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戸惑いいっぱいの街撮り、セルフレビュー

先日、初めて人を撮りに街へ出かけました。

普段道を行く人を写すことはあっても、モデルさんにポーズを取ってもらって写真を撮るということがなかったので、実は私にとっては新しい試みでした。

撮影を終えてみて反省したことも発見したこともたくさんあるので、備忘録もかねてnoteに記しておきたいと思います。反省点は、実際に撮った写真も添えて。

これから人を撮りたいなぁと思っている方にほんのちょっとでも参考になれば…嬉しいです。レベルの高いアドバイスとかはないですが、生の感情を書いてるので、臨場感はあると思います。


感じたこと

1.妹をモデルにして正解だった
モデルさんに依頼する勇気がなかったので、今回は妹にモデルになってもらいました。街を歩きながらの撮影。暑いし疲れるし、お互いにたくさん気を使ってしまう。最初は信頼関係のある相手(私にとっては妹)が大正解だったなと思いました。遠慮なく撮り直しができるし、ポーズの指示も出しやすい。友達でもいいけれど、まったく気を使わない関係性だとしても、最初はちょっぴりぎこちないかも。それを笑い飛ばせるくらいの関係であればやりやすいです。妹ですら、最初はお互いちょっと照れてました。

2.ポーズの指示出し、意外とできない
これは結構盲点でした。当たり前だけど、モデルさんにどんなポーズを撮ってもらうか?を指示するのも撮影者の大きな役割です。ところが、意外とうまく指示できないのです。ましてや妹はプロのモデルではないので、こちらから細かく細かく指示してあげないと困ってしまいます。しかし、実際に「どうしたらいい?」と聞かれると、全然答えられない自分に焦りました。たぶん私自身がどんなシーンを撮りたいのか、具体的に頭の中に描けてなかったんだろうなぁ…と反省。

3.ロケーションは歩きながら見つけると面白い
街で写真を撮る醍醐味はここにあるなぁ、という気がします。スタジオやセットで写真を撮るときは、完全に世界観を作り上げると思うのですが、街はそうはいきません。事前に下見をしても(してないけど)、その日の天候や陽の当たり方などでずいぶん雰囲気は違って来ると思います。今回は表参道を選んだのですが、「とりあえず表参道ならおしゃれな写真取れるだろうな」という期待は、いい意味で裏切られます。歩けば歩くほど想像しなかった場所が見つかるからです。表参道らしくない道が次々に見つかって、とても素敵な背景になってくれる。それが私はすごく面白いなぁ、と思いました。

4.街でモデルさんを撮るのって勇気がいる
スナップですらカメラを構えるのに勇気がいる私ですが、モデルさんの撮影はさらに勇気がいりました。人が私と妹の間を遠慮がちに通っていくし、わらわらと集団が歩いてきたりすると、どうしても見られている気がして気が散ってしまう。集中力が途切れ途切れでした。

5.その人の魅力を引き出すのって難しい
姉として妹のことはよ〜く知っているはずなのですが、最初は妹の表情をうまく引き出せなくて苦戦しました。写真のスキルも大切だけど、その人の素の表情とか意外な表情とか、色々と引き出せる人はいい写真家といえるんだろうなぁ。私もそういう人を目指していきたい。

6.ふざけるくらいがちょうどいい
5にも少し繋がることですが、妹はふざけているのが一番似合うということで、途中から自由に動いてもらいました。「それ面白い!」とか「あ、その動きよかった、もう一回!」とか声をかけながら、とにかくノせる!笑 ふざけすぎてボツになった写真もたくさんありましたが、最後の方はかなりいい感じの表情をしてくれるようになりました。本人も「慣れてきた!」と喜んでいました。

7.小道具って大事だな
今回、妹にシンプルな服装をリクエストする以外は撮影に際した事前準備をしていないのですが、ぶらぶらしている最中にたまたまアイスラテを買いました。あくまで休憩目的でしたが、これがとってもよかった。妹の服(白いTシャツに薄いベージュのロンスカ)ともマッチして、素敵な小道具になってくれました。帽子とか、カメラとかもいい小道具になるかも。

続いて、反省コーナー(上のもだいぶ反省しているけれど)。


もっとこうすればよかった…!

1.モデルさんの細かい部分に気をつける
下の写真、ちょっと惜しいなと思ったのが右肩の黒いインナーが見えていること。小さいことだけど、意外と写真全体の調和を乱すような気がします。あとは妹の目。とてもいい角度で上を見ているのに、よく見たらめちゃ白目ーーー!!!少しだけ目線を右にずらすように指示して、黒目を見えるように撮影してあげたらよかった。

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2.落ち着いてカメラの設定を。

なんのこっちゃという感じですが、最初は「プロでもないくせに一丁前に撮影会してるよ」と自分のことを卑下してしまって、なかなか落ち着きませんでした。人がいないうちにと急いでシャッターを切っていたせいで、カメラの設定がとっても疎かになっていたのです。で、結果がこちら。

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撮って出しです。なんだこの赤被りはーーーー!!!待て待て、悲しすぎる。これ、せっせとレタッチするも、なかなか手強くて。写真を撮る環境での設定は、思っていたよりも数億倍大切ということを実感しました。だから、人目を気にするのもいいけど、もうちょっと落ち着いて撮影しようね、と自分に言いたいです。テンパる前提の心構えでいたほうがいいかも。

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レタッチで背景の緑色まではいい感じに。人物はまだ赤い。諦めた。

3.モデルの目線や動線をもっと意識する
以前参加した写真講座で再三にわたり言われた、モデルさんの目線と動線。わかっているはずなのに、いざ自分で撮影してみると、全然意識できていなかったことに気づきました。下の写真は、私が今回撮った中で一番気に入っている写真。でも一方で惜しい写真です。

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モデルさんの目線をどこに向けるか。それを意識することで、その写真を見る人の視線を意図的に運んであげることができます。何をどう見せたいのか?例えば(自分で自分の写真を講評していて恥ずかしいですが)、この背景で印象的なのは緑の中に映えるオレンジ色の花だと思うのですが、これを見上げている感じでもよかったかなぁ、と思うのです。あとは動線。妹は坂を上がっていくようですが、花を見上げるようにして坂を降りてくるような動きの方が花と妹が分離しなくて、より自然かな?と思いました。

ただ、この写真はこれですごく好きなので、まぁよしとします(強引)。


まとめ

こんな感じで、本当にいろいろな気づきがあった街撮りでした。うーん、反省はたくさんしたけれど、一言で言えば、めちゃくちゃ楽しかった…!

もっとこうできるな、とか、次はこういう雰囲気で撮ってみたいな、とか。考えるだけでわくわくします(書いてる今も)。

やっぱり、どれだけ写真講座を受けても、影響力のあるフォトグラファーさんの写真を見て技術を学んでも、自分で実際に写真を撮ってみないと身につかないし、新しい世界は何も見えてこないなぁと思いました。

また妹やパートナーに付き合ってもらって練習を重ねて、ある程度要領を得てきたらモデルさんを募集しての撮影に挑戦していきたいと思います。


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