無の恐怖と、宗教への凭れかかり
私は完全な無信仰ですが、実際、死は怖いですね。死への恐怖は詰まる所、無への恐怖ですが。現象的には自我が消え去る事への深い深い絶望感ですね。身体症状にも出る。いわゆるタナトフォビアってやつです。
以前、宗教について私は、死の恐怖から逃れるための概念装置である、と書きました。宗教にも色々のバリエーションがあるでしょうけれど、自我のような何かを持続させる所へ期待を持たせるという共通の構造を持っているのだと思います。同時に、その持続を断ち切る条件を提示する事によって、思想や行動へ強