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「雨の結婚式」の話②|招待状編

東京は今日雨です…こんにちは。BIGHIGHです。自身が雨をテーマにした結婚式をあげた経験を共有することで、その楽しさや大変さ、良いところ、悪いところを、イベントに携わる人間としてみなさんに伝えられればと思って始めた記事、前回(式場選び)はこちら。今回は、初めての打ち合わせ〜招待状を送るです。

ちなみにテーマを雨にしたのは、妻の要望でした!

はじめての打ち合わせ

BARN&FOREST148というラスティックウエディングを挙げられる会場に決めた僕たちは、さっそく正式決定の連絡を入れ内金(10万円)をお支払いし、はじめての打合せへ。打ち合わせに際しては「なにも準備はいりません!」とのことで、着の身着のまま向かいました。担当のウエディングプランナーはNさんという女性のかたでした。

まず最初に、結婚式の準備に使うというファイルをいただきました。手触りもレザーっぽくて式場の雰囲気にあっていていい感じです。

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保管状態が悪く、少し折れ目がついてしまっていますが…すみません。そして開くと、

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バインダータイプでいろいろな資料がつまっています。ざっくりですが、

■ 挨拶&連絡先
■ 当日のタイムスケジュール例&カレンダー(年間)
■ お申込みから挙式・披露宴までのスケジュール
■ ご招待状の作成までにお考えいただくこと
■ 招待者リスト(新郎・新婦用)
■ 席次のつくりかた
■ 親族紹介
■ 挙式合同リハーサル & 試食会 開催のご案内
■ 司会打ち合わせシート & BGM選曲のポイント
■ お持込品リスト
■ 返信ハガキ・宛名の書き方
■ バス乗車リスト
■ プロフィール(新郎・新婦用)

などなど。

まずは挙式・披露宴までのスケジュールやそのほかもろもろのご説明と挙式のイメージなどをブレスト感覚で話しました。ここでは、

■ ゲストのみなさん1人1人にメッセージカードを送りたい(席札?)
■ 余興については、ゲストにはお願いしない(負担をかけたくないため)
■ テーマは「Singing in the rain(雨に唄えば)」
■ テーマカラーは水色や薄紫など
■ こどもの1歳の誕生日会をかねる
■ 挙式は人前式
■ 平山さんのスケッチを入れたい
■ カメラマンは2名にして、うち1名はゲストのみを撮影する

など伝えました。

招待状を考える

今後のスケジュールの確認をしたのち、招待状候補をみてみることなりました。もともと招待状については基本プランの中に入っていたので、式場が持っている膨大な候補の中から選ぶことにしました。いや、どれも本当にしっかり作られていました。

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カタログで100種類以上あったので、すぐには決められない。

オリジナリティはいれたかったので、なるべく規定サイズで2次印刷が柔軟に可能なものをヒアリングして、候補をしぼりました。その結果、妻と意見が合い会場の雰囲気と一番近いものに絞られました。

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ほんもののドライプランツがあしらわれているのもポイントでした!

WEDDING LOGO MARK

妻と、招待状やほかのペーパーアイテムに載せたりできるウエディングロゴマークみたいなものがあるといいね、と話していました。雨がテーマなので傘っぽくしたいね、とか、雨だから雫なんかいいんじゃない、とか。考えすぎてオリジナルの家紋をつくっては?なんてところまで飛躍しそうになりましたが…結果、二人で4案を考えて…

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婚約指輪のダイヤモンドカット&傘のモチーフの「D」に決めました。

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平山さんのスケッチ

ページアイテムにもうひとつ入れたかったのが平山広一さんのスケッチです。以前の記事「結婚式の新しいカタチ」でチラッとご紹介しましたが、震災の1年後釜石にある宝来館の女将さんに会いに行ったとき、紹介されたかたでした。そのご縁で、平山さんのスケッチをポストカードにしたり、似顔絵スナップをプレゼントいただいたり、会社の絵をかいていただいたり親交が続き、妻が絵をみて「好きな絵!」と言っていたこともあり、プロポーズをしたときにも絵でご協力いただいていました。

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(プロポーズの絵)

