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厚労省幹部2人感染(TBS2020.02.20報道)の意味 – 国会・中央官庁に感染の恐れ


こんにちは。江南です。

20日にTBSで、クルーズ船で感染した厚労省職員2人は、厚労省の幹部だったと報道がありました。

みなさん、既にお分かりだと思いますが、思考の整理のために単純に事実を記します。

この二人の厚労省幹部は、同省の橋本岳副大臣と自見政務官と業務上接触があった、とも報道されています。

これにより、副大臣と政務官に感染している恐れ、さらに厚生労働省庁舎の中で感染が起きている可能性が生じています。

さらに副大臣や他のクルーズ船内で勤務した厚生労働省の職員を通じて、加藤大臣他、それらの人々に接触した国会議員に感染している可能性も生じています。

中央官庁や国会内で感染が生じた場合、国政の中枢部なので、影響はひじょうに大きいと思われます

クルーズ船内で勤務した厚生省職員は、コロナウイルスの検査を受けることなく、職場に復帰した旨報道されています。一時、検査をする予定はないとの報道があって、心配させられましたが、今回、検査をすることにした、という報道もあり、これはこれで賢明な判断でよかったです。しかし、41人も勤務したとなると、何人か感染していてもおかしくないのではないか、と思われます。

立憲民主党は、感染が確認された厚生労働省の職員と、接触した副大臣や加藤厚生労働大臣も含めた厚労省幹部に、ウイルス検査を行うよう要請した、とのことですが、これも賢明です。

いずれにしろ、少なくとも、ひじょうにまずい状況になっている、とは言えるでしょう。


本日は新規感染者は現在のところ昨日より少なくなつていますが、これは週末で休みのところが多い影響かもしれません。今日までは基本的には新規感染者が日に日に増えている印象で、この傾向はこれからも続く可能性が高いと思います

武漢で多発した影響、および武漢の人が流入してくる可能性があるためでもありますが、それにしても域内の感染者数が今の東京と同じくらいの数だった時の上海と東京の危機感を比べると、東京のほうがずっと低いのではないかと思われます

感染は幾何級数的に増えていくものなので、感染者数は今後の1~2週間でたいへん多くの数になると考えるのがむしろ常識的な考え方でないか、と思われます。その場合、東京や日本で、上海と同じように外出制限、集会制限、出勤制限、学校の休校、などの措置をとるのは、よほどのことにならないと困難なので、抑え込み(新規感染者の減少、またはゼロ)にほぼ成功した上海市と違い、とめどなく感染者が増える恐れもあります通勤列車の混雑度は日本の大都市圏のほうがひどく、また東京へは埼玉、千葉、神奈川の近隣県からも多くの人が通勤していますから、東京で多数の感染者が出れば、近隣県にも広がる可能性があります。

憂慮すべきなのは、ツイッターなどで多くの人が投稿しているのを見る限り、医療機関や、個人が保健所に相談しても、検査を断られているという投稿が相当に多いことです。かなり重い肺炎の場合でも断られているケースが見られます。最近感染が確認された人に関する報道を見ると、10日とか2週間とか症状がでてからかなりの日数が経ってから確認されている人が多くなっています。この間は、症状がよほどひどくなっていない限り、保健所での検査は受けられないと思われるので、単純に体調不良、肺炎として、実際にはコロナウイルスに感染しているのに、検査を受けられていないため感染者にカウントされていない人が、感染確認された人の数倍から十倍以上いる可能性もかなり高いのではないか、とも推測できます。そして確認されるまでは隔離されませんから、他の人に感染させている可能性があります

ひじょうに憂慮される状況です。現時点で出来ることは、マスク、手洗い、衛生、不要の外出を避ける、食事睡眠に気をつけ免疫力を維持する、など基本的な点はもちろんですが、社会全体として危機感を共有する、ということがひじょうに重要と思われます。私が思うに、今は非常時です。東京オリンピックも、現在では「予定通り行える可能性もある」くらいの状況になっているように思います。現在の状況は、明らかに甘くみていたのが、原因でしょう。且つ、現在もまた事態をたいへん多くの人が甘く見過ぎで、後から考えると、あの時なぜあれほど危機意識がなかったのか、ということになる可能性が高いと思います。

ウイルスは目に見えませんから、つい軽視しがちですが、特にはっきりした阻止要因が無い限り、一種の自然現象ですから、物理的正確さをもってどんどん拡がっていくと思われます。ですから、とにかくまず第一に強い危機感を持つ、ということが対策をする上でも、ウイルスの蔓延を阻止する意味でも、ひじょうに大事と思われます。瑣末なことよりも、それが現在の日本社会の中心課題と思われます。違法行為、改竄、隠蔽などが多く、国会で追求せざるを得ない(反社会的行為なので容認はできません)ため、国会や行政の機能に支障をきたし、かつ対策会議に毎回10分程度しか参加せず、陣頭指揮をとる気もない安倍首相の内閣に早期に総辞職してもらい、真剣にまじめに取り組む首班の元で、与野党一体で取り組んでもらえるよう、国民全体として強く働きかけることも必要になってくるかもしれません。

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以下は、新型肺炎と関係なく、まもなく出版予定の自著の紹介になります。

Amazonで「中国 人 街 笑顔」(仮題) という題名で、現代の中国の人たちの日々の日常生活、ものの考え方、習慣を詳しく説明した本をまもなく出版予定です。3巻以上のシリーズものになる予定で、各巻は所謂(平均的な)新書本の2/3くらいの分量にするつもりです。

中国の若い人が聴くポップミュージックの紹介や、メディアの中国報道の問題点を、豊富な実例を元に深く分析した部分も収録されます。出版完了後は、こちらでも告知します。

政治経済に偏った中国関係書籍の中で、一般の中国人は、どのような生活意識、考え方で、いまどのように暮らしているかを知りたい、という多くの方のニーズに答えるものになっています

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他の私のnote投稿をリンクしておきます。大部分出版予定の本からの抜粋です。

新聞でよく見る、人民日報系の「環球時報」とは
新型肺炎感染者 日本はいま何人?中国の1月26日感染者数は約二千人
意外な実像 中国人はとても寛容で、こだわらない
12年の中国「反日デモ」:テレビでは絶対に分からなかったリアル
反日という言葉は、意味の実質を亡くした死語

中国報道がおかしくなるメカニズム ー 需要に作られている報道
中国: スマホ支払い事情,都市住民大部分は団地住まい etc.
心をとろけさせる、超スター、台湾 周傑倫の輝き曲 紹介

在住者が教える上海観光で見逃せない4スポット
中国ローカルな人たちとも楽しく話せた
新型肺炎 中国全国確診状況は、このサイトが分かりやすい

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