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#小説

エスカレーターの記憶と別の何か

下りのエスカレーターに乗れないという、女の子と付き合ったことがある。上りは平気なのに。 …

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「モテそう」どまりの自分。決定的に足りない何か

生活に空白があるのが怖い。だから、いつも予定をいっぱい入れて空白を埋めてきた。飲みに誘わ…

嘉島唯
3年前
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涙はショッピングモールの屋上で流れる

誰一人振り向かなかった。 だって、声がなかったから。 きっと、声のない温かな涙だったんだ。…

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きょうの休みは気散じな君のせいにする

「雪がふったし。金閣寺がきれいやから、きょうはおやすみ」 冬は雪のせいにして、春は花の、…

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ヒッチハイクを乞食と呼んだ人へ。【前編】

「あんなの乞食じゃん、赤の他人にお願いして助けてもらってさ。媚び諂ってしか前に進めないん…

そーせん
4年前
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タイトルを決めるのはいつだって難しい

社会人になると同時に東京に来た。 東海圏からの上京者はわりと少ない印象があったけど、その…

im uk at.
4年前
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春に読みたい!おすすめ青春小説3選

気候はいいけど花粉やコロナで外出は控えめにしたい。 そんな時はゆっくり読書でもいかがでしょうか。 出会いと別れの季節である春に読みたい、キラキラとした青春小説を3冊選んでみました。 夜のピクニック 恩田陸高校生活最後を飾る「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという行事だ。主人公、甲田貴子はこの歩行祭で小さな賭けをする。 学校のイベント時の高揚感。 なんか懐かしいなーと思います。 ちょっとテンションがいつもと変わりますよね。 夜になると更に本音

ショートショート27 『電話をしてるふり』

『電話をしてるふり』 まただ。 もう。 しつこいってば。 「ああ、もしもしごめんパパ。もう…

時の移り変わりと色彩の美しさを静かに伝える、花に土、葉

さくり、さっくり。土を混ぜ合わせ、なでる心地よさを、まさか時が止まったような関東圏のちい…

伊佐 知美
4年前
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白い安らぎ

ベランダからのぞいた青空に飛行機雲が見えて、遠く去っていく白い機体。 そこに乗る人たちの…

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オススメの本

こんばんは🌇 これからのおうち時間に本で憩いを☕️ 何も考えたくない、何もすることがない…

marika
4年前
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永遠は存在しない

20代半ば、結婚への強い憧れがあった。世間一般的な流れに乗りたいという、今なら一番いらない…

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「共感できないけど、なんか好き」の尊さ

共感できる部分が多い友情と少ない友情、どちらが健全につづいていくものだろうか。私は後者だ…

れい🌙
4年前
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【小説】良平くんと私は暗い空が似合った

 良平くんと一緒にいると、最低なことばかり起きる。  名前には「良」「平」となんだか穏やかな文字ばかり入っているけれど、彼はどちらかというと「悪」「凸」とかそういう文字が似合う。ワルデコ。ワルデコって、何かよくわからないけど。 「花火見よう」  と突然言われたのはもう夏の終わりをとうに過ぎた頃だった。こんな寒いのに、と思いつつも、運良くその日は、雷雨の影響で時期をずらして開催が遅れた花火大会が予定されていた。そして「浴衣が見たい」と言われた私は、こんな寒いのに、とまた繰り