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こんにちは!ホルーペです。

はじめに

これまでもくもく作ってきた「ホルーペ」がようやく世に出せるレベルで形になってきたので、まずは知ってもらいたいなと思い、このエントリーを書いてみました。

「ホルーペ」の描く世界に共感していただける方を増やし、(どんな形でもよいので)一緒に面白がって、盛り上げてくれる仲間を増やしたいな、と考えています。

私について

ホルーペの話をする前に、まず、私自身の紹介と、株式会社カルチベートの紹介を簡単にさせてください。

改めまして、永嶋 広樹 と申します。普段は SMB(≒中小企業)に向けた業務支援プロダクト STORES のプロダクトマネージャをしています。

株式会社カルチベートは、それとは別に、いわゆる「複業」(≠副業)という形で、立ち上げた会社です。

まだプロダクトも世に出てないですし、当然売上もない。本来であれば、会社である必要もない状態なのに、なんで先に法人にしてしまったのか?という話は、また別のどこかでしたいと思います。

今回は「ホルーペ」の話なので、私と会社の話はこれくらいにしておきましょう。

「ホルーペ」とは

https://www.dig-loupe.com/

我々が現在開発している「ホルーペ」は、一言でいうと「興味」をクイズにするアプリです。子供たちは、たくさんの「?」を抱えながら日々生活しています。そんな「?」を「!」にしていくことがこのアプリの役目です。興味から生み出されるクイズとその解説から次の興味を数珠つなぎにしていくことで「興味がつながっていく」のが特徴です。

画面イメージ

さらに、子供の行動を分析することで「どんなことに強い興味を持っているのか」を理解し、興味に応じて、よりマニアックなクイズを出題したり、その子にあったコンテンツをレコメンドすることができます。

なお、子供の興味を効果的に拡げていくためには、もちろんゲーム内のバーチャルな体験だけでは成立しないとは考えており、実際にはリアルな体験であるところの「イベント」「スポット」「書籍」などにも繋げていくことで、今風に言うと 子供の興味の OMO みたいなものを実現させたいと考えています。このあたりのリアル側は今後の構想も込みですが。

ホルーペのイメージ

なぜホルーペを作ってるの?

EdTech なんて言われて久しいですね。また、GIGAスクール構想や、 STEAM教育など、教育にまつわる話題は日々尽きることはありません。私自身、現在5歳と9歳の男の子を持つ子育て世代として、気になるニュースばかりです。

ですが、実は正直言うと、もともと「教育」には全然興味はありませんでした(普段仕事をしているドメインは全然別ですし。。。)また、なんなら元々「子供」もそこまで得意な方ではなく(嫌いということではなく、どう接したらいいのかよくわからなかった)、甥っ子とか、近所の小さな子とか、積極的に関わることがないようにしていました。

ところが、(よくある話ですが)自分の子のこととなると、その意識は一変します。非常に単純ですね。

長男が保育園に通っていたころの話です。今からもう5~6年前になるでしょうか。保育園は家の近所にあるため、家から一緒に歩いて通っていました。だいたい片道10分くらいの道のりです。

お子さんを持つ親であれば誰しも経験があるかもしれませんが、子供は、往々にして目的地に向けてまっすぐ歩いてくれません。やれ道端に逸れて行っては「この花はなんだ」と聞いてきたり、橋の横にある看板をみては「何が書いてあるんだ」と聞いてきたり、走っている車を見つけては「あれはなに」と聞いてきたり。

とにかく 質問 してくる。

当然、我々は大人ですから、答えを知っています。朝の時間なんて、特に急いでるので、時間が惜しい。私は最初は「答え」を彼に提供していました。「あれは○○だよ」「この橋は歴史があるんだよ」「トラックは荷物を運ぶんだよ」と。それなりにふんふんと聞いてくれていたと思います。

ところが、ふとある日、ちょっと余裕があったのか(もしかしたら、逆にめんどくさかったのかもしれない・・・)たまたま「答え」ではなく「問い」を与えてみました。

「おとうさん、なんで○○なの?」
なんでだと思う?(間違っててもいいから答えてごらん?)」

すると、彼は考え始めました。最初のころは、すぐ「わからない」と言っていたのですが、しばらくそんなやり方を続けてみたところ、変化が出てきました。

合ってても間違っても、そのあと答えと解説をしてあげるのですが、最初に「答え」だけを提供して「ふんふん」となっていた状態から、「問い」かけたあとの「答え」にはこれまで以上に興味深く、目を輝かせて話を聞くようになりました。

