勿忘草の首が折れる

あの子に話を聞いてもらいたい って思ってたら
欲しかった言葉が 投稿されていた 金曜22時
それだけで 満足してしまったんです
随分と あの子との距離が 濁り出して 春

即興劇の優しさで 満たされたかった 水曜17時
文脈知ってる あの子にしか 解けない 私の問題
流れていくタイムラインに 思考は低速化して 夜
いつか遊ぼう 何度目かの 独り言

会えないんじゃなくて 会わなくてもよくなった
孤独が当たり前の春 一人でも目立たない夕暮れ

一番怖かったのは クラス発表の あの日
たとえみんなが居なくても 平気だって 強がって
ロッカールームの前 掲示板 立ち尽くした 影
外で風が鳴る 排水溝に舞い落ちる 花弁

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