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#宿命の泡沫紋章 第Ⅶ章第70節

さて、次節でこの第Ⅶ章は一区切りとなり、次章から物語の核心部分へと迫っていく事になるかと思います。

今節ではその為の伏線がいくつか回収されるかと思いますが、相変わらず謎が解けたのか深まったのか微妙なところですね(笑)



幼い頃のヴァナディース、そしてティールとウィンが話している事は、この物語の終盤に向けてかなり大事な内容となっています。

まだまだ分からない事だらけですが、頭の片隅にでも置いていただければと思います。


過去に飛ぶ系のお話で誰に一番会いたくないかと言えば、ほぼ間違いなく自分自身だと思うので、ゼラフィーは自分のお屋敷からフード付きマントをこっそり借りる際、間違っても自分自身とだけは出会ってしまわないように細心の注意を払っています;

(もちろんこのマントは、後でちゃんと返却しています。

 そういえばうさぎのぬいぐるみを買う時、ちゃんとお金を持っていたのもご愛嬌。)

ところでこの辺りのお話は、正編の外伝Ⅳで触れた内容と結構被る部分がある事に気付かれた方も少なくないと思います。

この続編の第Ⅶ章に多く関係する事を書いていたので、正編の外伝Ⅳを読んでおいていただきたかったワケですね。

(ミストラルは、冬場のフランス・プロバンス地方周辺に吹く強い地方風の事ですね。)


そういえばゼラフィーは大抵の事は何でもこなせるのですが、何故かペンの類と相当相性が悪いらしく、字や絵を書くのだけは滅茶苦茶に苦手でヤバいくらい下手という設定があります。

(つまり心理療法士の仕事での診察時とかカウンセリング時とか、ゼラフィーが書き留めた患者さんのカルテを読むのが大変なので、担当になった看護士さんはまずその解読法から身に付けないといけないくらい;)

なのでほとんどの人はゼラフィーの字をそのまま読む事が困難なのですが、何故かミエさんだけは難なく読めるそうです。

ゼラフィーと正式に会う前から例の手紙をちゃんと読めているようなので、慣れなどではなく元々何か通じるものがあるのでしょうか σ(^_^;

(最後の"名も無き詠い手"というのは、日本の詩歌などで言う「詠み人知らず」みたいなものをイメージしています。

 銀色のドラゴンがゼラフィーに最後にかけた、「語る名も無き者」という言葉から取ったようです。)



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます (^_^)ゞ







中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。