育休復帰後4つの落とし穴。敢えて意識する「頑張りすぎない」こと。
4月から保育園の内定発表を受けて一喜一憂も束の間、今頃の母親には「慣らし保育終わってもすぐGWでリセットじゃん」「保育園の準備・作り物結構多いんだけど」「あぁ、早く孤独な育児から解放されたい」「今頃になって赤ちゃんと離れがたい」・・・といった様々な心境があることを想像します。いよいよ復帰!のその前に、復帰明けの落とし穴にはまらぬように、またそこから抜け出せるように、この記事を書きます。
復帰に向けたスケジュール
次年度4月入園だと大体こんな感じです。
・入園申し込み(一次募集)
自治体から申込書を入手し、〜10月下旬までに一式揃えて提出します。職場に発行してもらう書類もありますので、人事部門と連絡をとる方もいるかと。
・内定通知の確認・2次募集申し込み
1月末〜2月に認可保育園であれば自治体から通知が届きます。2次募集の応募はその直後、内定は3月です。
(年度途中だと、入園のおよそひと月前に内定通知)
・入園前の面接や健康診断の受診
保育園にもよりますが、2月〜3月上旬まで入園前面接、健康診断など
・職場との面談
3月に人事との面談や部署の上司と働き方について相談の機会を持ちます。
・入園準備・仕事服の準備・思い出づくりetc.
作り物あれこれに追われる(お布団、巾着袋など)、思い出づくりの悪あがき(旅行とか)、産後の体型や趣向の変化にあわせた靴や衣類を新調するだとか。
先輩や仕事復帰しているママ友に色々アドバイスをもらって今のうちにできる対策を考えたり。(病児保育、シッターなども登録しておく)
復帰に向けて少しずつ準備を進めていきます。
2020年の4月、緊急事態宣言が出されたタイミングで慣らし保育を開始する予定だった親子は計画総崩れでしたね。あの時はみんなよく頑張りました。
落とし穴1.いざ復帰、ギャグなの?ってくらい熱を出す
さぁ、ここからが本題です。慣らし保育は初日は1時間、その後少しずつ時間を増やしつつ、母子も分離してまさに親も子も”慣らす”期間です。順調な人もいますが、少なくとも数ヶ月赤ちゃんとべったりだったので何より親が子供のいない時間に慣れるのが先ですね。
意外と初週は順調で、まさしく慣れてきた週末に子供が体調を崩すんですよね。一番聞かれるのはGW明けに親子で体調を崩すケース。復帰したとて、いつまでも本番モードに切り替えられない現実ですが、親はもちろん、子供もいきなり集団に入って色々なウイルスに晒されるわけなので、体調を崩しやすい環境は避けられない。
体調崩すことも想定した働き方=復帰後の働き方のリアルです。
我が息子たち、別々の園だったので送迎・移動で負担もあったかもしれないですが、それぞれ入園から3ヶ月程度経つころに、
「もう、また?」「ギャグなの?」
って大きな独り言を連発するほどに兄弟交互に風邪を引きました。
数日しか出社できなかった月も。もはや記憶もありません。
当時はテレワークもここまで普及しておらず、アポイントは全部リスケor後輩に引き継いでなんとか凌いだ時期をうっすら記憶しています。あの時助けてくれた皆さんに感謝と懺悔。
落とし穴2.マミーギルト v.s.保育園は「救世主」
保育園に入れれば育児ノイローゼから解消されると思って、保育園=「救世主」だと思っていたところ、子供は熱だすし、毎朝の登園でギャンギャン泣かれるし、コロナ流行ってるし。私はこれで母親としていいのだろうか、いわゆる「マミーギルト」を感じました。実際にそういう感じ方をする人は多いようです。
私自身は子供のことを見返らないような働きっぷりに見えていた?ようで、周囲には「え?そんなこと思ってたの?」って驚かれたのですが、えぇ思ってましたよ、毎日のように。今も時々思うことはあります。
おそらくどんな母親・父親も「これが本当に正しい選択なのだろうか」と何度か自問自答する経験があると思いますね。
近くに親や親戚もいないため、「働く」という選択がなかったとしても一人で子供の世話をするのは物理的・精神的に負担が大きいもの。働くから保育園を選ぶのか、保育園に入れたい(一番リーズナブルな預かり施設として)から働くのか。鶏が先か、卵が先かの選択です。
まして今(当時)はコロナ禍。乳幼児の感染への不安がゼロになることはありません。保育園と仕事のリズムができ、仕事も楽しい感覚が増してきたその頃、「あぁ休園」「また休園か」の繰り返し。保育園=「救世主」(←間違いなくインフラ)」であると再び気付くのです。核家族が持続的に子育てと向き合うための選択肢=保育園、でもあるのです。
落とし穴3.時短=お金ない→虚しい現実
復帰には色々と出費がかさむものです。育児休業の取得中は育児休業給付金といって、直近給与の平均月額の6割程度の給付金が支払われています。家族が増えて新たな出費もあるものの、頻繁に外出機会があるわけではないので散財することは少ないかもしれません。働いていると、外食や衣類、職場や友人と食事・交際費、それから我慢していた自分の時間・ご褒美も外せない・・・あぁ瞬く間に金欠、です。気を抜くと金欠、なんです!
