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#宿命の守護烙印 外伝Ⅵ

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時間がかかってしまいましたが、ひとまず最後となる外伝Ⅵをupさせていただきました(前回までの外伝の倍くらいページ数があります m(_ _)m)。

こちらは今までの外伝とは異なり「本編とは関係の無い独立した物語」である事と、「まぁまぁガチな戦闘の表現」がある事により、念の為の注意喚起で有料100円設定にしてます(最後まで無料で読んでいただけます)。

今回のお話は本編にはほとんど関係なく、ただ著者がアイルランド伝承に登場するある場所とあるキャラクターについて紹介したかった為に描こうとした物語となっております。



この物語は、本編第Ⅰ章第6節にて初登場する郵便局員サン・ルミナス(メリッサとレモンバームの伯父さん)さんの若かりし頃のお話です。

サンさんはエリン島中を飛び回って手紙や郵便物を配達する仕事をしているので、ある程度の身を守る術も身につけています。

実はサンさん、今の光翼ダーナ族の中では一番強いらしい(継承者は除いてですが)。

(蹴りとか入れてる場面に関しては、合気道は全く関係ありません σ(^_^;)


物語の舞台となっているのはコナハト国のリャナンシー町、モデルにしているのはコナハト地方のスライゴーという観光地としても有名な地域です。

(お話の中に出てくる聳え立つテーブルマウンテンとは、スライゴーの風景を代表するベンバルベンという山頂が平らな大きい山の事。

 サンがセルフィスの足の治療の為に水を汲んできた湖は、スライゴーにあるギル湖という湖をイメージしています。

 そしてモカのいる城はベンバルベン山の近くにあるクラッシーボーン城と、現在は廃墟になっているスライゴー修道院をモデルにしております。)

スライゴーはアイルランドを代表する詩人であるウィリアム・バトラー・イエイツが生涯愛した土地であり、イエイツはこの地を題材とした詩を多く残しています。

(セルフィスの名字であるドラムクリフは、スライゴーの郊外にある地名でイエイツが埋葬されている場所の事。

 サンが最後の方でモカに言っている英文詩はイエイツのもので、物語の最初と最後に載せた文章はアイルランドの格言的なものです。)


かつてスライゴーを含めたコナハト地方はメイヴ(メドヴ)という女王が支配していて、その頃のコナハトは隣国であるアルスターと敵対関係にありました(アイルランド伝承内でのお話です)。

モカはこの女王メイヴをモデルにしていて、エルガルドはクーホリンがメイヴの策略により負けを喫して亡くなった際に現れた、モリガンというワタリガラスの姿に変身した戦いの女神をモデルにしています(エルガルドはオスですが)。

現在でもメイヴの墓とされている墳墓(メイヴはそこに立ったような状態で埋葬されているのだとか)がスライゴーのノックナリアという山(丘?)の頂上部にあるキャロウモア遺跡にありますが、実際は別の人物の墓だという事が分かっているようです。

アイルランド伝承の一翼を担うアルスター物語群にはメイヴは悪の女王のように描かれています(アルスターの敵対国だったので)が、コナハトの人々にとっては素晴らしい統治者だったとも言われています。

ただ上記のものはあくまでも伝承内のお話で、実際のメイヴ女王はキリスト教伝来以前の地母神だったのではないかという説もあるようです。

(メイヴ女王は、アイルランドの1ポンド紙幣の肖像を飾った事があります。)


レオンがサンに手紙を渡した時に獣耳を隠す帽子を被っていたのは、禁止されているモカへの手紙をどうしても送りたいという事に対して感じた引け目と、もしサンがモカに手紙を渡す前にレオンの獣耳の事を話してしまうと従者達に手紙が取り上げられしまう可能性を考えたから。

(普段は特に隠す必要はないので、帽子は被っていないのだと思います。

 あとエルガルドも相当異存在っぽいですが、名家リンケ家に昔から仕えてきたカラスの一族という設定なので、いくらでも城に出入りが出来ます。)

(あと補足として、バラの部屋は地下にあります。

 それでも地の力を使えば天井に穴でも開けて簡単に脱出出来そうなものですが、直せるとはいえさすがに抵抗があったのかもしれません σ(^_^;)



さて、今回のお話に出てくるアイルランド伝承関係のまだ言及していない用語について、下記にて少し解説させていただきます。

・ケットシー→猫の姿をした愛らしい妖精。二本足で立ち上がり、人間の言葉で話が出来る。ケットシーが支配する国があるらしい。

・リャナンシー→芸術の才能を人に与える代わり、その生気を吸い取ると言われている美女の妖精。高名な芸術家が短命なのは、リャナンシーの影響ではないかと言われている。

・レプラコーン→アイルランドを代表する妖精で、全身緑色の服に身を包む。小柄でとんがり帽子をかぶり、金貨を生み出すと言われている。ハーリング(アイルランドの国技)が好きで、たまに人間の子供を遊び相手として攫うとか。

・クルラホーン→アイルランドの人家の酒蔵に住むとされている妖精で、レプラコーンが泥酔した姿とも言われている。一人暮らしの妖精を示す赤い服を来ていて、家の者達と一緒に酒を飲んで酔っぱらったりする。

※ケットシーやリャナンシー、他にもバンシー(嘆きの妖精)やクーシー(犬の妖精、スコットランド)などのように、「シー」には妖精という意味があります。



(最後に余談ですが、程度にもよりますが捻挫は三週間ほど安静にしておいた方が本当は良いです σ(^_^;

 そして重いものなどに腕や足(というか身体)が挟まった場合、素人がその怪我人を助け出そうとするのは非常に危険な行為となりますので止めた方が良いようです。

 あと火事の際は天井まで火が燃え移るともう他に手の施しようが無い為、さっさと逃げるに限るそうです。)



ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございます。

さて、次回より #宿命の守護烙印 の続編の連載を始めようかと思っております。

(その間に、 #夢で見た中二物語 か #夢筆の抽象画 を投稿するかもしれませんが。)

連載開始まで、今しばらくお待ちくださいませ m(_ _)m



今回も、ご愛読いただき感謝致します \(^o^)/




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中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。