Ellie

日記、エッセイ、詩、作品レビューなどを書きます。自由。 26歳♀。✳︎好きなもの : 映…

Ellie

日記、エッセイ、詩、作品レビューなどを書きます。自由。 26歳♀。✳︎好きなもの : 映画 / 音楽 / 本 / 美術館 / 写真

最近の記事

「サマーバケーション」

夏ですね。 外で蝉が元気に鳴いているのを聞くと嬉しくなる。 幼い頃からと同じように、今年も夏が巡ってきている。その度に、おかえり、ただいま、という気持ちになったりする。 当の蝉のほうは、必死なのかもしれないけれど。 私ももっと懸命に生きるべきか、と 心では何となく焦りながらも 涼しい部屋で呑気にコーヒーフロートを喫しているのだった。 唐突ですが、私は夏が絶望的に似合わない女。 これっぽっちも爽やかではないからね。 色で表すと秋の、少し燻んだ濃い色が好き。 パーソナルカ

    • 「振替休日、本当にどこでも大丈夫です!」と伝えてあったのに、普通に3連休をくれる上司への愛。

      • 「退屈な日々にさようならを」

        主題歌を担当しながらカネコアヤノも実際に出演しているということで、今泉力哉監督の同名タイトルの映画を観た。 「退屈な日々にさようならを」。 『「いなくなる」ってことは、 「ここにいた」ってこと。』 というのがキャッチコピー。 中盤までは、「なんか変な映画だな、、」と思いながらも、カネコアヤノが好きということと今泉監督作品を漁りたい気持ちで最後まで見終えた。 涙が出た。 本当に変な映画だし、それなりに暗い内容だったけれど。絶対に万人受けはしないだろうと思った。 失踪が

        • 無償の

          「好きな人をどうしたいとか、あんま思わないですけどね。この同じ世界で、どこかで幸せに生きてくれてたらそれだけで嬉しいもんな。」 好きなアーティストが、先日のインライでさりげなく言っていた言葉。 基本的に歯に衣着せぬ物言いをする方だと認識しているので、偽善でも何でも無く、本心であることがわかっている。 いや、心の内など、誰にも知り得ないけど、 そう言葉にできること自体がすでに愛であると思う。 だって相手がその言葉を耳にしたら、きっと心が洗われるから。 そんな「愛」につい

        「サマーバケーション」

        • 「振替休日、本当にどこでも大丈夫です!」と伝えてあったのに、普通に3連休をくれる上司への愛。

        • 「退屈な日々にさようならを」

        • 無償の

          幽霊 [詩]

          遠い場所にいる あなたの好きな音楽で 私の心は春になって 私の好きな音楽に あなたの姿を見る か細い線をひとり 繋げる 指でなぞるは 奇跡とこじつけ 滑稽 空虚なまあるい背 いつのまにか、私は幽霊だった。 ひとりぼっちの幸せな幽霊 夢を見ている 夢を見ている

          幽霊 [詩]

          日記。とても雑記。

          日記。 いろいろごちゃごちゃ書く、雑記です。 ここ数日、記事を編集するだけで何も投稿できていないので、一旦ただの休日の朝食について。 コーヒーミルを購入してから、常に珈琲は豆から挽いて淹れている。手動で。 自分の握力の弱さに気付かされる。 急いでいる朝には少々大変だが、粉は酸化しやすいし、豆から自分で挽けば良い香りをその都度楽しめる。やはり手間をかけるとそのぶん嬉しい。美味しい。 個人的に、珈琲を淹れる時間の幸福度は高め。 それから、久々のトースト。 焼いたあと早く食

          日記。とても雑記。

          Bye Bye Baby

          Marilyn Monroeに夢中だ。 きっかけは去年、元彼に振られた後に見た映画。 Gentlemen Prefer Blondes 邦題『紳士は金髪がお好き』。 それまでの私は、マリリンモンローに対して特に深い思い入れはなく、歴史に残る偉大な女優でありかつセックスシンボルという特異なアイコン、また、かの有名なアンディーウォーホルのアートワークのイメージなど、多くの一般的な人々が持っている最低限の認識と相違なかった。 ただ、6月1日が誕生日ということだけは鮮明に記憶し

          Bye Bye Baby

          部屋

          取り留めのない日記です。 ここ数日、風邪をひいていた。 昨日は少々寝込みながらも、杉咲花ちゃん主演のアンメットを数話一気見していた。世間に一足遅れを取っている。 医療系の温かい人間ドラマだが、主人公の記憶障害が大きなテーマになっている点が肝である。その繊細さで、日々の愛おしさを思い出させてくれる。 風邪によるものか、感動の涙によるものかわからないままの鼻水をじゅるじゅるさせながら鑑賞。 私は人情に飢えている。そう思った。 それは他人に対しても自分に対しても。 依然、

