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私の決断は間違ってないと思えた【マイ・エレメント感想文】

先月、珍しく映画館へ映画を観に行った。その際にキャンペーンで次回の映画チケット無料券をいただいたので、朝活と称して観に行った。

映画は嫌いではないのだが、あまり積極的に観ようとはしてこなかった。サブスクで配信されているものも、たまに観る程度で、映画館へは年に1回足を運ぶか運ばないか、という頻度だ。
しかし、せっかくの無料チケット。有効期限が今週末を逃すと切れてしまうので、朝活と称して観に行くことにした。

正直、会社に行く時間より2時間も早く起きなければならなかったので、起きられるかどうかが心配だったのだが、そこは幼き頃の「遠足の日は早く起きられる」という感覚が蘇り、ちゃんと起きることができた。なんなら少し余裕もあった。

本日観賞した映画は、ピクサーの『マイ・エレメント』である。

母親の影響で昔からディズニーには馴染みがあり、ディズニーランドやシーには大学生時代から毎年のように足を運んだものだが、映画となると少し違っていた。幼い頃、母が買い揃えたディズニーアニメのビデオが、リビングにずらっと並んでいた。しかし、私は気に入ったものだけをひたすら観賞するたちだったようで、ひたすらにピーターパンを観ていた。ピーターパンを観賞していた理由は、当時私の好きな色が緑だったから、である。ストーリーを好きになったのは、そのあとだったと思う。

そんな理由で、他のディズニー映画にはあまり触れず、大人になってからも、金曜ロードショーなどテレビで放映されていたら観る、くらいだったので、映画館でディズニー映画を観た記憶がなかった。大ヒットした『アナ雪』だって、いまだに見ていないのだ。

『マイ・エレメント』も特に興味を惹かれたわけではないのだが、現在上映している映画の中で、他に観たいと思えるものがなかった。上映スケジュールにある中で、まだ観たいかなと思えた作品が、『マイ・エレメント』だった。

早起きして、摂生中のためポップコーンを食べたい気持ちをグッと抑えて、映画館へと向かった。

朝イチの映画館は、人が空いていてとても良かった。まるで平日のようだ。朝の映画観賞、悪くなさそうである。

いざ始まった映画は、最初にカールじいさんのショートムービーがあり、とても癒された。不器用なおじいさん、推せる。


【以下、ネタバレを含む可能性があります】
【ここで読むのをやめる方に、これだけはぜひ言いたい。めちゃくちゃ良かったから観に行ってくれ!!!!!】


主人公は、火のエレメント「エンバー」と水のエレメント「ウェイド」。
エンバーは短気で、すぐに、カッとなってしまいがち。周りのことをあれやこれやと考えていて、ちょっと天邪鬼な性格。
反対にウェイドは、ものすごく優しくて、涙もろくて、思ったことは素直に言ってしまう性格。

エンバーの性格が自分との共通点が多くて、共感しかなかった。「あー、わかる。そういう人イライラしてまうよな」とか、ダメだとわかってはいるものの、そういう態度取ってまうよな……とか。負けん気は強いくせに、実は周りの目を気にして、空気を常に伺ってるところとか、「自分はこうあるべき」とか思ってしまうところとか。特に「親がどうしたら安心してくれるのか」という考えは、ほんまによくわかった。自分のやりたいことに蓋をして、親や周りの人の「あなたにはこうあってほしい」っていうレールに、乗ってしまっている感じ。「ほんまに自分はこれでいいのか?」と思っている感じ。今のままでも楽しいけど、でもほんまにこれでいいんかな? っていう気持ち。

そして良いのか悪いのか、ウェイドを観てると元彼を思い出した。笑
彼はウェイドほど底抜けに優しいわけではなかったし、涙脆くもなかったのだけれど、付き合っていた頃の私のやりたいことを覚えていてくれて、再会した時に「諦めるな!」って真っすぐ言ってきてくれたところとか、私の言動でいいなと思ったらすぐに口に出して褒めてくれるところとか、嘘をつかずに思ったことを素直に伝えてくれるところが、ウェイドとそっくりだなと、少し懐かしくなった。

ウェイドが諦めずにエンバーの背中を押し続けたことによって、エンバーも自分の気持ちに素直になって、「周りが思う理想の自分」じゃなくて「自分のやりたいことをやっている自分」に向き合って、進んでいけた。

そのへんから、号泣。最後お父さんに、故郷を去る時にやる儀式でさらに号泣加速。笑
いろんな理由があるけど、やっぱり自分の気持ちに正直に、やりたいことはやるべきだよな、と思った。

エンバーとウェイドが私と元彼に似ているなと思ったのは、キャラクターだけじゃなくて、ストーリーに似たエピソードがあったからで。
付き合っている当時、私はワーホリに行きたかったのだけれど、コロナ第1波が襲来していて海外渡航なんて有り得ない、ビザ発行もされていない、という状況だった。元彼はワーホリに行くことは応援してくれていたのだけれど、そういう世の中の状況が改善される前に、私たちは別れてしまった。

約1年前に元彼から連絡がきて再会し、それからたまに連絡とったり、会ったり、という感じだった。そして前回会った時に「やっぱり海外行った方がいいよ」と、しつこいぐらいに私に訴えてきた。当時私がワーホリに行きたいがためにオンライン英会話で勉強していたのも覚えてくれていて、「やりたいことはやった方がいい」と何回も言ってくれた。
(その時の話は以下の記事から)

そのおかげで私は「別に楽しくないことはないんやけど、ずっとここで働くんかな……」と思っていた現職に退職の希望を伝えることができて、来年の夏から留学に行くことにした。そして帰国後は、やりたかった業界に、未経験だけれど飛び込むことに決めた。転職先の社長にも今日話をしてきて、帰国後に就職でOKと許可をいただけた。それまでは副業アルバイトで働くものの、再来年の正規雇用の話をOKと言ってくださったことには感謝しかない。

私と元彼は、エンバーとウェイドのように、今後の人生を共に歩むことはないのかもしれないが、やっぱり元彼と出会って、再会しなければ、今の私はなかったし、こんな決断もしなかったはずだ。私の人生を大きく変える言葉をくれる元彼には、やっぱり感謝しかない。そしてやっぱり好きである(未練ダラダラ笑)。


いやー、やっぱディズニーは強い。めちゃくちゃ良かった。今までちゃんと観てこなかったの後悔した。観てない作品を全部観たいがために、ディズニープラスに加入するか、めちゃくちゃ悩んでいる。笑 たぶん9月になるタイミングとかで加入しそうな気がする……。そして休日はディズニー映画観賞にすべてを捧げそうな気がする……。リメンバー・ミー、観たいんだよなぁ……。

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