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「犬の力」 保護犬おかづ 240324

おかづです。犬です。

おかづがこのさいとう家にやって来たのは2021年3月24日。ちょうど3年前です。

それまで飼ってくれてた婆ちゃんが亡くなったので保護犬となりましたが、すぐ譲渡先(さいとう家)が決まり、1週間後に来たわけです。つまり保護犬期間は1週間。短い。

でも、譲渡される当日、キャリーケースに入れられた「おかづ」はドキドキでしたね。こんなこと初めてですからね。
ドキドキ。

ピンポ〜ン♪

ドアが開くと出迎えてくれたのは妻さん。
「うわ〜(笑)。。よく来たね〜」と喜んでいました。。が、複雑な家の感じを覚えています。

なんかわかりませんでしたが…。

もちろん、あなたも辛いことはわかります。だけど、私も辛いのです。ほんとうに辛いのです。考えてみてください、
帰れば、毎日毎日旦那がいるってこと。

シーズーから見た「この家主たち」より

…!!

「…なに!? (…わん!?)」

まぁ世間より少し複雑な感じのする…、この家にやって来てしまったわけです。

だれ…?



さて、

ここに来た時にすぐ「歌月(かづき)」という名前をつけられましたが、いつの間にか「おかづ」になっていました。ま、しょうがないでしょう。

おかづはトイレトレーニングなどされてなかったのです。 トイレはシートの上で! なんて知らないから…、やり放題だったわけです。

そんなんだからか「歌月」という名はすぐ書面上だけのものとなったのです。朝から晩まで夫くんに監視され、しばらくは至る所にトイレシートが敷かれるなかで暮らすことになるのです。えー!?

なんやこの家!?

あれはいつだったか、シートの上でのおしっこに成功した時、、
「やった〜👏👏👏。すごいねー、おかづーー👏👏👏」

「おかづ」になりました。

わーい
!!



当時のさいとう家は、夫くんが病気休職からの退職で、急にず〜っと家に居るようになってたし、妻さんは不安定、息子は県外浪人。
「家計どーすんのー!?」
家庭はずいぶん崩壊してたようです。

…。

そんな崩壊家庭なのですが、崩落するのを食い止めていたのは、先代の愛犬トイ・プードルと神戸にいた婆ちゃん(妻さんの母)です。

が、
2019年の12月、婆ちゃんが亡くなり、
翌20年1月、先代愛犬トイ・プードルが亡くなりました。わずか1ヶ月のこと。


さいとう家、、崩落。
妻さんのショックは大きかった。

…。



夫くんが先代愛犬のことを涙ながらに語ってくれました。

いつも妻と散歩に行ってた愛犬ですが、なんとか私のリハビリ散歩にも付き合ってくれるようになりました。2週間過ぎのことです。

リハビリ散歩では、私がうまく歩けないことを知った愛犬はゆっくりと歩調を合わせてくれるのです。
犬はすごい! あらためて思いました。
ゆっくり振り返りながら、私の足音を聞きながら歩いてくれるのです。

ですが、愛犬は癌の治療中です。
数カ月後、11才だった先代愛犬の方がうまく歩けなくなってきたのです。今度は私が愛犬をいつもいつも抱っこして歩くようになりました。離れた神社まで毎日。

いつも愛犬と一緒に家族の健康や幸せをお祈りします。

家族が幸せになりますように。
妻の病気が治りますように。
息子が合格しますように。
愛犬の病気が治りますように。
私の病気が治りますように。

毎朝毎夕、お願いしていました。

でも、、
ある日気付かされたのです。
お祈りは神様にお願いしているのではなく、自分に言い聞かせているのだと。

なんか腑に落ちました。

毎日、愛犬連れて散歩に来る神社で、今更に気付いたのです。

毎日お願いに来るから願いが叶うのではなく、自身の心を極めていたと思いました。
Let It Beの心境です。あるがままに。

それからです。
少し心の持ちようが変わった気がします。犬と神様から教わった気がします。

でも、愛犬は亡くなりました。こうなることはわかっていましたが、親が亡くなったことより悲しかったです。

それから夫婦二人は心を置く場所が見つからず、家の中でも外でも仮面で過ごしていました。無表情で言葉のない世界。
現実は沼の淵。
犬の力が欲しかった。なんとも助けが欲しかった。

…。

ある日、
「また犬を飼おう」
息子にも許可をもらい決めたのです。

すると、、、犬が来た。

夫くん談

偶然に、わずか一週間で。

歌月?


これが、「おかづ(犬)」がこの家に来た理由です。はい。

おかづ(犬)は家の状況なんか知ったこっちゃないですよ。

動くものは好きだから、ただ人にまとわりつき、「やめてー、踏みそうやわ。歩くのも危なーい!」と言われながらも靴下は脱がしたり、洗濯物のパンツやスリッパをかき集め、何もないときは玄関から靴を引っ張って来てアピールしましたね。


厶!


おしっこやウンチをマットやカーペットでするもので、夫婦は対抗するため団結せねばなくなり、会話をもたらしたようです。
「どうする?」
「どうしょ」

仮面を被った無表情夫婦はおかづ(犬)の本能ままの行動を見て笑い声も響かせるようになりました。
「あははは、見て見て」
「何やってんの」

おかづは犬ですから、家事を手伝うわけでも助言するわけでもありませんが、夫婦それぞれからの悩みや心配事をずいぶん話しかけられました。聞いてるだけでよかったんですけどね。

それにおかづ(犬)がいることで、親子に会話が戻り未来に期待を抱けるようになったそうです。おかづ(犬)の到来は、家族の幸せと希望をもたらす出来事だったのです。どうだ。

これからの日々がますます輝くことを祈りますよ。

犬の力。

おかづ(犬)より。


1年後


くれ!


2年後

ほっ


ふー!
くー!
待て!
見て!
寝て!
決めて!
すねて!
ほえて!

なー!


3年後



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