見出し画像

ブッダは実は、「超クール」。

私は去年1年間で色んな本を読みました。

特に興味を持って読んでいた本が潜在意識についてや、心理学的なものの考え方についてでした。

やはり、はちこさんのワーク(前回のnoteを是非ご覧下さい!)からの影響だと思うし、私の母親が心理的なことを仕事にしているので、そこからのインスピレーションもあるかもしれません。

ともかく自分のなかで「繋がった」瞬間でした。


反応しない練習

この本は、仕事や人間関係、生き方全般の「悩み」に対して、実用的な仏教の本質を使って、解消する方法を伝える活動をされている、著者 草彅龍瞬 さんの本です。

仏教はインドから中国、そして日本に伝わる際に色んな宗派に別れましたが、草薙さんは僧侶であり、日本ではどこの宗派にも属されていないそうです。

「仏教」と聞くと日本でも馴染みのある宗教でありながら、難しく、厳しそうなイメージで、お坊さんのモノ。と感じていましたが、こちらの本を読んで、仏教は私たちが悩みにぶつかった時、いち早く抜け出せる為の合理的な考え方を教えてくれてるんだな、と感じました。

私なりにこの本をまとめてみましたので、ご興味持って頂けるきっかけになれると幸いです☺️

心の反応

私たちの悩みは全て心の反応からきています。
早速、ん?心の反応って何?と思いますよね。

例えば、朝の通勤ラッシュで「今日も混んでるな」とゲンナリする。
これは憂鬱にさせる反応です。

または、心ない相手の態度にイラっとする。
これは怒りを生む反応です。

このように心がつい動いてしまうこと。
これが心の反応です。
この反応こそが私たちの悩みの根源でした。

そして実は、全ての悩みは現象(朝の通勤ラッシュや、相手の態度などの自分ので起きていること)から生まれるのではなく、自分の心の反応(ゲンナリ憂鬱や、イラっとする怒りなどの自分の中の感情)から生まれるということです。

我々は、こうしてどうでもいいことに対してわざわざ反応して、怒りやストレスを自ら作り出していることが多いのです。

大前提として、心は常にゆれ動くものです。
ですが、その心が怒りや不満にばかり傾いていては疲れてしまって、嬉しいや楽しいという快の反応に気付けなくなってしまいます。

出来れば、怒りや不満は置いておいて、嬉しい楽しいという快の反応に沢山目を向け、心地よく毎日を過ごしたいものですよね。

相手を勝手に悪者にしない

心は、自分にとって都合の悪いものはだと判断してしまいます。
例えば意見の合わない上司、口を挟んでくる友人、協力してくれないパートナーなどです。

それだけならまだしも今の時代、自分に関係のない芸能人の不祥事にも「良い」「悪い」と判断しています。

では何故判断してしまうのか?
これは、人は決めつけて判断することがキモチ良いと知っているからです。

例えばパートナーとの喧嘩を友人に報告する際に「〇〇君にこんなことされた!酷くない!?」と言うと、「えー!それは酷いね!△△ちゃんは何にも悪くないよ!」と認めて貰えることで承認欲求を満たしているからです。

芸能人の不祥事についても、「〇〇は悪い!」と判断して、SNSで発信した時に、同じ意見の人が「そーだ!そーだ!」と声を続ける。
これによって、自分の意見が認めてられているという承認欲求を満たしています。

しかし実際には、偏った見方であったり事実が隠されていたりすることがほとんどです。
これでは、反応して判断して喜んだり妬んだりするのは時間の無駄であることが明らかですね。

ここから私たちが人間関係を円滑にする為に学ぶのは、まず正しさとは人それぞれで違うのだから相手にとっての「正しい」ことを否定しない。
ということ。

自分と意見が違ったとしても、「あなたにとってはそれが正しいんだね」と理解すること。相手と意見が違った時に「ありえない!」「理解出来ない!」と反応するのは、自分の意見を認めさせよう!というでしかありません。