その前提があるにもかかわらず、いきなり第一子の復帰でフルタイム復帰の人も少ないでしょうから、「時短=お金がない→虚しい」現実に突き当たります。
子供との時間を創出すること以上に、自分の仕事量・時間をセーブすることで心身の健康をコントロールすることにつながりますが、フレックスタイム制度をはじめ、会社の制度をうまく活用して調整できないか、一度検討した方がいいと思います。お金 v.s. 時間、どちらも重要です。
落とし穴4.気づかぬうちに、カラダはズタボロ
気づかないうちに・・・というのがミソです。
女性の場合、妊娠・出産に際して、身体が大きく変化します。出産から半年経過する頃、赤ちゃんのいる生活に慣れはじめる一方で、なんとなく自分の変化や違和感に気づきはじめます。肌、髪の毛(産後の抜け毛)、体型・・・
そんな変化を感じながら、いざ復帰したら何が変わるか?育児に仕事に自分の時間のなさは相変わらず。0-1歳だと夜間に起きて授乳・ミルクをあげることもあるので睡眠不足は深刻。久しぶりの仕事・対人ストレスもあるので、疲労が解消されることはないんですね。仕事をすることでもっと時間の流れる速さの感じ方は増すため、気付かぬうちに疲労・不調はどんどんエスカレート。
それなのに、復帰に向けて「頑張らなければ!」「迷惑かけられない」「休んだ分挽回せねば!」と、必要以上の責任感・プレッシャーを抱えてしまい、その心のうちを明かさぬままどんどん追い込んでしまいます。メンタルヘルスの不調を抱えてしまうケース、実は多いのだそうです。
壊れる前に、諦める前にやってみて
ではどうしたらいいのでしょう?
この記事を読む上司・仲間もいるのですが、語弊を恐れず言いますと、「頑張りすぎない」ことを敢えて意識することです。「頑張るな」というのではなく、「頑張りすぎない」ことです。
▼2人目産後に出会った本▼
私個人の意見は、「頑張り」は自分で決めるものではないと思ってきたタイプなのですが、誰も褒めてくれない育児を続けていると、自分で自分を称えてもいいよな、という気にもなってきた最近です。
そう言いつつ、「頑張りすぎない」って結構難しいものです。だからこそ敢えて意識的に、そして自分の状態・サインを見極める方法を見つておくことをお勧めします。
働き方については人事や上司と相談すると思いますが、【業務内容】【業務体制】についてもぜひ話し合って欲しいです。前例・先輩がいれば、ぜひ気軽に相談を。
私のようなスタートアップにいる人は、制度を提案するのもアリだと思います!「偉そうに、おこがましい・・・」と思う気持ちを越えて、フタをせずにぜひ。それは後に続く人・仲間にとって必ず活かされることなので、躊躇う気持ちを置いていきましょう。
選択できることは職場によって違いますし、働く親の価値観も様々、子どもの成長度合いも様々・・・事例が必ずしもピッタリハマらないとは思います。落とし穴を見聞きしていても、はまってしまう。予防が難しい部分もありますが、これだけは言えるな、と。「頑張りすぎない」こと。
子育てしながら働く選択をしたからには、それがずっと続いていくことを肝に据え、頑張りすぎない、持続可能な働き方やマインドを身につけていきたいですよね。
復帰準備、復職、応援しています!
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