人たちとの触れ合いで、コミュニケーション能力を養います。チームでのフィールドワークや研究発表を行う中で、伝える力の大切さも学んでいきます。

詳しい内容や参加者の声などはこちらからご覧いただけます↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000079514.html

サンゴ礁


2.特殊詐欺撲滅せよ、日本初「AI×犯罪心理学」共同研究の中身

街頭犯罪などを防いで市民を守り、治安・イメージ向上へ―。

兵庫県尼崎市が、市内の高齢者を対象に特殊詐欺を未然に防ぐ共同研究を始めた。富士通の人工知能(AI)技術と、同市の防犯アドバイザーを務める桐生正幸東洋大学教授の犯罪心理学を組み合わせ、被害者の判断力低下などの心理状態を推定、リスクの可視化などにより、複雑かつ巧妙化する特殊犯罪撲滅につなげる。AIと犯罪心理学を組み合わせたコンバージングテクノロジーを活用した共同研究は日本で初という。

今回の研究は、犯罪者、被害者双方の挙動や手がかりを組み合わせたことが特徴。
桐生教授は「犯罪心理学では犯罪者と被害者の関係性も重要で、より精度の高い予防・防止システムを構築したい」考えで、「独居老人のライフスタイルに寄与し、日常生活の安全・安心にまで広がれば」と今後に意欲を見せた。市の担当者も「(共同研究で)被害者にアプローチするプロセスは明らかになる。そのノウハウを犯罪抑止に生かす」とした上で、「プロセスが分かれば新たな防犯も可能になる」と結果に期待を寄せる。

AIと犯罪心理学

詳しくはこちらをご覧ください↓
https://newswitch.jp/p/31911


3.【岡山大学】長引くかゆみ、何回も引っ掻くと神経で増えるタンパク質が原因!~かゆみ治療薬開発への応用に期待~


九州大学大学院薬学研究院/高等研究院の津田誠主幹教授、薬学府の兼久賢章大学院生(当時)、岡山大学、ジョンズ・ホプキンス大学(米国)の研究グループは、何回も繰り返し皮膚を引っ掻く、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎モデルマウスで研究を行い、皮膚からのかゆみ信号を脳へ送る脊髄神経(かゆみ伝達神経)の活動が高まっていること、皮膚への引っ掻き刺激を抑えるとそれが起こらないことを見いだしました。

さらに、皮膚を繰り返し引っ掻くことで、皮膚と脊髄をつなぐ感覚神経でNPTX2というタンパク質が増え、これが脊髄のかゆみ伝達神経に作用すると、その神経の活動が高まってしまうことを発見しました。実際に、NPTX2を無くしたマウスでは、脊髄のかゆみ信号伝達神経の活動が低下し、かゆみも軽減しました。

この研究成果から、皮膚炎モデルマウスで見られる長引くかゆみには、かゆい皮膚を何回も引っ掻くことで作られる神経のタンパク質NPTX2と、それによるかゆみ信号伝達神経の活動の高まりが原因であることが明らかになり、慢性的なかゆみのメカニズムの解明と、かゆみを鎮める治療薬の開発に向けた大きな一歩となると考えられます。

詳しくはこちらからご覧ください↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000659.000072793.html

かゆみ


4.魚が食べたくなるマイクロプラスチックは何色か? 〜体外に排泄されるまでの時間〜

ポイント

  • カクレクマノミが最も多量のマイクロプラスチックを食べることを明らかにしました。

  • 魚が食べたくなるマイクロプラスチックの色は「赤色・黄色・緑色」でした。

  • カクレクマノミはマイクロプラスチックの色を目で認識して食べていることが分かりました。

  • マイクロプラスチックの体外排泄時間は個体間で大きく異なることが分かりました。

研究の背景

海洋におけるマイクロプラスチック汚染問題は、世界中で最も深刻な環境汚染問題の1つとなっています。海水や淡水中では、赤色や青色、緑色など様々な色のマイクロプラスチックが見つかっています。また、魚の消化管の中からも着色マイクロプラスチックが見つかっています。

今後の展開

マイクロプラスチックに関わる研究は世界中で行われています。しかし、マイクロプラスチックが生物にどのような実害影響を与えるのかはよく分かっていないのが現状です。本研究成果は、今後、マイクロプラスチックの生態(生体)毒性を評価する研究に役立つことが期待されます。

論文情報

タイトル
Color preferences and gastrointestinal-tract retention times of microplastics by freshwater and marine fishes

カクレクマノミ

詳細はこちらからご覧いただけます↓
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2022_04_11_01.html


5.仮想空間で医療サービス、順天堂大学とIBMが共同研究開始

順天堂大学と日本IBMは実物の大学病院を模した仮想空間で提供する医療サービスの研究開発に着手した。2022年度中に短期テーマの試作品を仕上げ、患者一人ひとりの健康増進に役立つプラットフォームサービスの構築を目指す。

日本IBMによると、研究開発は短期テーマと中長期テーマに分けて進める。短期テーマでは、仮想空間で東京都文京区の順天堂大学医学付属順天堂医院を模した「順天堂バーチャルホスピタル」を構築し、患者とその家族が来院前に病院体験できるようにするほか、医療従事者や他の患者らとの交流を可能にする。

さらに、外出が困難な入院患者が病院外の仮想空間で家族や友人と交流できる「コミュニティ広場」を設けるのに加え、説明が複雑になりがちな治療を実際に疑似体験し、不安や心配の軽減を実現する。中長期テーマでは、仮想空間で活動することにより、メンタルヘルスの改善が可能になるのかどうかを学術的に検証する。

順天堂バーチャルホスピタルは順天堂医院そっくりの仮想空間の中を患者らがアバターになって実際に歩き、医療従事者や病院職員、他の患者、家族らと交流できる仕組み。治療や病院訪問をゲーム感覚で疑似体験できる。

病院 メタバース

詳しくはこちらからご覧ください↓
https://www.juntendo.ac.jp/news/20220413-05.html

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