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後悔し続けなくていい〜愛犬・愛猫の最期を看取れなかった

友人から譲り受けた着物の入ったレジャーバッグを抱えて帰る電車で、お隣りの席の女性から
「どちらまで?」
と声をかけられました。


着物がお好きだという女性と、話が弾みます。

私、後期高齢者なんやけど、「辞めんといてや」って言われて、まだ〇〇のお店(飲食店)で働いているの。

後期高齢者ということは75歳以上?
そうは見えない、笑顔が笑顔な女性です。

その彼女が17年一緒に暮らした猫ちゃんが亡くなくなったのは、1年以上前。

今も毎日「おはよう」「行ってきます」「ただいま」と写真に声をかけ、おやつをお供えされているそうです。

「もうそんなんやめとき」って友達から言われるんやけど、寂しくて。
3回忌まではやろうと思ってるの。

おひとり暮らしのようだったので、私はお伝えしました。

「続けはったらいいと思います。
 お母さんの声を聞いて、猫ちゃんも喜んではるはず」

それやったら、嬉しいわあ。

ある日、毎日一緒のベッドで寝ていた猫ちゃんが、ベッドの下に入りこんで出てこなくなったとか。

いくら呼んでも出てこうへんから、エサをベッドの下に置いて仕事に出かけたん。
帰ってきたら……動かなくなってたの。
ひとりで逝かせたのが、かわいそうで、かわいそうで……

目を潤み、声が詰まった彼女に、私はお伝えしてみました。

「私の実家でも、夜中に母の愛犬がひとりで亡くなっていたことがあるんです。
 そしたら友人がね、こんなふうに言ってくれました。
『お母さんに抱かれたまま逝ったら、だんだん体温が冷たくなっていくのが辛くなるでしょ。
 だから、お母さんを悲しませたくなくて、ひとり静かに逝ったんやと思うよ』って。
 猫ちゃんもお母さんを悲しませないように、ベッドの下を選びはったんやないでしょうか?」

彼女の目から涙がこぼれました。

そうね、そうやね。

「『今日も元気で行ってくるわ』
ってお母さんが元気にお仕事にいらっしゃるのを、きっと猫ちゃんも喜んではりますよ。
 『もう歳やし』
なんておっしゃらずに、どうぞお元気で仕事を楽しまれてください」

ありがとう。そうするわね。
ありがとう。

キラキラと輝く笑顔になられて、私も胸が熱くなりました。

少しでも心が晴れやかになるお手伝いができたことに、感謝いたします。

御影石 千夏


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