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1on1ミーティングガイド(1on1ガイド)β版を公開して今思うこと


はじめに

久しぶりのnote。今回は先日公開いた1on1ミーティングガイド(1on1ガイド)β版について、裏話までいかないけど5/15の公開イベントで話した内容(プレゼン資料)も含めて、話したいと思う。メインエディアの尾澤の視点・思考が強く反映してしまっている記事であること、スピード重視かつ文章苦手なのもあり、誤字脱字があることをご了承ください(個人の発言は3人の共通認識ではない部分もあります)

1on1ミーティングガイド(1on1ガイド)β版 とは

早速見たいという方はぜひこちらのリンクから!

1on1を行う上で迷ったときに考えるヒントを記載したもの(Not 1on1のテクニック本)
1on1ミーティングに正解やひとつのやり方がないからこそ、考える視点をヒント集としてまとめ、1on1ミーティングのやり方を模索できるようなものにしたいと思い制作、無料公開したドキュメント。「私のやり方」的なテクニック本ではなく、みんなの声を集めて、より現場で活用されるものとして育てていきたいと考えている。

1on1ミーティングガイド(1on1ガイド)β版の特徴

コミュニティ執筆であること

公開イベントより「1on1ガイドはコミュニティで執筆」

外部支援者である尾澤と会社内部で1on1を実施するeroccowaruicoさん、コミュニティ運営やインタビュー、質的分析を得意とするちゃちゃきさんという3人のメインエディターが執筆。背景も今の仕事もバラバラなメンバーで書かれているのも特徴といえる。
おそらく、複数人で書かれたものかつ今後もフィードバックをうけて更新するスタイルの1on1関連のドキュメントはないんじゃないかと思う。

上記の資料中盤(P.17)で、道のりについて語ったわけなのですが、コミュニティでやる、3人で進むというのは想定以上に大変な作業ではあった。
企画時は3年前ごろ1on1カンファレンス(https://www.1on1meeting.org/)の2回目をやっていたタイミングだった。当時コロナ禍でオンラインでの会話が求めれるタイミングで急速にオンラインでの1on1ミーティング加速したときだった。私自身もコロナ禍になってフルリモートでの1on1セッションを行うスタイルの仕事を移行していた。(ちなみに今もフルリモート)このタイミングでだすことに意義があると自分のなかで考えていた。(実際オンラインでのコミュニケーションに関する相談が増えていてニーズを肌で感じてしたのかもしれない)

資料にもあるが、途中は個人的に進まないことへの苛立ちというか、諦めというか、そういうものがなかったかとったら嘘になる。 私はこれいけると思ったら即行動で一気に仕上げていくタイプなので、3年という歳月はなかなかの忍耐を求められたのと、早く出さないと好機を逃すと思って焦りもあった。個人的には去年だしたかったという感覚もあった。(結果的には大丈夫だった気もするけど、そこはわからない)とはいえ、こんな時間かかっても似たようなものがなかなか世に出されないなと思い、最後は踏ん張ったように感じる(まだ続くよ、ほそぼそと頑張るよ)
私のなかでも、人と一緒にものを作るというのはある意味の挑戦であった。
とはいえ振り返ると自分ひとりだったらこういう形で1on1ガイドが生み出され、私が書く文章とは違う考えヒントが入ったと思うので、より汎用的で現場に近いかたちになったのではないかと自負している。飽き性な部分が私にはあるので、そういう意味で完成できたのも遅いといってもコミュニティ執筆のおかげといえるだろう。

ライセンスは「 CC BY-SA (表示ー継承)4.0 」

公開イベントより「1on1ガイドはコミュニティで執筆」

詳細の説明は上記のスライドに譲るとして
ちょっと話はそれるけど、アジャイル開発(詳細説明は除くが、システムやソフトウェアの手法)の業界では、オープンな形で公開されているドキュメントが多くある。

・スクラムガイド https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
・ふりかえりガイドhttps://objectclub.jp/download/files/pf/RetrospectiveMeetingGuide.pdf

またこうしたものだけでなく、オープンソース(コードを無料公開する)の概念がIT業界にはある。こういうオープンにする文化がIT業界にはある。

このライセンスにしたのはそれなりの決断が私のなかにはあった。
正直のびのびになったとはいえ、3年の月日を3人がつかったもの。正直結構な時間をかけているわけなので、、無料への決断は想いがある。

