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#宿命の泡沫紋章 外伝Ⅳ

挿絵が出来上がりましたので、外伝の続きをupして参ります。

今回の外伝は(比較的)短めです、というか前回の外伝Ⅲが長すぎです(笑)



今回のお話は、続編本編の第Ⅰ章第4節でゼラフィーとロジャーさんが話していた過去話の裏方的なものです。

このお話でようやくクローゼさんをまともに喋らせる事が出来たのと、その事によってゼラフィーのあの話し方(ですます調)の理由というか元が分かります。

つまり、幼い頃に亡くした親の記憶を自分自身の中に留めておく為に、クローゼの話し方を真似し始めたところから来たものでした。

ゼラフィーもそれ以前はよくいるような少年口調で、今でもオペラに対してだけ当時の話し方が残ってしまっているようです。

(そういえば続編本編の第Ⅹ章第94節にて少しだけ言及していたのですが、グレンさんが好きな小さい花というのは以前もつぶやきでご紹介したローズゼラニウムの事ですね。)


メルカさんはクローゼさんと世間話でもしていたようで、その途中でクローゼさんの体調の変化に気付いたようです。

(ニウス家のミサはゼラフィーと同じ歳なので、メルカさんは同じ妊娠中の身としてクローゼさんに親しみを感じていたようです。

 そしてアーヴェンさんがルーウェンさんとほとんど兄弟のような感覚だったのと同じで、アーヴェンさんの妹のメルカさんももルーウェンさんと姉弟のような感覚だったからというのもあるでしょう。)


エーメルさんとミッシェルさんが6月1日という日付に対して反応をしているのは、雷鳴属性の継承者が必ず6月1日生まれであるという事を知っているからです。

他の継承者も生まれ月日が決まっていますが、これは五大宝石の「ルビー(7月)」「サファイア(9月)」「エメラルド(5月)」「ダイヤモンド(4月)」「パール(6月、、、これは複数種あるのですが)/ムーンストーン(こちらは五大宝石には数えられませんが、6月の誕生石でありゼラフィーやヴァナディースさん(ハルパさん)には月のイメージもついているから入れています)」にあたる誕生石から取っています。

(多分これを考えた当時、その辺りにハマっていたのだと思われます σ(^_^;)

 ついでに余談ですが、アイルランドの人はあまり傘って差さないみたいですね。)


前回の外伝Ⅲでも言及した事ですが、継承者でない光翼ダーナ属が力を使う際に媒体となる物が無い場合、自らを消費する行為を以てしか魂の力を使う事は出来ません。

その力が特に不足しやすいのは炎属性と雷属性(普通に生活していて風=空気(風属性)や地面(地属性)が無くなる事は考え辛いし、氷属性も空気中から水分を取り出す事は出来るからから)で、厳密には太陽の光(正編第Ⅸ章にて、ライサンダーさんが使っている場面がありますが)や太陽の熱(地熱なども)があれば力は使えるのですが、それを引っ張り出してくるのにまたまた力が必要な場合、もっと手間がかかる事になるので生体熱や生体電気(筋肉を使う時などに発生する微弱な電気)を使わざるを使わざるを得ないようです。



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m



中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。