急成長スタートアップで業務支援プロダクトを6年つくってきたプロダクトマネージャが、次に選んだのは「駄菓子屋の店主」でした。
世界は巨大に、ひとつになろうとしている。そして、同時に、小さく、バラバラになろうとしている。そんなことを日々感じます。
改めまして、永嶋です。先月末で約6年勤めた STORES 株式会社を退職しました。
「大きなことをやろう」
特に大仰な退職エントリーは書くつもりはないのですが、2018年の Coiney 入社から約6年間、hey、STORES と社名変更していく中で、数十人の小さなチームから、400人を超える巨大な組織へと変貌し、比較的中心に近いところで、日々奮闘しながら充実した日々を送ることができました。
大きくなる組織の中で、組織運営や複雑な業務・プロダクトを成立させること。「業務支援」「BtoB」「大規模」を最前線で学ぶ上で、これ以上ない環境でした。
また、ひょんなキッカケからプロダクトマネジメント関連のイベントの企画や大規模イベントでの登壇の機会もいただくこともあり、良い経験になりました。
本当に楽しかったし、感謝しています。
まだまだこれからもいろんなチャレンジができる環境ですので、ご興味ある方はぜひジョインしてくれると嬉しいです!
そして、冒頭で書かせていただいた通り、このたび、退職することになるのですが、私が次の挑戦に選んだのは、
「とても小さいこと」
です!!!
「小さなことをやろう」
ここ数年、反脆弱性の考えのもと、もともとスラッシュキャリアを志向し、活動してきました。(「反脆弱性」とは何か、は適当に調べてね)
2021年に 株式会社 Cultivate という会社を創業し、細々と活動しているのですが、 これは、STORES の活動とはまるで逆の「教育」「BtoC」「マイクロビジネス」です。
最初はゲーム。そしてイベント。そして徐々に地域の活動に入り込んでいくことになります。
年初にこんなことを書いていました(なお、この時点では、まだ具体的に退職は考えていませんでした)
そして、ついにそのタイミングがきました。
ちょうどよい物件が見つかったのです。
いよいよ「駄菓子屋」づくりを決意します。
どんなお店なの?
じゃーん。
こんにちは!『かるちべ堂』です。
細かな内容は、デザイナーががんばってデザインしてくれたので、ぜひリンク先を見て欲しいのですが、イメージ的には「『ホルーペ』をリアル空間に実装してみた」的なコンセプトの駄菓子屋になります。
補助金の関係とかいろいろあって、時期のコントロール難しい部分もあるのですが、初夏くらいにはお店をオープンできたらいいな、と考えています。
今後の活動について
まずは、想いに共感していただけるサポーターを集めること、そして、当たり前ですが、店作りです。内装や、仕入れや、必要なツールなど、いろいろ準備していかないといけません。その様子を、この note もそうですし、サポーター限定 Discord 等で発信を続けていこうと思っています。
note はもちろんですが、筆が遅いので、主に X ( Twitter ) でよくしゃべります。ぜひ、フォローおねがいします。
駄菓子屋って、、、成立するの?
普通にやると、、、、成立しません。
経済産業省の発表によると、1991年に 7 万店舗 ほどあった駄菓子屋は、2016年には 約 1万5千店舗 に激減しているそうです。きっと、現在はもっと減っているでしょう。
そりゃそうですよね。原価率は8割〜9割ほどで、仕入れや販売の手数料を考えると粗利でほぼ利益ゼロです。大規模店舗か、おじいちゃんおばあちゃんが自宅でほそぼそと営業しているお店を除いて、単独で成立できる事業とはいえないでしょう。
でも、強いニーズ「は」感じる
私が各所で「駄菓子屋をやるよ!」という話をすると、「いいじゃん!」「応援するよ!」という声に加えて、「私が子供のころにはこんな駄菓子屋があった!」「そこでこんなことがあってね・・・!」という思い出話をしてくれる人が多いのです。そのどれも、キラキラした良い思い出なんです。
「今もそんな場所があったらいいのにね」「自分の子どもにもそんな環境を与えてあげられたらいいのに」と、みんな口を揃えて言います。
公共の場作りと、事業継続性の挑戦
ニーズはあるが、事業として成立しないお店。これは、極論すると、現在の資本主義中心の産業構造が、現実の社会課題とマッチしていないのだという仮説を持っています。
でも、本当に人々にとって必要な場なら、維持できる方法はきっとあるはず。
今回の取り組みは、「社会活動」と「事業性」の両立させるための挑戦です。最近、ソーシャルインパクト投資とかも流行ってますし(雑)
偉そうなことを書いていますが、要するに、皆さんと一緒に作っていく、育てていく、みなさまのサポートが必要不可欠です。利益はとんとんでいい。でも継続性がある状態。
さらなる広がり
私調べでは、「自分の街に駄菓子屋をオープンさせて、オーナーをやりたい」という人は少なくありません。
でも、みんな、ソロバンを弾くと現実に直面し「うーん」ってなります(そりゃそうだ。私もそう。)
でも、もし、、、もしですよ?もし、この『かるちべ堂』が、持続可能な場 として成立させることができたなら、これが一つのロールモデルとなって、横に増やしていくことができるかもしれません。
この何十年で減ってしまった子どもたちの集会所、地域とのハブ、興味のキッカケ、探究のトビラ。ここから突然増え始めたらめちゃ面白くないですか・・・?
そのとき、お店のオーナーは私ではありません。あなたです。
小さなこと。だけど、大きなこと。ローカルでミニマムだけど、グローバルで壮大な夢。皆さんと一緒に実現できたら、すごくおもしろいなって思っています。
今回、勢いにまかせて書き殴りましたが、一旦、決意表明となります。
お店(しかもリアル店舗)をやるのは初めてなので、なにもかも初めてで全然わからないですが、毎日楽しいです。
さいごに
最後にもう一回貼っておきます。『かるちべ堂』では、サポーターを募集しています!!!
一緒に未来を作りましょう。ぜひ、よろしくおねがいします!!!
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