2020/9/26 「車窓から」


過ぎ行く暖色の光をただひたすらにじっと見つめていると

ぼうっと光の中に灯されるかのように過ごしてきた時間が蘇ってきた。


思い返せば、あれは高校三年生の一月下旬だった。
今はもう、大学三年生の秋。

三年生で始まり、三年生で終わるのだ。


同じ「三年生」でも、ずいぶんと違う。


顔つきも、思いも、仲間も、制服も。全部だ。全部が変わった。


始まりの三年生では、想像もしていなかった、
想像しようとも思わなかったものが、私のここにある。


「こんなところなかった。幸せ。」


私が外に出せなかったそれを、後ろに座る仲間が形にした。

泣きたくなった。



今まで何となく見てきた顔は、これからも見続けることは出来るのか。
「また会おうね。」この言葉は本当か。

いつまで繋がっていられるのか。



暗いなか暖色の光を見ていると、何か永遠を感じる。

だから私は夜に車窓から見える景色がずっと好きだ。


何でもあるのに何にもないと感じる昼間の東京より

夜の東京のほうがずっとずっと大好きだ。


そこに私の人生が灯されるから。




これを書きながら、聞いていたラジオで
「オレンジ」の話題が出たのは偶然ですか?


またね👋





















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