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Prince の『Sign 'O' the Times』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Prince の『Sign 'O' the Times』を聴いてみた編をお届けします。

乱立するバラエティ豊かな楽曲を、巧みに歌い上げる上品で感情豊かな歌声。

曲作りから演奏まで、ほとんど一人で作り上げた一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1. Sign o' the Times

ポポンポポンって跳ねている電子音が丸くて可愛らしい。無駄なものがない。スタイリッシュ。ドラムとベースが淡々と進んでいくけど、歌声が華やかで色気が溢れ出ている。2:56〜ここが特に、色気スゴ……セクシー。歌詞は予想してなかったくらい深刻だった。生と死と時間について。4:40〜インダストリアルくらいなんか凶暴な音がチラホラ鳴り始める。終始落ち着いている。


2. Play in the Sunshine

子供の話し声、生活音。アップテンポでウキウキロックンロールって感じ。さっきと別人みたい。曲調の振り幅。女性の「フォー!」とか「ヘイ!」って声とか、ワイワイ色んな声が飛び交っている。2:50〜楽しすぎ。小さい頃見てた「フルハウス」を何故か思い出した。度々入ってくるギターソロも自由で楽しげ。終盤突然浮遊感満載で面白い。

3. Housequake

冒頭の声、誰!!!って思ったらPrince。この曲みたいに自分の声を子供みたいな女性みたいな高い声に加工して、それを架空の女性シンガー「カミール」と名付けているらしい(「カミール」としてアルバム一枚分の曲を作ったとか!)発想が変態的で好き…。今度はめっちゃHIPHOPな感じ。強気。ホーンの音が華やかで良い。言葉の投げつけ方がオラオラしていて、歌の表現の幅にも驚かされる。Prince多才だ…


4. The Ballad of Dorothy Parker

今年に作られた曲と言われても普通に受け入れてしまいそうなくらい時代を感じない。イントロオシャレすぎる。ぶるぶるんな重たい弦の音、ベース!?歌声が上品。コーラスも品がある。浮遊感が心地よい。歌詞が不思議。メロディーも不思議。わかることはセクシーなことだけ。

5.It

ビートバシッバシ。歌声が…ベロベロに酔っ払った時のPrinceみたい(そんなPrinceは見たことない)。音程とかそういうのは一旦関係が無い感じ。解放。1:03〜度々入ってくるこの効果音、危機を感じる。泣きながら怒っているみたいな歌声。淡々と進んでいくけど、色々な効果音が色んな飛び出し方をして面白い。ちょいちょいドラが居る…!?

6. Starfish and Coffee

目覚ましのベルみたいなイントロ、ビクってする。起きてます。お辞儀する時(?)に弾かれがちなピアノのフレーズ。またまた違ったポップな曲。キラキラで可愛らしい。ずっと何事もなく平和に終わる。

7. Slow Love

次こんなしっとり大人なバラード流れてくると思わないじゃん…。シャップル再生でもしてるのか、ってくらい曲調の振り幅凄いし、曲の並び順どうなってるんだ。BAR。トランペットでよりゴージャスで大人な雰囲気。歌声、低い地声から滑らかに裏声へ持っていくの気持ち良い〜

8.Hot Thing

本当に…曲調…振り幅ヤバ。0:12〜!?!何の音!?ファンキー!強めの電子音。また声が少し高めな気がするけど、まだ「カミール」には至っていない気がする。クセになる「Hot Thing〜♪」のメロディ。

9.Forever in My Life

リズムとベース、Princeの歌しか無いのに、この空間が持っているの凄い。1:06気になりすぎるコーラス。自由行動しているのかと思ったら突然噛み合ったりする。聴きやすい曲が多いけど、ちょこちょこ尖ってるPrince。歌詞を読むと結構熱めなラブソングだったことに気づく。3:08〜このタイミングでアコギが入ってくるの…!?折角入ってきたのに10秒くらいで居なくなるの、アコギの贅沢な使い方。

10.U Got the Look(features uncredited vocals by Sheena Easton)

怪しげで強めのビート。女性ボーカルの声が光り輝いている。パーカッションがハキハキとしている。2人の歌声のセッションが伸び伸びとしているし、歌がお上手すぎて聞き応えある。3:48〜電車とか到着したのかと思った。

11. If I Was Your Girlfriend

結婚式…!?サンプリングのやり方が豪快かつユニーク。この歌声は「カミール」!!来た!ベースが弾けている。2:21〜迫真すぎる感情的な歌声。笑い声みたいな歌声、どうやって出してるんだろう。3:49~気づいたらどんどん不気味な音に変化していて…何!?

