ステラ、弾ける

私の真っ黒なおとぎ話に
銀色の絵の具で 星を描いてみせた君
世界は壊れて 君の手で創り変えられる
創造主は 蜂鳥に微笑んで 弾き語った

無機質な波止場で振り返る
絡まった透明な糸で弾く五線譜
六月の幻に立ち止まって
息をするのを忘れるほどに 二人 遊泳

カラスがティアラと王冠をくわえて 待ちぼうけ
ジェットブラックの瞳は 預言者のように雄弁で

差し出した手には 何も無い
私 こんなに空っぽなままで 愛なんて 言えるの
砂時計が 一、二、三往復して 夢に堕ちる
消えそうな白兎の陽炎が笑った
夜が海に溶ける 蒼い横顔に触れる
いつか 君の手を取って あの灯台へ

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