#14 さるうさぎが生きる道
告白4
それは、雨がざんざんぶりに降っている日の11時頃。猿たちに見捨てられた山中家では、昨日の続きの話が始まろうとしていた。
「沙留卯(さるうさ)、お昼からなんだけど、昨日の続きを話すね。」
ーーあれから二人(一匹と一羽)は、また家に戻り、美絵の部屋へ入っていった。
「猿希さん、なんでそんなこと言えるの。まさか、私のこと、本当に愛していないの。どうなのよ!」
と涙まじりで言った。
「僕はただ、ただ……」
「ただ何よ。私、猿族になってもいいの。もし、あなたが私のために止めた