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「春の夜へ」 [詩]

大きな瞳に
纏った憂い
のらりくらりと
寂しさ埋める

どこか似ていて 大好きで
やっぱり似ていて 大嫌い

私の最期 君の声
冷たく響いたあとの雨
相も変わらず憎たらしくて
何時何時迄も愛しい弱虫

やっぱり同じ
私と同じ

楽しかった 惜しかったと
それが嘘でも良いからと
叶わぬ夢でも良いからと

もう意味がない

意味がない。

どうか、幸せに。

✳︎

明くる星では虹がかかる
過去も何もない空に
また爪弾いて 鼓打つ
私だけの貴方が咲う

旅して潜るは海の庭
八腕あそぶ 穏やかなとこ
地上じゃ太陽追いかけて
一緒に輝かせてと請う
それから永遠に生きていく

永遠に生きていく。

また笑いあう
あのとき歌ったうたを歌おう


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