アルビレオの庭

君と僕の周りだけは 電飾消して
真っ暗な中 誰にも触れられないように
見せたくないもの 見られたくないもの
冬の喧騒に溶かして 灰色の雪へ生まれ変わる

蒼い瞳に 夏の星座浮かべて
あの季節に 戻れないねって笑った
君の好きな白鳥座の一等星は
遠くから見たら 孤独じゃなかった

世界で一番 綺麗な街で 二人迷子なんだ
透明なショーウィンドウに 慰めはあるの
手に入るものさえ 指の間 すり抜けて
秒針が進んだら シャボン玉 弾け飛ぶ

いたずら ままごと 日に日に嘘の影は伸びる
暮れていく先で 君が手を振ったら 回想
どうして 幸せになろうとするのか
分からないまま
リボン解いた君が また 笑う

#詩 #現代詩 #自由詩 #散文詩 #創作 #ポエム #恋愛 #冬 #イルミネーション #星 #星座

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?