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まあるいオレンジの光たちに癒される日々

このたびかわいいスタンドライトをお嫁に迎えた。
レトロなまあるい電球でキャンドルの火みたいに暖かいオレンジ色。もう理想そのままだった。

わたしは部屋のメインライトの色と明るさがあまり好きではない(普通の白い光を放つ電灯だ)。
だが生活する上では光は白い方が何かと不便がない。

メイクの色味や洋服の色味はオレンジ電球だと印象が全然違う。
メイクなんて色味がわからないから大抵濃くなりがちだ。

じゃあなぜ大して明るくもないオレンジのライトをわざわざ別で買ったのか。理由はシンプル、寝る前に白い光は明るすぎる。
寝る前のゴロゴロタイムに部屋全体を照らす灯りは必要ない。
手元が見えたらそれで十分だ。

加えてゆったりした音楽をレコードで流すとどうだろうか。少し読書もしたいところ。
これ以上にない至福の時間だ。
次はレコードとレコードプレイヤーを見にいこうか。

東京に引っ越し、新生活が始まってから大きく変わったことがある。
それはいい意味で無駄なものに関心が向くようになったことだ。

スタンドライトを買う。
別に敷かなくていいところにラグを敷いてみる。
風景写真を壁に貼ってみる。
観葉植物を置いてみる。

全て共通しているのが「別になくてもいいもの」ということ。
物が少ない方が落ち着くわたしはこういったあくまでインテリアとしての目的しか果たせそうにない物は置かなかった。
(おかげで引越しがかなり楽だったりしたのだが)

それにしても今回のライトを買ったのは大正解だった。
気づいていたつもりだったが光の色によってここまで部屋の雰囲気がガラリと変わるとは思いもしなかった。

白い電色だと普通の20代の女の部屋といった感じだが、オレンジの光に変わると一気に部屋の重厚感が増すというか…。
部屋のあちこちにあるヴィンテージ品たちが急に息をし始めたように存在を主張する。愛くるしささえも感じられるほどに。

なんだかスマホやパソコンなど現代の文明の発達を象徴するものを一旦隅に置いて、文庫本を開いたり、日記を書く、お香を炊いたりして今のこの空気感や時間を体の深くまで入れこんでゆっくり味わっていたいような気持ちになる。

普段せっかち+スマホ依存症なわたしはなかなか日常で”今”を心から堪能することが少ない。電色1つで何を言っているんだと思われても構わない。
これは布団に入るのが毎日楽しみになりそうだ。

そして調子に乗って一緒にキャンドルも買ってみたが、これもなかなか良い。小さな炎を見ているだけで癒される。
そして小さなまとめ買い用のキャンドルだが驚くほど持ちがいい。さすがIKEAだ。

幼馴染から去年の誕生日プレゼントに着火部分が木でできていて、火をつけると焚き火のようにパチパチと音が鳴るキャンドルをプレゼントしてもらったが、まだもったいなくて使えていない。

今年はこれまで以上に忙しくなにかと疲れやすい一年を過ごすだろう。
こういうささやかな癒しを大事にしようと思えるあたり、わたしも歳をとっているんだなと思ってくる。

とりあえずキャンドル1つつけるのに指が2本ほど炎の犠牲になったのでライターをチャッカマンに変えようと思う。

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