たいだ

惰性で熱心に仕事をしています。 いまは30歳。音楽や映画、お笑い芸人などがある程度好きです。

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最近の記事

おじさんとわかもののバディ作品に想いを馳せる|アングリースクワッドを見た

カメラを止めるな!の上田監督作品、アングリースクワッドをみてきた。 前情報ほぼなしで行ったのと、タイトルに原型がなかったのとで、原作が韓国ドラマの『元カレは天才詐欺師』だと映画館についてから知って驚いた。 税務署に勤める真面目な公務員・熊沢二郎は、天才詐欺師・氷室マコトの巧妙な詐欺に引っかかり大金を騙し取られてしまう。刑事である親友の助けで氷室を探し出す熊沢だったが、氷室は熊沢に対し、ある提案をする。それは熊沢が追っている権力者を詐欺にはめ、その権力者が脱税した10億円を徴

    • えらくなるほど減点式

      体調も崩すわ、それでも仕事は終わらないわで気持ちも相当落ち込んで、今日も友達が急に誘ってくれるまで外にも出れず、こんなに天気がよかったのも知らなかった。 ずっとブラックベンチャー企業(圧倒的成長!嘘つけ)気質だったり、休日出勤も当たり前の会社にいたから、20代中盤あたりも「つれぇ〜〜投げ出して〜〜」と思うこと多かったけど、その時ってほんとに投げ出しても許されたのかもな、と思う。 20代前中盤でのそういう試練って、やって当たり前なことも多かったかもしれないけど、だいたいでき

      • うちの家族はよく謝る

        姪たちの運動会があったので、実家に帰った。 母が今日は実家で夕食を食べるか?とのことで、正月ぶりに実家に揃って食事した。 都内から一緒に向かった姉2も、姪の母である姉1どちらもたまたま旦那さんが不在だったので姉1、姪、甥、姉2、私、と両親の、久しぶりの同じ血の通った人間が揃った。 運動会が終わって、姉の家で姪甥の相手をしてる間に食事の準備はほとんど母が終えてくれて、みんなで実家に向かった。 全然関係ないが子どもの相手って本当に大変だな、と甥が大きくなってきてからわかる。

        • 誰かのエゴがうまくはまって社会が回る『ラストマイル』をみた

          物流業界最大イベント、ブラックフライデーの前夜、大手ショッピングサイトの配送段ボールが爆発する。日本を震撼させる連続爆破事件に発展する中、巨大物流倉庫のセンター長に就いた舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔と事態を収束させようと試みる。 塚原あゆ子監督と脚本の野木亜紀子がタッグを組み、TVドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線で展開するノンストップサスペンス。 アンナチュラル、MIUどちらも熱心に追っていた者として(野木亜紀子作品はすき)、公開初週は逃し

          人生設計なんか、自分のことを考えないほうが人生楽に決まってる

          ipadを買った。 こんなに大きな買い物をするなんて思い切ったなあと思うけど、 実はちゃんと無理のない範囲での買い物なのも、大人になってしまったなと思う。 相変わらず将来が不安だ。 本当にこのままでいいのか?そんなのわからない。 特に仕事は、こればっかりやっていてバリキャリと言われれば 聞こえはいいけれど、本当にそれしかしてないんだ。 わたしを搾取せず仲良くしてくれるような人は 一定本当の自分は本当に今の自分か?と問うてくる。 本当の自分ではあるのだけど、忙殺されすぎ

          人生設計なんか、自分のことを考えないほうが人生楽に決まってる

          なにもかも、中途半端に持ちすぎた。自分ってなんだの旅。

          容姿も、頭も、絵を描くのも、音楽も、家族のことも、収入も、プライドも。 何もかも、平均以下のことには目を背けて、 平均か、それ以上のことだけに自信を持っちゃって。 だからいつもどこか誰かを、きっとバカにしてる。ごめん、してる。 だって「自分のほうが」と思ってしまうのだもの。 なんでそんな程度で、そう思えるの、とか思ってる。普通に。 でもその分、自分も誰かからしたらそう思われてんだろな、って思ってもいる。 上には上が常にいるから。 今のところ自分が下になるようなことからは目

          なにもかも、中途半端に持ちすぎた。自分ってなんだの旅。

          ハキハキするのが嫌にならない近道だよ

          性格が悪いのは今に始まった話ではないが、 どうしても自分の肌にあわないと思う人がたまにいる。 見た目という話になるとそれまでなので今回は省略するが、 話し方、メッセージの書き方、考え方、くしゃみの仕方...「「「「「気になる」」」」。 関わらなければよい。それはそう。 ただ、仕事なんかじゃ関わらざるを得ない。 明らかにおかしいものは注意をすればいいのだろうが、注意するにも体力がいる。 大人なのでさまざまな対応は我慢するのだが、できることなら頼むから目の前に現れないでほし

          ハキハキするのが嫌にならない近道だよ

          わたしは誰かにとっての藤野になれるか?映画『ルックバック』をみた

          6月29日夜、『ルックバック』という映画を見た。 だいぶ前にTwitter(あの頃は間違いなくまだTwitterだった)で原作を見て、 藤本タツキってチェーンソーマンの人だわよね??と思ってびっくりした記憶がある。 あらすじ 学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。 クラスメートから絶賛され、自分の画力に絶対の自信を持つ藤野だったが、ある日の学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生・京本の4コマ漫画を目にし、その画力の高さに驚愕する。 以来、脇目も振らず、ひ

