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存在しない花束 [詩]

きっと弁解したでしょう。

「彼女のこと、これっぽっちも
好きじゃなかった。
少し寂しくなっただけだったんだ。
やっぱり君と居るのが一番楽しい。
正しい。」

そうでなければならないもの。

私が愛だと思っていたものは
この世には無いのよ
最初から無いの
彼女は花束を手にしながら死に焦がれる
どうして無下にするの
あなたの命を私にちょうだい
あなたの愛はこの世にあるの
死にたいのは私のほう

死にたいのは私のほうだよ


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