平山さんにスナップスケッチをお願いすることは決まっていました。

「ウェディングに参列していただいた、
すべてのゲストを、大切におもてなししたい」。
そんなたくさんの新郎新婦の想いに
耳を傾けて生まれたのが、
「SNAP SKETCH」です。
挙式日に、新郎新婦はもちろん、
ゲスト一人ひとりの席に伺い、
対話をし、その表情、
さらには空気感までも汲み取って、
参列者全員を丁寧に描いていきます。
挙式のエンディングには
完成したイラストを、
オリジナルの額に入れて、
おふたりにプレゼント。
新しい生活がスタートしてからも、
インテリアとして
お部屋に飾っておくことができます。

結果、招待状から当日まで平山さんの絵を要所でつかっていくことで全体的な統一感を出そうということになりました。自分たちのために使うなら二次利用(商用でないもの)がOKなのもすごくよかったです。

ロゴはオリジナルエンボッサーで!

ウエディングロゴは、メインで主張するのではなく、チケットスタンプのような感じで、適度に登場させようということになりました。ただスタンプだと主張しすぎるのでなんとかエンボス加工として使えないかな…と思っていたら、ありました。オリジナルでエンボス加工ができる道具が!

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オリジナルのデザインが作れて1万5千円程度。早速デザイン入稿して、約1週間程度で届きました。無地のシールに押すだけで…

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この通り!シールは封筒につかいます。ここぞとばかりに色んなところに…

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タクシーチケットや招待状の台紙なんかにも使ってしまいました。1万5千円もしたから、貧乏性ですね。エンボッサーは、紙であればだいたい綺麗に浮き出てくるので。招待状だけでなく当日に使うペーパーアイテムにも使えるし、アイデア次第!僕はお礼状まで、使い倒しましたよ!笑

招待状の中身は…

招待状は、まずは会場通常のテンプレートで一度作っていただきました。

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このままでも十分満足なのですが、データをこちらでつくれば印刷はいかようにも可能とのことだったので、サイズを合わせてこちらで作ってみました。こだわったのは、フォントです。うちの結婚式は、こどもの1歳の誕生日会も兼ねていたので、堅苦しきなりすぎないように柔らかい感じを出したかったので、明朝体ではなく、(今後も)教科書体にしたかったのです。

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(教科書体にすると印象かわりませんか?)

ほかには、平山さんの絵を入れたり、手書きのサインを入れたり…
文字間や行間、右側の英字フォントだったり。こだわっていても、こざっぱりしている感じにしたかったです。

文章は、ほとんどは作っていただいたテンプレートだったので、結婚式の招待状を書く時のルール、

■ 頭揃えかセンター揃えにすること
■ 句読点は使わない
■ 忌みことばは使わない
■ 重ねことばは使わない
■ 英語にはよみかたをつける

などはしっかりと守られていました。

私たちの「たからもの」のご紹介もさせていただきます。

とだけ追加させていただきました。
これは当日配るパンフレットで紹介させていただいたのですが、ゲストのみなさまとのご縁こそが「たからもの」という意味合いでした。

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パンフレットはまた、別の機会にご紹介させてください!

披露宴に招待する、されることの意味

ここまで、招待状の見た目の話をしてきましたが、挙式・披露宴にご招待することの意味がなんなのかをしっかりと理解しなければなりません。これは招待される側にとっても心に留めておいたほうがよいことだと思います。さすがというべきか、式場からいただいたファイルのなかにしっかりと説明がありました。

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披露宴は、私達のハレ姿を披露するだけでなく、今までお世話になった方、これからお世話になる方、今こそ会いたい方などに直接お互いを紹介する場であること。だからこそ、みなさんとのご縁をたからものとして、しっかりとご紹介することを念頭において進めていくことにしました。

そして、結婚式にあるのは、「心」だということ。会費ではなく、お祝い事の心がご祝儀であり、時間を割いてきていただくゲストの方を最大限おもてなしで楽しんでいただこうとする心をもって臨もうと改めて思いました。これは、結婚式を行う方々は必ず思うことだと思います。一般的には結婚式費用単価は、4.8万円/人だそうです。うちはざっくりですが、6.2-5万円/人くらいになったと思います。

この心のつながりをこれからも作りたい方を招待することには、そして来ていただけたこと、いま振り返ってみてもお金では買えない大きな意味があったと思っています。

今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました。エンボッサーと平山さん、本当におすすめですのでみなさんの結婚式のアイデアのひとつなれば幸いです。

次回は、「ゲストのご紹介をするためにしたこと」の話です。次回はもう少し短く。

BIGHIGH

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