往復20分の道は、興味と知識の宝庫です。信号機を見つけたら、なぜ色の並びが決まっているのかみたいな話になったり、車を見つけたら車はどういう仕組みで動いているのか、ゴミ収集車はどこからきてどこにいくのか、天気雨はどういう仕組みなのか、など。 目の前の事象は、すべて世界に繋がっていること を彼は学びました。

そのような経験もあり、彼は早くから「興味のあることはどんどん自分で調べていく」癖がついており、現在小学3年生ですが、自分が好きな特定の分野に関してのみ、大人が読むような本を貪るように読むような子に育っています。

これがホルーペの着想に繋がります。

この「目の前の事象が世界に繋がっている」という考えは 谷川俊太郎 氏の 「いっぽんの鉛筆のむこうに」という話にも影響を受けています。

これからの時代、問題の解き方 を知っているだけでは、おそらく社会で活躍できなくなるでしょう。ChatGPT の台頭などをはじめとして、すでに「問題を与えたら答えは自動的に出てくる」状態に近づきつつあります。そんな時代に、きっと必要になってくるのは「自分で問いを立てる力」ではないでしょうか。

もちろん、義務教育も変わろうとしています。「2020年教育改革」により 知識や技能を確実に習得することを重視 という考え方から 知識や技能を社会でどのように役立てるか、を「自分で考え、表現し、判断する力」を重視 するように変化しようとしています。アクティブラーニングやSTEAM教育などが広がり、教育カリキュラムも変わりつつあります。とはいえ、私自身、学校の授業を見学しに行ったり、PTA役員などもやっていたりするのですが、なかなか現場レベルで変わるのは容易ではありません。

プログラミング教育 とか アクティブラーニング とかももちろん大事。それはそれでやっていくべきです。教育機関も、民間団体も、企業も、いろんなソリューションをどんどん打ち出しています。

でも、思うんです。

その前に、まず、子供たちが(大人たちも!)世の中に興味を持つこと。その興味を広げたいという気持ちを持つこと。この意識がこれから一番必要なことなんじゃないか、と。それ以外は全部手段ですから。

皆同じ方向に向かっている。一緒に良くしていきたい。そこに世の中にたくさんのソリューションがある。

なにか私ができることはないか、そこで生まれたのが「ホルーペ」です。

ラストワンマイルとしての「興味」を育てるプラットフォームを作りたい、

そう考えました。

いまどういう状態なのか

上で書いてきたように、ホルーペのアイディア自体は結構前から考えていましたが、ここまで来るまでに非常に時間がかかってしまいました。

どういう形のプロダクトであるべきかディスカションを延々繰り返してみたり、簡易なWEBアプリ版も作ってみたり、途中まで作ってできかけた iOS 版を一回捨てたり、地域の商店街と一緒にプロジェクト化してみたり、たくさん資料作って投資家まわりをしてみたり、ピッチコンテストに応募してみたり、いろんなことをしていました。

いろんな遠回りをしてきましたが、現在は まずユーザに届け、市場でプロダクトを改善していく ということを第一優先にしています。そして、そのためのスタートラインとして、ようやく、最小構成の形ができたと思っています。簡単な機能ではありますが、 Android アプリ / iOS アプリの用意ができたところです。

Android 版

※ iOS 版は TestFlight で提供中です(お声がけください)

現在オープンβテストをしていまして、興味もっていただいた方を招待し、実際にテストに参加してフィードバックをいただいているところです。

動作確認が完了したら、近々正式に公開したいと思います。

これからどうするの?

このまま無事、アプリの正式公開ができたとします。あくまでこれは最初のベースができただけ、スタートに過ぎません。

世界観を実現させたい、事業として成立させたい、壮大な構想はありますが、まず直近は、たくさんのユーザが楽しく使っている状態を作りたいと考えています。そしてガシガシ改善する。

そのためには、まだ、クイズが全然足りない。これはたくさん増やしたい!このあたりの仕掛けもいろいろ仕込み、目下検証中です。

さいごに

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

もし、少しでも「ホルーペ」の世界に興味を持っていただけたのであれば、ぜひ一度遊んでみてほしいと思っています。そして、忌憚なき意見をいただきたいです。

また、子供の子育て、興味の拡げ方について関心がある親御さん、ホルーペを前提しなくてもいいので、ぜひ、子育てについてディスカッションをしたいです。たくさん知りたいです。

最後に。

ホルーペの世界は、我々だけでは実現できないと思っています。また、興味→問いのサイクルは、普遍的なものであり、いろんな方とコラボレーションできるものだと思っています。もし、組み合わせてできそうなことを「ピン!」と来ることがあれば、ぜひお声がけいただければありがたいです。

一緒に面白いことをしましょう!

今後とも、ホルーペをよろしくお願いします。

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