          土曜の終電、幸せな顔をした人間が多い。私もお酒が入った状態が好きだよ。人と一緒でも、1人でいて何かを思うのも。上手く付き合えば、極めて良心的な感情増幅剤だ。

          土曜の終電、幸せな顔をした人間が多い。私もお酒が入った状態が好きだよ。人と一緒でも、1人でいて何かを思うのも。上手く付き合えば、極めて良心的な感情増幅剤だ。

          しばらく好きなものが手につかなかった。今日はNetflixで三体のシーズン1を見終わり、アンメットを見始めた。今読んでいる本はアラスター・グレイの哀れなるものたち。

          しばらく好きなものが手につかなかった。今日はNetflixで三体のシーズン1を見終わり、アンメットを見始めた。今読んでいる本はアラスター・グレイの哀れなるものたち。

          バイバイ、ブラックバード

          ジャズにわかなりに、ジャズスタンダードのプレイリストをしばらく漁っている。 Van MorrisonのBye Bye Blackbirdが流れるたびに心が躍る。 それなりの喪失も含めて 明るく昇華している曲に惹かれがち。 私たちは、結局すべてを携えて 生きていかなければならないからね。 少し経って振り返れば、まあそれも良い思い出だったかなあ、と微笑むことができたら。 今そばにあるものを大事にしようと思えたら。 そういう意思に、幸せは宿るだろうね。 でも、沈みがちで卑

          バイバイ、ブラックバード

          存在しない花束 [詩]

          きっと弁解したでしょう。 「彼女のこと、これっぽっちも 好きじゃなかった。 少し寂しくなっただけだったんだ。 やっぱり君と居るのが一番楽しい。 正しい。」 そうでなければならないもの。 私が愛だと思っていたものは この世には無いのよ 最初から無いの 彼女は花束を手にしながら死に焦がれる どうして無下にするの あなたの命を私にちょうだい あなたの愛はこの世にあるの 死にたいのは私のほう 死にたいのは私のほうだよ

          存在しない花束 [詩]

          無題 [詩]

          「猫ちゃんみたい」 あの人、 部屋のどこでもくっつく私のこと見て そう言ったの

          無題 [詩]

          海の底、ゆらめく灯火

          「それはね、こっちの方が幸せになれます。 絶対です。幸せになって見返すんです。」 彼女は普段、誰もが認める温厚な人柄である。 好戦的な言葉など無縁のように思われたその友人が、私にこう言った。 こんなにも断定的に。 それは、 たしかにまるで真実であるかのようだった。 そう私に思わせるほど、心強く響いた。 私という人間は、悲しい出来事がある度に 性懲りもなく突き詰めて沈んでいくタチである。 それはもう、熱心に。 誰も頼んじゃいないのに。 まるで、人生の目的地が深海の底で

          海の底、ゆらめく灯火

          「春の夜へ」 [詩]

          大きな瞳に 纏った憂い のらりくらりと 寂しさ埋める どこか似ていて 大好きで やっぱり似ていて 大嫌い 私の最期 君の声 冷たく響いたあとの雨 相も変わらず憎たらしくて 何時何時迄も愛しい弱虫 やっぱり同じ 私と同じ 楽しかった 惜しかったと それが嘘でも良いからと 叶わぬ夢でも良いからと もう意味がない 意味がない。 どうか、幸せに。 ✳︎ 明くる星では虹がかかる 過去も何もない空に また爪弾いて 鼓打つ 私だけの貴方が咲う 旅して潜るは海の庭 八腕あ

          「春の夜へ」 [詩]

          忘れてあげない [詩]

          「忘れてあげない」って言って いつまでも傷ついていて かわいそうな私のため 私は忘れなきゃいけない 大好きだったあなたたち 太陽が祝福している広い空が 花に水をあげる丁寧な愛が なにひとつとして 私のものじゃない そう思わされたようだった 憎たらしかったあなたたち それでも私は息を吸う 目を細めて もっとぼんやりと 世界を見る こんな私にも陽の光は降り注ぐ 眩い生命 新緑の間を縫って 風の届けてくれる香りを追えば 花が私に笑いかける 私の帰りを出迎えた お伽話を着飾る

          忘れてあげない [詩]