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デポの壁、レモンのモクテル

OMAとMVRDVが手がけるオランダの近代建築を巡る。 アムステルダムのValley、ロッテルダムのMarket Hallや、Depot Boijmans Van Beuningen(デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン)皆デポと呼ぶ、クイントハル美術館やドゥ・ロッテルダムはレム・コールハースが手がけた。 デポはもともと多くのスケーターが集うパークを無くして建てられ、ミュージアムが並ぶパークエリアとロッテルダムの中心都市の中間地点あたりに位置している。 もともといたスケ

    • ユトレヒトの黒い兎

      最後にオランダを訪れてから3年と半年が経っていた。 海外に行けるようになったら、絶対にまた行きたいと思っていた。 2023年8月。 3.5y振りのオランダ旅が始まった。 アムステルダムのスキポール空港に着いて、何より気温の心地良さに心躍らずにはいられない。 22〜23度の完璧な気温と、晴れやかな天気。独特の街の香り。夜10時くらいまで空は明るく、1日がとても長く感じる。この時期、ちょうど陽が沈む時間は皆、外で仲間とゆっくり過ごす。 そんなバケーションの空気を味わうことが出

      • 路面電車と雨の夜

        ポートランドに住んでいると、2つの乗り物を乗りこなすようになる。バスと路面電車だ。大学のおかげで乗り放題なので、どこへ行くにも路線図を駆使して最短で行けるようになった。路面電車は郊外を走る時はめちゃくちゃ早いのに、橋の内側・ダウンタウンの街中を走る時はめちゃくちゃ遅い。信号にも従うので、もはや歩いたほうが早いのでは、と思うことが何度もある。 そんな中で最近はライムへの初乗車を果たした。ライムはサンフランシスコで生まれた電動シェアスクーターだ。ニューヨークで見たときには電動キ

        • 日曜日

          今日は10月6日。まもなく夜が来て、日曜日が終わろうとしている。今日はなんだか、長い1日だった気がする。 朝。いつものように7時に起きた。朝方は冷え込む。ベッドではブランケットを4枚重ねて寝ているから少し重く、軽くて暖かい羽毛布団を恋しく思う。 ブランチを食べに行くつもりであったので、朝食はコーヒーのみで済ませた。外はまだ薄暗い。昨日買ったフリースを着て、ベッドから剥ぎ取ったブランケットにくるまって、少しずつ日が登っていく外の景色を眺めた。1日が始まる。 Sweedee

        デポの壁、レモンのモクテル

          ポートランドうるるん滞在記

          ポートランドうるるん滞在記というのはとある友人が言っていたのを拝借したものだ。 というのも、ポートランドに到着してからしばらく経過した今日この頃、突如襲ってくる恒例のネガティブモードに突入している私に対して、なんだ、現地の子と離れられないくらい仲良くなって、涙ながらのお別れを綴るポートランドうるるん滞在記を更新するのかと思ってたら、ただのいつものネガティブモードじゃん、と言われたのだ。 いずれはポートランドうるるん滞在記を書きたい気持ちはたくさんあるし、もちろん楽しいこ

          ポートランドうるるん滞在記

          こんにちはポートランド

          風が少し肌寒い。 ポートランドはまもなく雨季にさしかかろうとしているわけだけれど、それもまたこの街らしい。街には傘をさした銅像や、公園には傘がモチーフのシェルターがいくつもある。街を歩く人は誰も傘をささないから、防水できるアウターが必須アイテムだと知った。道は囲碁の目のようになっていて、コーヒーロースター、本屋、小物のお店、美術館などが並ぶ。まだまだ知らないことだらけだから、これからたくさん街を見て、知って、発信できたらと思う。 今日、優しい人に出会った。私はポートランド

          こんにちはポートランド

          イサム・ノグチ美術館

          イサム・ノグチ美術館を訪れた。彼はこの場所に、日本人として大切にしなければならないものを残した。日本人こそこの場所に行くべきだ!そんな思いを伝えたい。今日はこの日記を街角のコーヒー屋さんからお送りする。 クイーンズにあるこの美術館は、元はイサム・ノグチのアトリエだったそう。ここもまた、前記のDia:Beaconのように自然光の差し込む、落ち着いた空間が広がる。 彫刻に関しては全く知識がなくて、いい悪いがわからないけれど、見ていてわくわくする感覚があった。名前や説明はなくて

          イサム・ノグチ美術館

          Dia:Beacon

          Dia:Beaconという現代美術館を訪れた。その旅路はとても有意義で、その日記をヤンキースタジアムからの帰り道からお送りする。 私は現代美術に対して、難しい、わからない、といった感想を抱くことが多かった。最近では、わからないけど一回じっくり見てみよう、という風に考えるようにしている。その上でとくに心が動かなければそれまでだし、しかし中には見ていると温かみを感じるもの、懐かしさを覚えるもの、なんだかわからないけど心が動くものが確かにある。 Dia:Beaconはニューヨー

          Dia:Beacon

          DJガウディとハーレムの夜

          自分は好奇心が旺盛な性格であると思う。 そしていつも運が悪く、たまに運が良いと思う。もしかしたらそれは皆かもしれないけど。 アメリカ旅行では宿をいくつか転々としていたのだが、そのなかのある宿についての日記を、ディアビーコンに向かう車内からお送りする。 ニューヨークではAirbnbを使って宿を探した。あまりお金がなかったし、なにより安く泊まれるに越したことはないからだ。 場所はマンハッタンの北側のエリア。マンハッタンのホテルの相場から考えるとあり得ないほど安く泊まれる場

          DJガウディとハーレムの夜

          おはようマンハッタン

          3つ公開していたnoteが消えてしまった。 昨日はそのせいで眠れなくて、今日はハウスキーピングのおばちゃんに起こされてしまった。 とても辛いけど、無くなったものは戻ってこないし頑張って書き直していこうと思う。 NYに来て5日が過ぎた。朝は必ず公園に行く。公園でやりたいことをピックアップして、そこから行動を始めるようにしている。NYの朝は快適で、今の時期はとても過ごしやすく感じる。電動キックボードでマンハッタンの街を颯爽と駆け抜けるサラリーマンが気になりながら、街を歩く。

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