個人的に1on1カードという質問カードや1on1に関する本は書いていたものの、1on1ミーティングにメソッドがあふれるなかでベースとなる考えがなく心のよりどころがないなと感じていた。みんながそれぞれ俺の1on1を話す感じで、やり方の前にもっとベースである考え方にフォーカスしたものがあったほうが共通認識が持てるのではないかと考えた。
「共通認識」が持てる手段として、職場や仲間で気軽に共有しあい、話せる形を目指したときに「無料での公開」、今回のライセンスのやり方が知識を公開していった先人たちの公開の仕方からみても今回の目的にあっていたのかなと改めて思う。
1on1ガイドをベースにみんなそれぞれ1on1をやってくれ!そんな想いがある。

尾澤が1on1ガイドの込めた想い

資料にも書いた(当日話した)部分もあるが、改めて記載する。
3人のなかで私は1on1を専業としているものなので、ポジショントークと思われる可能性があるなと思うので、、できるだけ注意しながら書きますが……。
私が言うまでもないが、昨今マネージャーに求められるスキルがあまりにも多いと感じる。色々マネジメント手法があるなかで、例えばエンジニアで成果を出した人が面談で部下の話を聴けと言われたところで、向き不向きがあるわけだし、面談やるにもいろんな資格などある専門分野なはずなので、なかなか大変なことを求められていると思うわけなのだ。

私個人としては仕事として意義も感じているのも含めて、面談部分ぐらい引き取って守秘義務守ったうえで大事なことは伝えるから、他に専念する時間も確保してくれ!と思う部分もあり、仕事としている。
また同時に企業へ直接私が実施するだけでなく、個人で出している同人誌については、社会人個人が買える金額で知見を共有できたら、、という思いで書いている。

人や組織に関する課題意識やもっとこうしたいと思うのはどの会社にも言えることだと思うが、うちはこうやった!みたいな事例紹介は見るものの、どの会社も最初に悩むようなことはベースの知見として共有されて、そのあとの独自性だけ考えられる状態にしたほうがいいのではという考えが自分のなかで最近強く芽生えていた。
そのひとつとして自分にできることが「1on1ミーティング」に関することであり、共通のものを作ることでそれをベースに議論したり、もっと先に進むきっかけになるとしたら、それが私の望んだことであり、ほんのちょっと役にたてたと思える気がするのだ。
そんなわけで無料で公開してみることで、多くの人に知られて、誰かが助かるなら、それはもう嬉しいことである。

公開後の反響

3年もかけてしまうと、公開は怖さがともなう。3年もかけたというわりにこんなもんかと思う部分も自分のどこかにありつつ、いや、議論の時間がとてもかかるほど1on1ミーティング、組織の話は根深かったのだよと言いたくなる気持ちもあった。

公開イベントをしかけたのは、知ってもらうきっかけの一つになったらいいなと思った。当初は20人ぐらい集まったら、文体的にちょっとマニアックなアーリーアダプター(意訳:新しいものに飛びついてくれるタイプ)がきて感想などいってくれるぐらいの感じかなと思っていた。

そんなふうに思っていたので、公開イベント後も勝負だから色々仕掛けるかーでも制作コンセプトと同じスタンスで無理なくいこうなんて心構えしたいたわけだった。

ん?はてブ登録、1426ユーザー。(現時点2024/5/19 15時ごろ)

Xで#1on1ガイド で感想やメモするポストがたくさん並ぶ状態に(さすがに落ち着いてきたかな)

ふたあけたら、3人が思っていたより反応があり、歓喜である。
それと同時にしんどい1on1も結構あるのねとはてブのコメントでも改めて感じつつ、感想以外にもこうした場所に書かれたコメントは色々考えさせられるものがある。

こういう軽くバズるように広がるのはしかけようと頑張ることはできても、狙ってそううまくいくものではないので、びっくりである。

最後に

改めてイベント参加者の皆様、ポストしてくれた皆様、リポストしてくれた皆様、はてブ登録してくださま、職場などに紹介してくれた皆さまありがとうございます。そしてもちろんメインエディタの二人も一緒に取り組んでくれてありがとうございます。
おいきれない数ではありますが、目を通しており、検討や議論を重ねたうえで少しずつ反映していきたいと思いますので引き続きコメントなどお待ちしています。

今後イベントなども展開していきますので、3人誰かのXフォローや以下のリンクよりイベント公開するコンパスにてグループ登録などしていただけたら幸いです。

1on1ミーティングガイドが改めてみなさんの役に少しでも立つことを祈っています。

メインエディタ1人 尾澤愛実


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