12. Strange Relationship

急にハッピー。この感情の起伏激しいジェットコースター構成の曲順にはそろそろ慣れてきた。リズムが重たくでボヨンボヨンしている。ソウル。ズカズカと、でもあくまで淡々と進行していく。

13. I Could Never Take the Place of Your Man

明るくてストレートな曲。それすらもびっくりしてしまう。でもPrinceの歌声を聴くとなんか切ない気持ちになる。1:10〜このあたりのメロディ好き。中盤くらいから気づいたら延々とギターソロが続いている。展開が終盤は意外とシリアスな方向に向かう。最後の最後にPrinceが急激に昂りを見せて終わっていく。

14.The Cross

静か。寂しげで、胸が苦しくなる。リバーブがよく効いていて、歌声が響けば響くだけ心に突き刺さる。ギターと歌声だったのが、ドラム、ベースが入ってくる。「The Cross」って十字架の意味なんだ。歌詞も宗教的な内容。2:30〜激しい演奏に変化。めっちゃ格好いい。ギターからヘヴィな音が出ている。同じメロディなのに、歌い方も情熱的に荒ぶりだして全く違う雰囲気。後半からジャングルっぽくなってカオス。アジアな音がする。どこに隠れていたの…

15.It's Gonna Be a Beautiful Night

ライブ音源…!!9分!?早速盛り上がっている。歓声が凄い。コーラスの人たちがソウルフル。「アゥアゥ!」みたいな鳴き声を出して、お客さんとコールアンドレスポンスしてて楽しそう。演奏もずっと楽しげ。ファンキーな曲はベースが最高なことになっている。ここに居る全員歌唱力が凄まじい。ありえない高音を出したりする。コンガ的な楽しげなパーカッションがより会場のテンションを盛り上げている。暴れるピアノも良い。9分間ずっと同じように盛り上がってて凄い。

16.Adore

これもライブ音源…!歌唱力が初っ端から炸裂している。夜に聴きたい。曲順がヤバすぎると思っていたけど、これは最後の曲に相応しい。慈しみに溢れている。3:28〜ここの高音、凄すぎる。女性が歌うにしても本当に高い。どんどん高くなっていく。ロマンチックなメロディが素敵。

Prince(1958-2016)は、アメリカ出身のミュージシャン。音楽シーンに多大なる影響を与えた人物であり、「20世紀最後のポップ・スター」とも呼ばれていた。アルバム、シングルの世界総売上は1億2000万枚を超えている。
本作は1987年にリリースされた9枚目のアルバム。多くの候補曲から厳選し、発売当時はLPレコード2枚組みのボリュームで発売された。その殆どの曲は、Princeが曲作りから演奏まで一人で行っている。

3種類くらい作ろうとしていたアルバムの中から、厳選された16曲がまとまった本作。

曲順と曲調がめちゃくちゃで面白かったです。振り幅が凄すぎる…!!

ファンクでソウルだ〜と思ったら、エレクトロになったり、ハードロック、バラード、サイケポップ、ジャジーな雰囲気になったり、ゴスペルもあったり、ライブ音源もあったり…!!

Princeの歌声の表現力も凄まじいので、曲ごとに別人みたいだったな。

ところで…!次から次に曲が湧き出てしまうという天才Princeと内山共通点を発見してしまいました。

それは・・・

「紫」をこよなく愛していること!!!

嬉しいです。「紫」はいいです。1984年に公開されたPrinceの主演映画のタイトルも『Purple Rain』でした。

って調べて気づいたのですが、今回のCD持っている写真ド紫のジャケット着てた…(写真撮ったの全然調べる前です)!!!!

このレビュー写真を撮ると、そういう意図しないたびたび奇跡が起こる。ヤッタネ!

カリスマボーカル編はまだ続きます!

Twitterでこんな企画をやったバンドです。ついにnoteで取り上げるのドキドキ・・・


次回は LUNA SEA の『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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