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EOS R SYSTEMのAPS-Cとフルサイズで月撮影比較
自宅にある撮影機材を駆使して、こんな検証をしてみました。
題して「EOS R SYSTEMのAPS-Cとフルサイズで月撮影比較」。
それでは、早速紹介していきましょう!
撮影機材
今回の比較に使用した機材はこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1660184080446-oDQV9ApuEb.jpg?width=800)
APS-C機はEOS R10。
2022年7月28日に発売されたばかりの最新鋭ミラーレス一眼。
EOS R SYSTEMとしては最小・最軽量を誇る。有効画素数は約2420万画素。
【紹介記事】
![](https://assets.st-note.com/img/1660183889353-nU0Q8Doq0n.jpg?width=800)
フルサイズ機はEOS R6。
本当であればEOS R5を使用したかったのですが、画素数が高いためハンデになりそうと判断したのであえて画素数を抑えたR6にしました。
有効画素数約2010万画素の35mmフルサイズセンサーを備え、かつ1.6倍クロップ機能も備えている万能機。(1.6倍クロップ時は770万画素)
【紹介記事】
レンズは「バケモノレベル」の超望遠、
![](https://assets.st-note.com/img/1660184512474-O2Ddi0Oama.jpg?width=800)
RF800mm F11 IS STM。超望遠の単焦点レンズですが価格が10万円程度と抑えられています。(とは言えカメラ初心者から見たら高嶺の花ですが・・・)
月撮影と言ったらこのレンズしかありません。
【紹介記事】
今回はこちらの機材を利用して撮影を行いました。
撮影比較
※写真は全てJPEG撮って出しのものを利用しています。
APS-C機(EOS R10)
![](https://assets.st-note.com/img/1660184823780-cxvKIegbyi.jpg?width=800)
APS-C機が有利な点と言えば「望遠」。
この機材もそれが有効となるので、800mmレンズを取り付けると35mm版換算で1280mm相当と言うバケモノレベルになります(笑)
画質は殆ど問題ないでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1660184972431-tKLgS34WvN.jpg?width=800)
月がアップになるようトリミング。
左側に写っているクレーターもしっかりと描写しています。
※クレーター:天体の衝突などによって出来る地形
フルサイズ機(EOS R6)
![](https://assets.st-note.com/img/1660185121423-sLInN9QUFJ.jpg?width=800)
フルサイズ機はAPS-Cと比べると望遠性能は落ちますが、その分きれいはっきり写し取ってくれる事が一番の強み。
こちらはセンサーをフルに使用した状態。
![](https://assets.st-note.com/img/1660185275677-lhxRsRJSGw.jpg?width=800)
こちらは1.6倍クロップモード(1280mm相当、770万画素)にしたもの。
R10と比べてどうでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1660185431295-vUgmLGVMCp.jpg?width=800)
月がアップになるようトリミング。
R10と比べるとクレーターがはっきり写っていませんか?「770万画素なんて嘘なんじゃないの?」と思うぐらいですね。
結果と考察
APS-Cとフルサイズで月撮影を行いましたが、結果はフルサイズ(EOS R6)に軍配。
いくらフルサイズ機の画素数が2010万に抑えられたとしても画質の面ではAPS-Cより上を行っていました。これはフルサイズセンサーとAPS-Cセンサーの違いが大きいと言っても良いでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1660186665788-GNt8bFIT0S.png?width=800)
上の図は35mmフルサイズセンサー(緑)とAPS-Cセンサー(赤)を解りやすくイラストにしたもの。こうしてみると35mmフルサイズが大きいことが解りますね。
一般的にセンサーサイズが大きければ大きいほど画質が良くなる傾向にあり、EOS R6が2010万画素でも解像感が良いのはこの影響が大きい。その一方、APS-Cセンサーはフルサイズよりも小さいので画質はフルサイズよりも若干劣ってしまいます。
では、フルサイズの1.6倍クロップモードにおける画質が何故APS-Cよりも上を行っていたのか?
それはこちらの図が示しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1660187532184-47onTmWtFu.png?width=800)
先ほどと同じようなイラストですが、「フルサイズセンサー」を緑、「1.6倍クロップの撮影範囲」を黄色で示しました。この図から読み取れるのは、1.6倍クロップの撮影範囲はフルサイズセンサーの一部を使っている事。
そのため、APS-Cセンサーをフルで使っているものよりも画質が良くなっていたのです。つまりフルサイズ機の1.6倍クロップモードは、画素数を下げても画質はそのままに出来ると言うフルサイズセンサーならではの利点を活かした撮影モードと言えます。
最後に
今回は「EOS R SYSTEMのAPS-Cとフルサイズで月撮影比較」をお届けしました。
使用した機材をEOS R10とR6にした理由は、両方とも同じ2000万画素台のカメラであったと言う事と、EOS R5(約4500万画素)では画素数に差がありすぎるからです。
皆さんもご自宅にカメラやスマートフォンなどがあれば、是非撮影比較をしてみてください。面白い結果が出ますよ。
(参考)過去の写真対決・比較記事
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