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#宿命の泡沫紋章 第Ⅸ章第82節
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これから年末にかけて仕事で夜遅くなる可能性が高いので、宿命物語の方を投稿出来る内にしておこうかなと思います。
なので毎日upするかもしれませんし、数日upが滞る事があるかもしれませんがご理解いただけると幸いです m(_ _)m
もちろん個人差はありますが、光翼ダーナ族の炎属性の人はアルコールが苦手な人が多いようです(多分ライサンダーさんとかも)。
(未成年の飲酒は、絶対にダメですよ (・д・))
ゼラフィーもあまり強い方ではなさそうですが、二日酔いとかには全くならないようですね(レモンバームは論の外)。
節後半でアポロはあまり周りは気にせずに、一度話し出したら読者を置いてけぼりにしてしまっている感がありますが、要はヴァナディース達は北欧神話の中枢部に関係がある存在のようだと言っています。
女神フレイヤは北欧神話を少しでも読んだ事のある方ならご存知と思いますが、かなり有名な代表的な神様(というか神族)です。
彼女の持ち物である「ブリージンガメン(確か炎の装飾品、という意味)」のお話も、北欧神話では定番なもののようです。
(ただし北欧神話の中では、ブリージンガメンはハンマーの形も十字架の形もしていません。)
そして北欧神話の有名な神様に「トール」という雷を司る存在がいますが、そのトールが用いているのが雷の鎚(ハンマー)ですね。
このハンマーは「ミョルニル」といって、キリスト教における十字架と同じくらいメジャーなモチーフとなっているそうです。
ミョルニルと十字架を組み合わせたデザインも実際に存在していて、第80節の表紙絵でヴァナディースさんが首からかけていたペンダントがそのデザインのものですね。
(ゼラフィーの画力が酷いというのは、第Ⅶ章辺りで言及済みです;
あと話の途中や終わりがけで突然スイッチが切れたように寝てしまうのも、続編のどこかに書いたかと思います。)
ヴァナディースが用いる武器である紫電の槍にも、ハンマーのようなデザインをつけています。
(正編でヴァナディースがライズと戦う際に紫電の槍を使っていなかったのは、まだ彼女の宿命の事をゼラフィー達に言い出せるタイミングではなく色々とバレたくなかったので、ウィンの武器を借りていたからのようです。
多分、ヴァナディース自身もまだ覚悟が決まっていなかったのでしょう。)
(ついでに余談ですが、トールがフレイヤに化けて強敵を倒したというのも北欧神話に実際にあるお話で、その部分は若干滑稽な感じもあります。
気になる方は、是非読んでみられてはいかがでしょうか?)
ヴァナディースの使い魔を霊猫(リンクス)にしているのは、フレイヤが猫の引く車に乗っていたという話からです。
その猫はスウェーデン周辺が生息地とされているヨーロッパオオヤマネコではないかという説もあるそうですが、真相は未だ謎とのこと。
(よく言及されるようですが、ノルウェイジャン・フォレストキャットではないそうです。)
そして鷹の刻印の話は、フレイヤの所持品でロキがよく借りて使っていたという鷹の羽衣から取っています。
北欧神話において「狂戦士ベルセルク」と「聖戦士エインヘリヤル」はお互いによく近い表現をされて混同されますが、実際は全く同じ存在ではありません。
厳密にはベルセルクは北欧神話の主神であるオーディンの力を受けクマ(またはオオカミ)の毛皮を着たバーサク状態の戦士で、その状態の時のベルセルクは誰構わず噛みついたり襲いかかったりする為に、神様達ですら自らの護衛として採用しない程だったそうです。
そしてエインヘリヤルは地上の戦で亡くなった戦死者達の魂の事で、ヴァルキューレ(戦女神)達によって天上のヴァルハラ(オーディンの黄金宮)に運ばれ、最終戦争ラグナレクに向けて食事をしたり訓練をしたりしている存在の事ですね。
その辺りの事を踏まえて、この物語では両方を合わせたような存在として書いているつもりです。
そしてここまで来てようやく書けるのですが、ヴァナディース達が物語の途中までつけていた仮面にはそれぞれモデルがあります。
ヴァナディースはフレイヤが乗っている猫車からとった猫の仮面、ウィンの鳥の仮面はヴァルキューレ達が空を自由に飛び回るイメージと彼女達の被るヘルメットに羽根がついているところから(馬に乗っているので馬にしても良かったのですが、馬を仮面にするのは難しかったのです;)、ティールの仮面はクマ(もしくはオオカミ)で上記のようなベルセルクの毛皮から。
(ヴァナディースという名前の由来を今まで書いてこなかったのも、ここまでとっておこうと思ったからです;)
ここまで解説文が長くなりすぎましたが、最後にもう一つだけ。
北欧神話でフレイヤが伝え、オーディンなども用いる魔術に「セイズ」というものがあります。
フレイヤはエインヘリヤルの例のように「死者を迎える役割」を持つのと同時に、「人の魂を操る事が出来る存在」でもあるそうです。
その為に用いる魔術がセイズで、北欧地域(古代スカンディナヴィア等)においては実際に慣習として行なわれていた魔術または呪術的なものだったとの事。
つまり第Ⅷ章の最後でヴァナディースがゼラフィーとアポロを起こした際に用いた力は、このセイズだったという事ですね。
上記のようないわれのあるセイズですが、この物語においては電気の力で精神を繋ぎ直しているような生体科学的なイメージでしょうか(特に根拠はありませんが)。
ちょっと長くなってしまいましたが、今回もご愛読いただき感謝致します m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。