          わたしは誰かにとっての藤野になれるか?映画『ルックバック』をみた

          人にはそれぞれの環境がある、それでもやるならかかってこいって感じ

          女性の権利、て難しい話よね、と思う。 社会進出の過程で不利に働く、長い歴史の中の性差による待遇差別などは 社会の仕組みが変わるべきだよね、と思う一方 すべてをすべての女にこうであれ、というのはなかなか当てはまらない。 だからきっとそういう主張をする時、主語はできるだけ小さく細かい単位の方がいいと感じる。 独身にも子持ちにもいろんな女がいて、港区にもいろんな会社があって、いろんな業種についてる女がいる。 主語を大きくしなくてはムーブメントは起こらない、でもその割に社会は女に

          人にはそれぞれの環境がある、それでもやるならかかってこいって感じ

          だれか、この地獄からわたしを救って

          少し前に気付けば30歳になった。 精神的にも、体力的にも、肌の調子も体型も、ここ数年まったくというほど変化がない。 だから実感がない。 平日は心身すり減らして働いて、土日は友人とめいっぱいに遊んで、たまにひとりで楽しんでいた。 のだが、先日、とてもよい友人が、結婚したという報告をくれた。その瞬間なんとも言えない気持ちになって一瞬返事に困ってしまった。 嬉しいし、本当に素晴らしいことなんだけど。わたし、家族って好きだし。 昨年終わりごろにあった、すこし歳の離れた姉の結婚も、

          だれか、この地獄からわたしを救って

          持ち帰られたフレンチを、片付かない部屋の隅で食べる

          ひとりの友人に、予約の取れないビストロの食事会に誘われた。 その日は十数名の貸切で、友人以外誰がいるかもわからなかったが、時にはノリと勢いでこういう場所に飛び込むのも大切だ。 おいしい食事に、おいしいお酒、ほとんどが同年代か年上で、それなりに全員が大人なので、常識の範囲内で飲み食いし、話も盛り上がらせて。 少食な方ではないのだが、満足度が非常に高いボリュームと、自分が直近で少し体調を崩していたこともあり、出してもらえる料理を食べきれないな、と、お店からの案内もありいくつ

          持ち帰られたフレンチを、片付かない部屋の隅で食べる

          実力でねじ伏せてなにがわるい

          新年度になった。 相変わらず仕事をしているわけだが、 Xの、心地よく仕事するライフハック(ワークハック?)みたいな投稿で 自分の実力よりも少し下の場所で真面目に働くのが評価もされて、無理もしなくて1番いい、というのを見た。 いま、というか社会人になってからずっとこれだ。 真面目に、よく仕事をこなし、誰とも分け隔てなく接し、着実に着実に上司も後輩も仲間を増やして居心地良く働いている。 いまの環境だと、純粋な経年もあるが ふつうに仕事が「デキて」しまうので、だいたいのこと

          実力でねじ伏せてなにがわるい

          「「仕事をなめるな」」ということ

          最近のこと。 数週間まで半年ほど本当に気持ちが休まることがほとんどなく働いていたこと、 そしてここ最近周囲の退職者や組織の違和感が増えたことで、 4年以上働いたいまの会社を辞めるか辞めまいか、いや辞めるべき、という気持ちが大きくなっていたこのごろ。 この1週間、さまざま揉め事に巻き込まれながらも、業務時間外の仕事を寄せ付けないように寄せ付けないように静かに過ごし、友人知人あらゆる人に会う時間を作り、ひとりの時間もできるだけ確保した。 準備するものが多いのがネックになって、

          「「仕事をなめるな」」ということ

          ある種の強迫症とわたし

          最近本当に仕事への気持ちが向かない。 8月ごろからずーっと仕事続きで、 どんな連勤が重なっても心から休める日がないままつい数日前まで全力疾走し続けていた。 やりすぎだろ〜と思って、絶対に休んでやると宣言していたのだけど、 いざ少し心が落ち着くと、周りが動いていることに勝手に焦ってまた120%出さなきゃ、やらなきゃ、って気持ちになる。 とは、いえ、 体と心はもう限界で、全く仕事に気持ちが向かない 出社する足取りよりも、転職サイトで滑らせる指先の方が数十倍軽快で しかしいざと

          ある種の強迫症とわたし

          不調が普通になりすぎて普通がわからない

          ツムラが「なんとなく不調」と名付けたように、最近...というかここ2年くらいずっと日常的に不調だ。 いや暗い話がしたいわけでなく、普通の日があまりになさすぎてどれが普通かわかんなくなってきた。 天気頭痛持ちなので気圧が上がっても下がっても頭が割れるし、 生理が重なればピルを飲んでいても、眠いしぼんやり頭痛いし、 それでも重なる仕事を片付ければこのだるさ これは疲れからくるだるさ?だよね? 歴が長くなるにつれて、上司と飲みに行けば簡単に帰れない日も増え、嫌味にならないよう帰

          不調が普通になりすぎて普通がわからない

          わたしには、絶対に共感した気になってほしくない人がいる『おいしいごはんが食べられますように』読了

          『おいしいごはんが食べられますように』/高瀬隼子 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。 ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。 2022年上半期芥川賞受賞作品で、職場関係を描く内容が話題になってたから読んだ。 買ったその日に一気に読み切った、わたしをわたしの嫌な気持ちを代

          わたしには、絶対に共感した気になってほしくない人がいる『おいしいごはんが食べられますように』読了