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別居中、中学生の息子に逢いたくて私が苦悩・工夫したこと

私がひとりで暮らすアパートに、中学受験を控えた娘が毎週泊まりに来てくれていたころのこと。

「いつでも遊びに来てね。
 私がいないときに、のんびりしに来るのも大歓迎」
中学2年生の息子にアパートの鍵を渡していたのですが、一度も来てくれません。

息子から
「Wi-Fiがあったら行くけど」
と言われていたのですが、私はWi-Fi環境を整えることに抵抗がありました。

というのも当時、息子が毎日かなりの時間をオンラインゲームなどに費やしていることを、私がよしとしなかったからです。

息子と逢いたい。
声が聴きたい。
毎日どんな様子なのかを知りたい。

でも……

夫にスマホの利用を制限されて激昂することもあった息子を思い出すと、”スマホ中毒” という言葉が頭をよぎるのです。

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徒歩8分の距離を
「めんどくさい」
と嫌がる息子に来てもらうために、何かできることはないかしら?

いろいろ考えた結果、私が手に入れたのは







卓球台です。

体育の授業で卓球をしたのが楽しかった、と息子が言っていたのを思い出したのです。

幸い、子どもたちが泊まりに来てくれる前提でアパートを探したので、卓球台を置くスペースがあります。

存分に楽しめるようにミニサイズではない卓球台を注文したところ……

お、大きい!

約120 cm× 240 cmの存在感たるや。

ですが、購入した甲斐がありました!

ついに息子が遊びに来てくれたのです。

近所迷惑が心配になるくらい盛り上がって、私も娘も大爆笑。

30年ほど前に卓球に熱中していた実家の父を呼んで、卓球大会をすることまでできました。

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この卓球台は、アパートを引き払う際に中国系の若いご夫婦にお譲りしました。

すると、息子は言うのです。

息子「なんで持ってこんかったん? 食卓にしたらいいやん」
私 「それはちょっと無理……大きさも高さも使いづらいもの」
息子「じゃあ、じいじの家(私の実家)に置いといてもらったよかったのに」

いまさらそんなこと言う?と笑ってしまいました。

なぜって、私がアパートで暮らした3年間に、息子が卓球をしに来たのは3回だったからです。

とはいえ、息子にとっては楽しい思い出として残っているのだとしたら、私は大満足です。

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辛くて悲しくていっぱい泣いた別居時代ですが、嬉しくて楽しい思い出もいっぱいあります。

〈プラスとマイナスは同時に同じだけある〉

Dr. ジョン・F・ディマティーニの教えを学び、
「確かにそうだ!」
と実感できるようになったおかげで、ネガティブな感情にどっぷりはまっていた私の毎日は変わりました。

辛いと思った出来事には、必ず、私をサポートしてくれるヒト・モノ・コトが存在しているのです。

別居時代のことをこうして穏やかに振り返ることができるなんて、感謝の気持ちでいっぱいです。

こんなふうに私が成長できたのも、夫婦関係がうまくいかなかったからこそ。

夫婦円満で幸せな日々を送っていたなら、いまの私はありません。

当時はこんな日が来るなんて想像だにしませんでした。

出逢ってくれて、ありがとう。

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夫婦関係・親子関係に課題を感じているあなたに、何か参考になることがあったなら嬉しいです。

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「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏 

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