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音に揺れる

いつもの悪い癖で
歌詞の言霊に飲み込まれ
引きずり込まれ
前が曇って見えなくなる


大きなステージで繰り広げられる
ほんの2時間ばかりの夢の宴
しっかりと瞳に宿し
心に溜め込んで 揺れて 揺れて


低くて胸に刺さる あなたの声は
どこか儚げで でも重たくもあって
五感全てで 浴びて
空を仰いだ


他の誰かが紡ぐ言の葉は
どこか風まかせで 価値がない
そんな風にも思っていた
いつかの自分に
この先の未来で 必ず出会えるよって
教えてあげたい


優しくて儚くて 時に力強くって
飴と鞭のように 私に語りかける
温かな調べ
鍵盤の音色は 胸の奥の奥まで
染み渡り 心に釘をさした



言葉の羅列を 耳で聞き
活字に置き換えてしまう
そんな自分の得意分野
とんだ できそこないだけれども
私がわたしで存在できる
この喜びに感謝したい



泣き崩れても 前が見えなくなっても
振動で伝わってくる 音 光
心で感じて ずっと ずっと
この先も 色褪せさせることなく
記憶の一片として
深く刻む


また 掘り返して 思い出して
この時を振り返られるように
例え 年老いて忘れてしまったとしても
ふっと思い出せるように
大切に 大切に 真綿で包んで


2日目、いざ出陣してきます。KingGnuさん、よろしくお願いします。

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