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#4 さるうさぎの生きる道

先生が沙留卯の後ろ姿を見て、
「山中さん、ちょっと来てくれる?」
と言って、沙留卯の返事も聞かずにすたすたと歩いていった。

沙留卯は、ついていくしかなかった。
今日に学校に来て、初めて話しかけてくれた動物だったから。
そして、相談室に入って先生は、こう言った。

「あの噂、本当なの?正直に言って。」

「あの噂って、なんですか?」

先生は少し怒った口調で、
「あの噂はあの噂ですよ。」

「だから、その噂というのは何なのですか?」

「……と、とぼけるんじゃありません!ちゃんと正直に言いなさい!」

「だって、だって、知らないですもの、それを本当なの?と聞かれても、何がなんだか分からないじゃないですか!」
ついに沙留卯も怒ってそう言った。それが、もっと先生の頭にきたらしく、

「あなたにはもうあきれました。もう私はあなたの先生などしたくありません。明日から学校に来ないでください!」

そして沙留卯が
「先生!」
と言ったときにはもう、先生はもう相談室にはいなかった。

沙留卯はもう何をしても無駄だと思い、相談室を出ようとすると、見たことのないうさぎがいた。沙留卯が見たところ、3年生くらいのうさぎたった。すると、そのうさぎはこう言って去っていった。

「絶対守ってみせるから」


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