認めさせよう!というのではなく、お互いに理解するように努めること。
相手が話を聞こうとしない場合や、苦しめ合ってしまう場合は関わる意味のない相手である為、一旦距離を置くのもひとつの手です。

ですが、そう距離を置いてばかりもいられませんよね。

まずは悩みがある程度長期的な場合、悩みの原因を理解することが大切です。


ブッダ式悩みの解消法

生きることには”苦しみ”が伴う。
苦しみには”原因”がある。
苦しみは”取り除くことができる”。
苦しみを取り除く”方法”がある。
“四つの真理”(四聖諦)

悩みを理解し、心を「きちんと見る」

① ラベリング(言葉で確認する)
悩みに対して、「私は緊張している」「イライラしている」など、心の状態にペタリと「名前」を貼って客観的に理解する。

② 体の感覚に意識を向ける
感覚だけの状態には、快も不快も、喜びも怒りもありません。
たとえば目を瞑り、自分の体の感覚に集中してみる。
「足の裏の感覚」「呼吸しているときのお腹の膨らみ、縮み」を感じている時、そこには感情も思考もありません。
ムダな反応は止まり、心は静まり、深い落ち着きが訪れます。

③ 頭の中の悩みを大雑把に分類する

[1]貪欲
求め過ぎ、期待しすぎ。(人間関係を巡る不満は大抵これ。)

[2]怒り
怒りを放っておくのは「勿体無い」。
怒りは自分を、そして相手を理解することで解消出来る。
逆に放っておくと徐々に蓄積される。

[3]妄想
まだ起きてもいないことを考えて、きっと上手くいかないと嘆いたり、逆に過去のことをいつまでも引きずって今後もこうなるはずだと決めつける。


では、実践していきましょう!

今回は、恥ずかしながら私の悩みを例に、理解を深めていきます!😅💦

私は今、父とその母であるおばあちゃん、そして父が再婚した義理の母と一緒に住んでいます。

私の悩みは義理の母との関係が希薄であること。
仕事から帰った時に「おかえり!」と挨拶をしても返してくれないことも度々です。

ではまず ① この悩みに対して感情のラベリングをしていきます。

挨拶を返してくれないことに私は寂しさを感じている。
悲しい。
挨拶は返すのが社会人として当たり前だ!と怒りも感じる。

これに対して目を閉じて、② 体の感覚に意識を向けてみる。
奥歯に力が入っていることに気付きました。
私は我慢していて「怒り」がありました。

意識して奥歯の力を抜いて口の中に空間を作ります。
呼吸に意識を向けると、心の中の荒波が徐々に落ち着いていくのが分かります。

そして、③ 分類してみる。
私の悩みは[1]貪欲(相手に求め過ぎ)であり、[2]怒りでした。

そして相手のことを理解するように努めるのです。
義母は仕事で愛想良く、ニコニコと頑張っていた意識が家に帰ってきて解けて、リラックスしている状態なのかもな。
私たち家族に素を見せてくれている証拠なのかも。
今は、疲れきっていて何も言いたくなさそうだしそっとしておこう。

このように、自分の心と向き合って理解し、相手の心に寄り添うことで心の反応が落ち着いていきます。

私のような単純な悩みではなく、もっとドロドロとした悩みで潰れそうになっている人も、このブッダ式悩みの解消法で少しずつ、少しずつ悩みが紐解いていかれます。

時間はかかっても良い。

ピリピリ、イライラしている自分から穏やかで周りに振り回されない自分になりたい人は是非実践してみて下さい。

さいごに


本書には他にも、心の反応は止めろ!といっても、自分の人生においてプラスになることには反応しよう!と言う内容や、出家でもするつもりがない限り、欲だって活かし方によっては、モチベーションになる!
と言う目から鱗の考え方まで載っていてとても勉強になりました!

是非ご興味持たれた方は読んでみて下さい!
草薙さんの「大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ」という本もとても学びの深い本ですのでオススメです!!


ここまでご覧頂いた方、本当にありがとうございます!とっても嬉しいです。

私の日常が詰まったインスタグラムも是非チェックしてみて下さい!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?