フォローしませんか?
シェア
何処ぞのさん
2022年6月20日 07:36
こっち向いてと言われても簡単に笑顔なんてできないし。社内報の写真を撮る。一年目でも無いのに部署が変更なので新人と一緒。撮影が始まる。ピースサインとかなんか良く分からないポーズ。旅行写真を持ってくる強者も。「何処ぞのさんの番だよ」社内報だから、制服を着て写真を撮る。出来上がった社内報にはつまんなさそうな顔で頬杖ついてまるで歯が痛いみたい。それでも若者らしく何
2022年6月16日 16:49
残業続きで疲れているけど、浜辺の横を歩く。浜辺に降りてみようかなとした瞬間電話音。出るかで出ないか悩む。下らない自慢話を聞くほど元気でも無いし。ひっきりなしに鳴り続けるから嫌々出る。「元気~?今日明日休みなんだけどぉ」昼と夜程違う二人が話をしてる。「バック買ったの~」「今度デートだからワンピース2着買ったの~」「着物モデルをまた頼まれちゃった~」「前の着物モデルの時の着
2022年6月10日 15:49
珍しく1年前のしかもnoteに投稿した内容を書く。noteでお知り合いになった方と、名古屋遊郭ツアーに行った。怪しい映画館は分かりやすい感じで建っている。当時は両サイドも何かしらの店はあったのかと思う。そういえばこういう映画館に入った子(女の子数名と男性数名)が言うには「多分男性しか面白くないと思う」って言い放っていたのを思い出す。映画館の壁には勝ち虫がいる。今だ上映しているという。た
2022年6月7日 15:12
結婚式に参列。両親と参列はこれで終了。母の末の弟がやっと結婚したから。兄は両親にべったり付いて回る。処世術に長けているのでお小遣いを貰うためならおべんちゃらも平気。姉は社交性が高いので親戚の子と松の木に登って服を汚す。母はカンカン。自分居間の本棚からそっと本を抜き取るとひっそり静かな場所を探す。小さな和室があるのでそこで壁に寄りかかって本を読む。隣の和室がうるさい。覗くと祖母
2022年6月3日 06:38
バブル時代には取引先のとても偉い人が渡し切り交際費を思う存分使って銀座のお寿司とかそういうののおこぼれを頂いていた。上司も渡し切り交際費を限度まで使い切る猛者だった。自分は彼等の行く末を案じて皆の様には平気で今度は料亭!とか鞄を買えとかその手の事はしないので、逆に敷居が高い時などお呼ばれされていた。決算期も終わり、書類整理の予定表など軽く書いて手順を考えていたら珍しく自
2022年6月1日 10:30
法事があり、親戚の家に久し振りに行くとあれだけ贅を尽くした庭はやや荒れて玄関の飛び石も汚れどうにも気が滅入る。ぬっ、と出てきた叔父さんは随分雰囲気が変わりとてもとても小さくなった。昔は仕事でかなり名をはせていたけどその面影は潜めてちいさなちいさな煮豆のよう。「どこちゃん」と呼ぶ声は少し震えているけど元気は良く、目はしょぼしょぼしているけど知的さは残っていた。まだ古