「私」として生きていく幸せ

幼い頃からずっと、「将来は何になりたいの?」と聞かれ続けてきた。

だから、言葉で言えるような将来の像をいつも持ってなくちゃいけないと、無意識に思っていたような気がする。

何になるもなにも、「私」は「私」でしかないはずだ。生まれてからおばあちゃんになるまでずっと、変わらずに。

「将来何になりたい?」じゃなくて、「将来何をして生きていきたい?」とか、「今、何をしてる時が一番楽しい?」って聞いてもらえてたら、子供達の想像力はもっと豊かになるんじゃないかな。

その名残は大人になった今でも私の中に根付いて、なかなか離れてくれない。

先のことを考えるとき、気がつけば「私は何になりたいんだろう」と悩んでしまっている自分がいる。そんな自分に気づいた時は、

「今、なにしてる時が一番幸せ?」 「この先、どんな毎日を送りたい?」

って、自分で自分に聞いてあげる。

今、幸せを感じる瞬間を、大切にしないとね。

ずっとずっと、私は私にしかならないんだから。そう思うとすごく幸せで、愛しい自分をぎゅっと抱きしめてあげたくなる。

何にもならなくていいよ。今このままの私が、いちばん最高なんだよ。周りの歩調に合わせる必要もない。これは私の、私だけの愛しい人生なんだから。

今日の小さな幸せの数々を、大切に受け取ってから、今日も一日を終える。

明日も、ささやかな愛しい一日になりますように。

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